ものづくり補助金平成27年度製造業岡山県

ヒアリングと試作品製作による顧客開拓を推進

株式会社木の里工房木薫

成果ブランコを付け加えた小型の複合遊具の新製品を2台販売した。

この事例のポイント

  • 同社の営業は知人や既存客からの紹介が中心で、新規の保育園が増える中では今までの営業方法に限界がある。
  • 保育園の多い首都圏を対象に、ニーズを把握するためのヒアリングを行い、要望に基づく試作品を製作した。
  • ブランコを付け加えた小型の複合遊具の新製品を2台販売した。ヒアリングと試作品製作を通じて、保育園のニーズに合った新製品が生まれ、複合遊具2台の販売や可動ロッカー、絵本棚の販売に…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社木の里工房木薫
所在地岡山県 英田郡西連倉村
業種家具・装備品製造業
従業員数12人
資本金2,000万円
設立2006年

事業の背景

株式会社木の里工房木薫は平成18年に設立され、自社で地域山林の間伐作業を行い、間伐材を使って保育園向けの木製遊具、玩具、保育家具を製造し保育園に直接販売している。企画からデザイン、製造、販売まで一貫して手がけ、東京、岡山、大阪、兵庫を商圏に200以上の保育園と取引がある。保育園向け木製遊具の市場には20社以上が参入しているが、間伐材で大型遊具を製作している企業は数えるほどしかない。待機児童の解消に向けて今後も保育園は増設される見込みである。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑同社の営業は知人や既存客からの紹介が中心で、新規の保育園が増える中では今までの営業方法に限界がある。
  • 販路・情報発信新規顧客開拓や商圏拡大のための具体的な営業戦略、販売方法が必要になっている。

やったこと

保育園の多い首都圏を対象に、ニーズを把握するためのヒアリングを行い、要望に基づく試作品を製作した。ヒアリングをもとに、滑り台、木登り、はしご、ボルタリングなど複数の遊びができる小型の複合遊具にブランコを付け加えた新製品を製作し、2台販売した。また両側から開けられ引っ張りすぎても落ちない引き出し式の可動ロッカー、大型の絵本が置ける絵本棚も試作・販売につなげた。イベントに遊具を持参してモニタリングも実施した。

新しい製品・サービス:滑り台、木登り、はしご、ボルタリングなど複数の遊びができる小型の複合遊具にブランコを付け加えた製品、両側から開けられる引き出し式の可動ロッカー、大型絵本が置ける絵本棚。

事業の効果

  • ブランコを付け加えた小型の複合遊具の新製品を2台販売した。

ヒアリングと試作品製作を通じて、保育園のニーズに合った新製品が生まれ、複合遊具2台の販売や可動ロッカー、絵本棚の販売につながった。現場の声から製品化のヒントを得られる体制ができ、新規顧客の開拓につながる成果が出ている。

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均3.2 / 514観点のうち13観点で評価

この事例が強かった観点

  • 5
    顧客とニーズの裏付け保育園ヒアリングで運動能力や狭い園庭でのコンパクトな移動式遊具ニーズを把握し、複合遊具の販売2台などで裏付けている。
  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性社員全員が森林作業を行い木の知識を持つ点、大型間伐材遊具の少ない市場で安全設計やオーダー対応に評価がある点を強みとして整理している。
  • 4
    課題の認識と解決営業が知人・既存客紹介中心という課題を認識し、首都圏でのヒアリングと試作品製作で新規開拓につなげる具体策を示している。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、目標の実現可能性を判断する材料が薄い。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性3

    平成18年設立以来の間伐材による保育園向け遊具製造・販売を基盤に、新規顧客開拓を既存事業の延長として位置付けている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    社員全員が森林作業を行い木の知識を持つ点、大型間伐材遊具の少ない市場で安全設計やオーダー対応に評価がある点を強みとして整理している。

  • 課題の認識と解決4

    営業が知人・既存客紹介中心という課題を認識し、首都圏でのヒアリングと試作品製作で新規開拓につなげる具体策を示している。

事業の実現可能性3.2
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、目標の実現可能性を判断する材料が薄い。

  • 事業を進める体制3

    代表が自ら顧客ヒアリングや試作品製作を進めており、社員12人の製造体制で事業を遂行する体制が読み取れる。

  • 顧客とニーズの裏付け5

    保育園ヒアリングで運動能力や狭い園庭でのコンパクトな移動式遊具ニーズを把握し、複合遊具の販売2台などで裏付けている。

  • 事業化までの道筋3

    ヒアリング、試作、イベントでのモニタリングという段階的な進め方を示しているが、スケジュールは明示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    間伐材で大型遊具を製作する企業は数えるほどしかないと述べ、同分野での差別化された高付加価値製品であることが読み取れる。

公的補助の必要性2.3
  • 波及効果・雇用3

    待機児童解消で保育園が増設される中、地域山林の間伐と村の百年の森林構想への貢献など地域波及が示されている。

  • 費用対効果2

    補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果を示す数値は記載されておらず、薄い。

  • イノベーションへの貢献2

    試作やモニタリングで顧客の声を製品に反映する取組はあるが、デジタル技術や新ビジネスモデルへの言及は乏しい。

政策面4.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及4

    岡山の山林資源を活かした間伐材製品で、社員増による雇用と地域の百年の森林構想への貢献を見込んでいる。

今後の展望

新製品を生み出して結果を出すことが目標であり、社員を増やして村の「百年の森林構想」にも貢献していきたいとしている。

事業者の声

お客様の声を大切にして、製品という形にしなければなりません。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。