ものづくり補助金平成26年度製造業神奈川県

無公害紫外線ランプ用蛍光体成膜技術の開発

株式会社シィアイテクノ

成果量産化に耐えうる5マイクロメートルの成膜に成功

この事例のポイント

  • 従来の無公害紫外線ランプは発光効率が悪く、高い発光効率と長時間の寿命を実現できる製品が求められていた。
  • 樹脂成分や有機溶媒などを用いることなく、湾曲したアルミ反射板に薄く均一な発光蛍光体粉末の被覆膜を形成する成膜技術を開発した。
  • 量産化に耐えうる5マイクロメートルの成膜に成功。環境に配慮した無公害紫外線ランプを量産化できる見通しが立った。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社シィアイテクノ
所在地神奈川県
業種電子部品・デバイス・電子回路製造業
技術分野表面処理

事業の背景

近年、環境汚染問題への関心の高まりとともに、有害物質である水銀材料を使用しない無公害紫外線ランプのニーズが高まっている。自動車ランプの基礎研究をしていたところ、水銀ランプメーカーから無公害紫外線ランプに関する相談を受けた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来の無公害紫外線ランプは発光効率が悪く、高い発光効率と長時間の寿命を実現できる製品が求められていた。
  • 品質・精度高い発光効率を実現するには反射板に薄く均一に蛍光体を成膜する必要があるが、従来の成膜技術では困難だった。

やったこと

樹脂成分や有機溶媒などを用いることなく、湾曲したアルミ反射板に薄く均一な発光蛍光体粉末の被覆膜を形成する成膜技術を開発した。有機塗料等を使用しない成膜により、量産化に耐えうる5マイクロメートルの成膜に成功した。平成25年度のものづくり補助金で開発した真空接合技術に続く開発である。

新しい製品・サービス:一切の水銀材料を使用しない無公害紫外線ランプ

事業の効果

  • 量産化に耐えうる5マイクロメートルの成膜に成功

環境に配慮した無公害紫外線ランプを量産化できる見通しが立った。成膜技術は他製品へも展開されている。2021年度の製品販売を目指し、2019年度に基礎開発を完了させる見込みである。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性47%
  • これまでの取組との一貫性2

    平成25年度のものづくり補助金による無公害紫外線ランプの真空接合技術に続く開発と書かれており、過去の取組との関連がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    水銀ランプメーカーとの連携や有害物質規制への言及はあるが、市場規模や自社の競争優位の根拠は書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    従来の紫外線ランプは発光効率が悪く高効率・長寿命の製品が求められていたとの課題認識が示されている。ただし解決後の事業計画の詳細は薄い。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    2021年度の製品販売を目指し2019年度に基礎開発を完了させる見込みと時期は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    水銀を使わない無公害紫外線ランプへのニーズが高まっているとの記述はあるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    2019年度に基礎開発完了、2021年度に製品販売という大まかなスケジュールはうかがえるが、課題解決方法の詳細は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    有害な水銀材料を使わない無公害紫外線ランプの成膜技術で、従来の成膜技術を上回る薄く均一な蛍光体被覆を実現するとしている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用3

    環境汚染問題への関心の高まりや有害物質の削減への貢献がうかがえるが、経済波及効果や雇用創出の記述は薄い。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    評価装置を他製品へ展開するとの記述はあるが、デジタル技術や新しいビジネスモデルの活用は読み取れない。

政策面40%
  • 成長分野への進出3

    水銀を使わない環境配慮型の紫外線ランプという成長分野への進出がうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は薄い。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

2021年度の製品販売を目指し、2019年度に基礎開発を完了させる見込み。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。