大型タレットパンチプレス機によるライン再構築で工期短縮・品質向上
本事業で大型タレットパンチプレス機「アマダ社製CNCタレットパンチプレス EMK3612M2」を導入した。
効果:不良率 7%→2%
株式会社建重製作所
成果溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
| 事業者名 | 株式会社建重製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 愛知県 豊田市 |
| 業種 | 生産用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工,立体造形 |
| 従業員数 | 34人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1973年 |
株式会社建重製作所は、大手自動車メーカー向けにセンターピラーやバンパーなどプレス骨格部品の試作を手がけ、金型や治具の設計・製造から製品製作まで社内で一貫している。短納期での多品種少量生産が可能で、積極的に設備投資し高性能な加工機をそろえてきた。一方、デジタル技術の発達によりシミュレーション上の検証が増え、試作品を用いた検証は減少傾向にあった。そこで自動車が量産される前の性能確認段階に着目し、性能確認車用部品は試作品より生産数・発注数が多く売り上げの拡大が狙えると判断した。
抱えていた課題
やったこと
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。回転装置で加工対象物(ワーク)を回転させることで、アームの移動範囲を超えた部分も含め同時に複数カ所の溶接が可能になった。専用治具を用いて正確な位置決めを行い、段取り時間を大幅に削減した。人手で溶接した場合に20カ所で約6分かかっていた作業を、ロボットと回転装置の活用で2分以内に短縮した。溶接精度の安定化のため製品の固定カ所を増やしてワークのズレを抑え、自社製治具で微修正を迅速に行った。ティーチングによりプログラムを改善し、顧客の指摘を受けて6分の加工を5分程度に短縮できると判明した。
| ロボット | 溶接ロボット |
|---|---|
| 加工機 | 回転装置 |
| 金型 | 専用治具 |
新しい製品・サービス:性能確認車用部品
性能確認車用部品の製造を始めたことで売上は約20%向上し、新たな事業の柱として成長している。溶接ロボットと回転装置の導入により、20カ所の溶接作業は人手の約6分からおよそ2分以内に短縮された。工場の集約により移動時間がなくなり、職人の作業時間を確保するとともに大型部品の運搬コストも削減された。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
試作部品の製作から性能確認車用部品へ参入し、既存の試作事業を拡張した経緯が書かれているが、経営戦略上の位置付けの明示は薄い。
大手自動車メーカー向けの試作を社内一貫で手がける強みと、試作減少を受けて性能確認車用部品に着目した経緯が読み取れる。
試作減少という課題に対し、性能確認車用部品への参入で売上約20%向上につながったと具体的に書かれている。
加工時間の数値目標は示されるが、20カ所約6分から2分以内への短縮など実績寄りで、賃上げや付加価値の目標値は読み取れない。
自社で治具を製造でき、1年かけて溶接ノウハウを蓄積したことや社内教育の徹底が書かれ、遂行体制がうかがえる。
大型骨格部品や性能確認車用部品という製品の特徴は書かれているが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は限定的。
溶接精度の安定化に1年を要したことや、ティーチングで6分から5分程度に改善した課題解決の経緯が具体的に書かれている。
公開されている事例からは読み取れません。
自動車部品の試作・量産分野での高付加価値化をうかがわせる記述はあるが、普及度や高水準の価格設定は明示されていない。
地域の自動車産業のサプライチェーンに関わる記述はあるが、雇用創出や波及効果の定量的な記載はない。
既設1台に加え溶接ロボット1台と回転装置を増設し、加工時間短縮と売上向上の効果が書かれているが、費用対効果の数値は示されていない。
ロボットと回転装置による溶接自動化で、大型部品の溶接を可能にした点は読み取れるが、デジタル技術の活用度は限定的。
EV部品や大型部品への受注拡大を志向する記述があり、自動車分野の構造転換への関連がうかがえる程度。
愛知県豊田市の企業であることは示されるが、地域特性を活かした付加価値創出の記述は乏しい。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
1つの性能確認車用部品のオーダー数は増加する傾向にある。将来を見据えてEV部品や大型部品を積極的に受注しつつ、生産の効率化を図る方針である。新素材にも対応できるよう環境を整えていく。
将来を見据えて電気自動車(EV)部品や大型部品を積極的に受注しつつ、より生産の効率化を図りたい
公式の事例集より(原文のまま)
本事業で大型タレットパンチプレス機「アマダ社製CNCタレットパンチプレス EMK3612M2」を導入した。
効果:不良率 7%→2%
小ロット・多品種・短納期の要求に応えるため、曲げ加工の対応力を強化する目的で高性能プレスブレーキ(デュアルドライブプレスブレーキ)を導入し…
効果:曲げ加工担当者数 3人→2人
生地のバタつきを押さえる「デジタルコントロール布押さえ機能」を搭載した刺繍機を導入し、対応する取り付け金具を自社で製作した。
効果:回転数 500rpm→1,000rpm