ものづくり補助金製造業福島県専門家確認済み

5軸加工機とIoTの環境、多能工化の人づくりで、低コスト・短納期を両立する

有限会社高橋工業所

国が公開している採択事例です

事業者のプロフィール

事業者名有限会社高橋工業所
所在地福島県
業種オイルシール金型・治工具の製造
従業員数34人
資本金1,000万円

この事例のポイント

  • 機械の導入とICT・IoT環境の整備で、設備ごとの負荷状況をオフィスPCや携帯電話・タブレットから一元的に把握できる。
  • 新入社員に全工程を教え、先輩と若手のペアで3年計画の多能工化を進め、1人が複数台の機械を受け持てるようにしている。
  • 熟練工の高い技術を、ICTを活用した可視化で若手へ継承しようとしている。

事業の経緯

同社は、昭和32年に鋳造金型や機械設備の製造を目的に創業した。創業の数年後には、オイルシール金型と治工具の製造を開始し、それらは現在の主力製品(非常にシビアな精度の金型を月間100種類以上製造し、国内でも有数のシェアを誇る)となる。昭和36年7月には有限会社高橋工業所へ組織変更した。平成24年に事業承継を経て現代表が40歳で代表取締役に就任し、現在に至る。平成26年には福島市内に新工場(第二工場)を建設、更なる生産体制の強化を行っている。

昭和32年に鋳造金型や機械設備の製造を目的に創業し、創業の数年後にオイルシール金型と治工具の製造を始めた。それが現在の主力製品で、非常にシビアな精度の金型を月間100種類以上製造し、国内でも有数のシェアを誇る。

平成24年に事業承継を経て、40歳の後継者が代表取締役に就任した。平成26年に福島市内に新工場(第二工場)を建設し、ものづくり補助金で機械導入やICT・IoT環境を整えて、生産体制を強めている。

事業の内容

  1. 取り組み:機械導入とICT・IoT環境の整備ものづくり補助金を活用し、機械導入や社内ICT・IoT環境を整備した。これにより設備の負荷状況(負荷オーバー状態や遊休状態)をオフィスPCや携帯電話・タブレット端末から一元的に把握でき、設備ごとの負荷状況を確認しながら融通性の高い生産計画の立案が可能となった。その上でICT・IoT環境や高性能5軸加工機等の最新設備の効率的な活用を組み合わせることで、加工時間を従来の機械と比較して2/3まで短縮し、競合他社には実現不可能な低コスト、短納期を達成している。
  2. 課題:1人が複数台の機械を受け持つ高い生産性の維持新入社員に対して社内の全工程を教育・指導し、1人の社員が一連の作業を行えるように訓練している。配属先の作業現場では、1人の社員が複数台の機械を掛け持ちして高い生産性を維持できることが求められる。
  3. 取り組み:計画的な多能工化教育新入社員への訓練後に担当部署に配属することで、社員の一人ひとりに製品の完成までのプロセス理解を促し、より効率の良い生産方法を自身で考えられる仕組みとしている。配属先では、先輩社員と若手社員をペアにし、3年計画での多能工化・人材育成・職場定着を図る。
  4. 課題:熟練の技術の継承高齢者(熟練工)の雇用にも積極的に取組んでいる。彼らの圧倒的な経験値や機械の知識は、機械トラブルへの対応などの場面で大きな力を発揮する。その高い技術(誤差0.1mm以下の高度な仕上げ技術等)を若手へ継承することが課題になっている。
  5. 取り組み:評価制度と多様な人材の活用能力主義の社員評価制度を採用しており、20代前半で役職に就いた社員もいる。実際の評価においては、難しい仕事ができることを最優先項目とせず、意欲(やる気)、協調性なども総合的に評価している。高い技術の若手への継承のため、前掲のICTを活用した可視化にも取組んでいる。

補助金を使った経費

ものづくり補助金の経費区分にあてはめると、次のとおりです。

機械装置・システム構築費機械(高性能5軸加工機などの最新設備)
機械装置・システム構築費社内ICT・IoT環境(設備の負荷状況の一元把握)

事業の効果

  • 設備の負荷状況(負荷オーバー状態や遊休状態)を、オフィスPCや携帯電話・タブレット端末から一元的に把握できるようになった。
  • 融通性の高い生産計画の立案が可能となった。
  • 加工時間を従来の機械と比較して2/3まで短縮した。
  • 競合他社には実現不可能な低コスト、短納期を達成している。
  • 20代前半で役職に就いた社員もいる。

審査項目とこの事例の合っていたところ

ものづくり補助金の審査項目(5項目中3項目が合致)直近の回(23次)の採択率 35.1%(応募1,275件・採択448件)

◎経営戦略との整合性低コスト・短納期という強みを、設備と人材育成の両面から伸ばす取組になっている。出典:公募要領 p.44この項目が◎の事例 73件
◎事業の実現可能性加工時間の短縮という成果が出ており、3年計画の多能工化など人材面の仕組みも整えている。出典:公募要領 p.44この項目が◎の事例 68件
◎新市場性・高付加価値性高精度の金型を低コスト・短納期で供給できる体制が、競合との差別化になっている。出典:公募要領 p.44この項目が◎の事例 62件
—公的補助の必要性公開されている事例からは読み取れません。出典:公募要領 p.44
—政策面公開されている事例からは読み取れません。出典:公募要領 p.44

公募要領の審査項目に照らして当社の専門家が整理・確認したものです。実際の審査の点数や評価ではありません。審査項目は、いま募集している回の公募要領のものです。

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出典

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ものづくり補助金について

直近の23次の採択率は35.1%(応募1,275件・採択448件)。いま申請できる回は「新事業進出・ものづくり補助金」として募集されています。いま申請できる回の締切・補助額・対象経費は、最新の公募の解説でまとめています。

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