ものづくり補助金平成25年度製造業鹿児島県

ティーバッグ充填包装機導入による桑製品加工の新たな展開

株式会社わくわく園

この事例のポイント

  • 売り先が限られている。
  • 桑の外注加工部分を自社で行うため、ティーバッグ充填包装機を導入した。
  • ティーバッグ充填包装機の導入により、製造工程を自社で完結できるようになり、作業が非常にスムーズで効率的になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社わくわく園
所在地鹿児島県 始良市
業種食料品製造業
従業員数11人
資本金500万円
設立2006年

事業の背景

始良市で桑葉・桑の実の生産、桑を利用した商品開発・製造・販売を行っている。しかし実際は1次加工の乾燥桑葉までの加工にとどまり、手作業のため品質が不安定という課題があった。補助事業開始前に1次加工の桑荒茶製造ラインを導入して高品質の桑加工原料を生産できるようになったが、県内同業者の1次加工と変わりがないため、自社による最終製品化を目指した。

課題と取り組み

抱えていた課題

やったこと

桑の外注加工部分を自社で行うため、ティーバッグ充填包装機を導入した。導入機械は計量器付きの最新型で、鹿児島県内では初導入である。これにより製品までの工程を自社で完結させ、完全6次産業化を実現した。自社製品だけでなく、他の桑農家のPB製品の受託加工も行えるようになった。機械導入後に見学会を実施したところ、同業者から大きな反響があった。

新しい製品・サービス:ティーバッグタイプの枝茶

事業の効果

ティーバッグ充填包装機の導入により、製造工程を自社で完結できるようになり、作業が非常にスムーズで効率的になった。外注加工費が抑えられ、時間的・経済的なコストダウンにもつながった。輸送費や有機JAS対応費用も抑えられ、他社との差別化も明確になった。さらに他社原料の受託加工ができるようになり、新たな取引の道が開けた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    1次加工から最終製品化を目指す経緯は書かれているが、過去の取組との一貫した位置付けは具体的に示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    県内同業者と差別化できる点や原料外しのみのリスクに触れているが、市場動向や自社資源の数値的な裏付けは乏しい。

  • 課題の認識と解決4

    原料外しのみ・売り先が限られる・卸し価格低下などの課題を挙げ、ティーバッグ製造で解決する方針が示されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、収入増やコストダウンの方向性がわずかにうかがえる程度。

  • 事業を進める体制2

    従業員数11人と設立年月は書かれているが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の記述は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    県内初導入で計量器付きという特徴と、他社原料加工の受託が可能な点は読み取れるが、顧客ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展開として販売ノウハウの共有や物産館での定着化が挙げられているが、スケジュールや課題解決の方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    県内で導入数社ある機種で、県内初導入・最大手製造機との説明はあるが、普及度や高付加価値化の数値は示されていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用3

    農家の収入増や原料外しのリスク回避への寄与が書かれ、地域農業への波及が読み取れるが、経済効果の数値はない。

  • 費用対効果2

    製造コスト削減や輸送費・有機JAS対応費用の抑制に触れるが、投資額に対する効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面60%
  • 成長分野への進出2

    1次加工から最終製品化への転換は読み取れるが、日本経済の構造転換に資するという記述はうかがえない程度である。

  • 地域経済への波及4

    桑の生産地である始良市で6次産業化を進め、農家の収入増や地元物産館での展開を図る点が具体的に書かれている。

今後の展望

受託製造を今後展開し、桑茶農家全体の収入増につなげる道が開けた。県内で同じ規格の製品を製造することで顧客流出を防ぎ、売り上げの安定化を図るとともに、地元物産館を中心に商品の定着化を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。