ものづくり補助金製造業福島県専門家確認済み

希少な「もち米四段仕込み」を守り、常温物流の冷却設備で海外へ広げる

花泉酒造合名会社

国が公開している採択事例です

事業者のプロフィール

事業者名花泉酒造合名会社
所在地福島県
業種日本酒の製造(もち米四段仕込み)
従業員数15人
資本金160万円

この事例のポイント

  • 一般的な三段仕込みにひと手間加えた「もち米四段仕込み」を全銘柄で採用する、全国でも希少な蔵である。
  • ものづくり補助金(2014年、2020年)で品質と生産性の向上に取り組んだ。
  • 常温物流で出荷できる冷却方式に改良し、シンガポール、オーストラリア、香港に参入した。

事業の経緯

「地域と造り手の気持ちにこだわった酒造り」をテーマに2020年8月において創業100周年を迎える老舗企業。伝統銘柄「花泉」に加え、新たな市場開拓を目指し高付加価値銘柄「ロ万(ろまん)」シリーズを展開、全国でも希少な「もち米四段仕込み」を継承し新たな顧客層を開拓している。伝統製法を活かしつつ新たな生産方式を導入、品質とブランド力向上に努めている。また、ウェブサイトやSNSを活用した積極的なプロモーション活動により消費者との関係性を強化している。

「地域と造り手の気持ちにこだわった酒造り」をテーマに、2020年8月に創業100周年を迎えた。世襲制のない酒蔵で、社長は一般社員として入社し、業績低迷期に顧客ニーズを意識した商品開発を訴えて経営に参画した。

ものづくり補助金(2014年、2020年)で品質と生産性の向上に取り組み、2015年からは冷却方式を空冷方式に改良して海外向けの供給体制を整えた。現在はシンガポール、オーストラリア、香港に参入している。

事業の内容

  1. 課題:もち米四段仕込みの品質の安定日本酒は、水麹と酒米を3回に分ける三段仕込みで造り、そのあと蒸したもち米で仕込むのがもち米四段仕込みである。同社は、品質の安定が難しく他社が行わない製法を全銘柄で採用している。
  2. 取り組み:ものづくり補助金による品質と生産性の向上ものづくり補助金(2014年、2020年)を活用し、品質と生産性の向上に取り組んだ。2021年度全米日本酒歓評会では大吟醸B部門でグランプリ、吟醸部門では金賞・銀賞と、同製法は不利とされるなか全入賞を果たし、品質の高さが証明された。
  3. 課題:海外へ出荷する際の品質劣化海外展開をめざすにあたり、輸送時の温度変化による品質劣化を防ぎ、常温物流での出荷を可能にする必要があった。
  4. 取り組み:新しい生産方式と海外向けの供給体制2015年より新たな生産方式を導入した。酒の冷却方式を大型急冷ユニット設備による空冷方式へと改良し、海外向け供給体制の構築を図ってきた。現在、シンガポール、オーストラリア、香港にて市場参入を果たしている。
  5. 取り組み:多言語のウェブサイトと情報発信ウェブサイトでも、いち早く多言語化に対応し、商品紹介にとどまらず、酒造りを通じた日本文化の理解、地域と造り手への関心を高めている。
  6. 取り組み:世襲制のない経営と地域とのかかわり年齢性別を問わず酒造りに意欲ある人材を積極採用し、農閑期の農家を季節労働者として毎年約10名採用するなど、就業機会の創出に貢献している。酒蔵では珍しく世襲制がなく、社長は一般社員として入社し、業績低迷期の2000年代に顧客ニーズを意識した商品開発の必要性を訴えて経営に参画、高付加価値酒「口万(ろまん)」の誕生に貢献した。地元の環境を大切にできる地酒作りでありたいとの想いから、社会科学習の受け入れ、資源リサイクル事業活動で地域とのかかわりを深めている。

事業の効果

  • 2021年度全米日本酒歓評会で、大吟醸B部門グランプリ、吟醸部門で金賞・銀賞と、全入賞を果たし、品質の高さが証明された。
  • シンガポール、オーストラリア、香港にて市場参入を果たした。
  • 農閑期の農家を季節労働者として毎年約10名採用するなど、就業機会の創出に貢献している。

審査項目に合っていた点

ものづくり補助金の審査項目

合致した審査項目3 / 5項目
直近の回(23次)の採択率35.1%応募1,275件・採択448件

出典:公募要領 p.44(審査項目)

◎経営戦略との整合性希少なもち米四段仕込みを守りながら、高付加価値の銘柄と海外展開で新しい顧客層を開拓する方針である。この項目が◎の事例 73件
◎事業の実現可能性全米日本酒歓評会で全入賞して品質の高さを証明したうえで、3つの国と地域に参入した。この項目が◎の事例 68件
◎新市場性・高付加価値性希少な製法に加え、常温物流と多言語のウェブサイトで、海外の新しい市場に参入した。この項目が◎の事例 62件
—公的補助の必要性公開されている事例からは読み取れません。
—政策面公開されている事例からは読み取れません。

公募要領の審査項目に照らして当社の専門家が整理・確認したものです。実際の審査の点数や評価ではありません。審査項目は、いま募集している回の公募要領のものです。

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出典

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