主軸の振動をAIで見張り、突然の停止を年27回から4回に

成果突然の停止:年27回から4回に

この事例のポイント

  • 繁忙期に主軸が焼き付いて3週間止まり、修理と値引きで約1,200万円かかった。
  • 古い2台で半年データをためるだけにし、止まる2〜3週間前から振動の形が変わることを確かめた。
  • 突然の停止が年4回になり、夜間の無人運転を毎日続けられるようになった。

事業者のプロフィール

事業内容半導体の製造装置の部品を削る機械加工の会社(マシニングセンタ12台)
所在地徳島県
業種製造業
従業員数従業員34名

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 主軸の不調は、音の変化に気づける工場長頼みで、夜間の無人運転中の故障は防げなかった。
  • 繁忙期に主軸が焼き付いて3週間止まり、修理に約900万円、納期の遅れで取引先への値引きに約300万円かかった。
  • 突然の停止は年27回あり、そのたびに削りかけの材料を捨てていた。

やったこと

  1. 故障の多い古い2台に振動と温度のセンサーを付け、まず半年はデータをためるだけにした。
  2. その間に起きた停止の前のデータを工場長と見比べ、止まる2〜3週間前から振動の形が変わることを確かめた。
  3. AIがいつもとちがう振動を見つけたら工場長のスマホに知らせ、週末の点検で主軸を見る流れにした。
  4. 翌年に残りの10台にも広げ、知らせと点検の結果を記録して、AIの見張りの感度を直していった。

事業の効果

  • 突然の停止:年27回から4回に
  • 主軸の大きな修理:その後2年間で0件
  • 夜間の無人運転を毎日続けられるようになり、月の稼働が約180時間増えた
  • 工場長が夜中に呼び出されることがほぼなくなった

今後の展望

主軸のデータから刃物の減り方まで分かるようにし、刃物を替える時期も決められるようにする。

同じ使い方に補助金は使える?

センサーとAIの見張りの仕組み、それを使う設備の改造は、ものづくり補助金や省力化投資補助金(一般型)などが対象になりえます。故障を防ぐだけでなく、夜間の稼働が増えて何をどれだけ作れるかまで計画に書くのがかなめで、御社の使い方が対象になるかは公募要領の条件で変わります。

AI導入に使える補助金を見る

補助金を使ったAIの採択事例を見る ›

ほかのAIの予測・分析の事例

AIの予測・分析の事例をすべて見る
出典・補足

この一覧には、採択事例のほかに参考事例も含まれています。