ものづくり補助金平成26年度卸売業、小売業神奈川県

日本初、ギフトにも使えるおいしい備蓄保存クッキーの試作開発販売

有限会社ロリアン

この事例のポイント

  • 東日本大震災の被災地の顧客の声に応えて、備蓄にも使えるおいしいクッキー缶を新たに開発する必要があった。
  • 6年越しで、おいしさと保存性を兼ね備えた「大切な人に届けたい、備蓄保存可能なおいしいクッキー」缶を試作開発した。
  • 2017年3月から缶入りクッキーの販売にこぎつけた。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社ロリアン
所在地神奈川県
業種飲食料品小売業
設立53年

事業の背景

東日本大震災の被災地の顧客から、避難所などで食べられる備蓄向けのクッキーを望む声が寄せられた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術東日本大震災の被災地の顧客の声に応えて、備蓄にも使えるおいしいクッキー缶を新たに開発する必要があった。
  • 品質・精度通常のクッキーは賞味期限が30日と短く、缶に詰めて長期保存できるようにしても、ただ入れるだけではおいしさを保てなかった。

やったこと

6年越しで、おいしさと保存性を兼ね備えた「大切な人に届けたい、備蓄保存可能なおいしいクッキー」缶を試作開発した。最も苦心したのは、おいしさと保存性の両立だった。クッキーはバターを入れるとおいしさが引き立つが、バターの油脂分が保存性に影響するため、その点の調整に取り組んだ。ギフト需要にも対応できるよう、パッケージデザインにも取り組んだ。

新しい製品・サービス:備蓄保存可能なおいしいクッキー缶

事業の効果

2017年3月から缶入りクッキーの販売にこぎつけた。被災地の顧客からは、避難所で手元のクッキーを子どもたちと分け合い、子どもが初めて笑ったという反響が届いた。被災地でも安心して食べられる商品として受け入れられ、ギフト需要にも対応する商品になった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均1.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性47%
  • これまでの取組との一貫性2

    6年越しで開発を続け、被災地の顧客の声を起点にした点はうかがえるが、経営戦略上の位置づけは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    顧客の声やギフト需要には触れているが、市場動向や自社の強み・弱みの分析がなく、優位性は読み取れない。

  • 課題の認識と解決3

    通常品の賞味期限が短いという課題を挙げ、おいしさと保存性の両立を解決の軸に据えているが、事業計画としての記述は薄い。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    高付加価値の創出や賃上げの目標値は書かれておらず、実現可能性を判断する材料がありません。

  • 事業を進める体制1

    開発や販売を担う人材・体制についての記述は見当たらず、遂行体制は読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    被災地の顧客の声、備蓄保存が可能な点、ギフト需要への対応など、顧客像と選ばれる理由が具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋3

    6年越しで開発し2017年3月に販売したという時系列は読み取れるが、今後の中長期の課題検証やスケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    保存性を高める工夫は書かれているが、市場の普及度や認知度、同分野での価格水準に関するデータはない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用3

    避難所で子どもが笑ったという声が紹介され社会的な意義はうかがえるが、経済波及や雇用創出への言及はない。

  • 費用対効果1

    補助金投入額や付加価値増加、生産性向上の数値は書かれておらず、費用対効果は判断できません。

  • イノベーションへの貢献1

    デジタル技術や新しいビジネスモデルの記述はなく、イノベーションへの貢献は読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    成長分野への進出や日本経済の構造転換に関する記述は見当たりません。

  • 地域経済への波及2

    被災地の顧客の声を起点にした開発で地域との関わりはうかがえるが、雇用や地域経済の成長への言及はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

東京都卸売業、小売業平成25年度

スライド式ホルダーを採用した床排水トラップの開発

製品形状を円形から正方形に変更し、一軸方向へのスライドで着脱できるスライド構造の床排水トラップ「スライドロック」を開発した。

効果:洗濯機の排水ホース内に残ってしまう排水量を大幅に少なくすることができた。

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。