ものづくり補助金平成29年度製造業大阪府

最新シュリンクフィルム用カット機の導入によるラベル加工の高度化

この事例のポイント

  • シュリンクラベルの加工機では、フィルムが極めて薄く厚さにばらつきがあるため、高速処理するとフィルムのブレや蛇行が起き、不良品が生じていた。
  • シュリンクラベルの受注増に対応するため、カットとRシールの両方が行える複合機の最新カット機を、自社設計により導入した。
  • 新規受注が増加し、作業効率も向上して収益が向上した。

事業者のプロフィール

所在地大阪府 東大阪市
業種印刷・同関連業
技術分野デザイン,デザイン,接合・実装,接合・実装,立体造形,立体造形
従業員数20人
資本金1,000万円
設立2006年

事業の背景

大阪シールは、飲料ペットボトルや化粧品、食品・調味料、洗剤などのシュリンクラベル用フィルムの加工を専門に手がける会社である。主力製品はシュリンクフィルムで、小ロット受注に強みがある。シュリンクラベルは、ラベルを分別処理することが一般的になり、消費者が取り外しやすいミシン目加工の需要が高まっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度シュリンクラベルの加工機では、フィルムが極めて薄く厚さにばらつきがあるため、高速処理するとフィルムのブレや蛇行が起き、不良品が生じていた。
  • 生産能力従来は、カットとRシールを専用機で別々に行っており、ミシン目加工ができず、処理能力も遅かった。
  • 人手・技能運転の監視に人手が必要で、省力化が課題だった。

やったこと

シュリンクラベルの受注増に対応するため、カットとRシールの両方が行える複合機の最新カット機を、自社設計により導入した。新設備には、フィルムのブレや蛇行を自動で修正する機構と、フィルム切れの際に自動停止する仕組みを取り入れた。機械スピードは低速から高速まで可変範囲を広げ、出来高効率を高めた。製品形状に合わせたR形状のミシン目にも対応できるようにした。

  • 加工機最新カット機カット・Rシール複合機

事業の効果

新規受注が増加し、作業効率も向上して収益が向上した。カット機は自動でフィルムのブレや蛇行を修正し、フィルム切れ時に自動停止するため、不良品の発生を防げるようになった。処理能力が向上したことで、省力化と受注増の両方が見込まれる。

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均2.8 / 514観点のうち13観点で評価

この事例が強かった観点

  • 4
    これまでの取組との一貫性フィルム加工を主力に、過去に緩まないナットを4〜5年かけ開発し特許取得した経緯があり、事業の延長線上に今回の設備投資が位置付けられている。
  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性不良品率0.001%以下を自社設計設備で実現し顧客から高い信頼を得ており、高速加工での品質が競争優位になっている。
  • 4
    事業を進める体制代表が自社で設備を設計・開発し、試験装置の自作や特許取得の実績があるなど、技術面で補助事業を遂行できる体制がうかがえる。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標受注増や作業効率向上を狙うとあるが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値は示されていない。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性4

    フィルム加工を主力に、過去に緩まないナットを4〜5年かけ開発し特許取得した経緯があり、事業の延長線上に今回の設備投資が位置付けられている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    不良品率0.001%以下を自社設計設備で実現し顧客から高い信頼を得ており、高速加工での品質が競争優位になっている。

  • 課題の認識と解決3

    従来はカットとRシールで専用機が必要で、フィルムのブレや蛇行による不良が課題だったと整理し、複合機とブレ修正機構で解決している。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標2

    受注増や作業効率向上を狙うとあるが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制4

    代表が自社で設備を設計・開発し、試験装置の自作や特許取得の実績があるなど、技術面で補助事業を遂行できる体制がうかがえる。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    Rシール対応のミシン目加工で、製品形状に合わせた加工が必要な容器ラベルの顧客ニーズに応えている点が示されている。

  • 事業化までの道筋2

    今後の販売拡大や品質・納品速度での受注獲得は述べられているが、遂行スケジュールや課題解決の方法は具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    R形状のミシン目加工に対応し、緩まないナットなど世の中にない製品を自社開発している点で、新規性と高付加価値性がうかがえる。

公的補助の必要性2.3
  • 波及効果・雇用2

    新規受注や雇用への波及は触れられているが、国が補助する経済波及や社会的インフラとしての積極的な理由は示されていない。

  • 費用対効果3

    不良品削減、処理能力向上、自動停止機構で省力化と受注増を狙い、収益向上につながるとしている。

  • イノベーションへの貢献2

    自動停止や自動修正などの機構は導入されているが、デジタル技術や地域・サプライチェーンへの貢献は明示されていない。

政策面2.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及2

    東大阪市で創業し地域の企業と取引しているが、地域特性を活かした付加価値や地域経済成長への牽引は明記されていない。

今後の展望

フィルム加工事業では品質の高さや納品スピードの速さを売りに、さらなる顧客や受注の獲得を目指す。緩まないナット「パーフェクト・スクリュー」と物差し「GOKA1(快)」の販売にも本腰を入れ、フィルム加工と自社製品販売の2本柱でビジネスを拡大する。

  • 目標:不良品率は0.001%以下を実現している

事業者の声

フィルム加工と自社製品販売の2本柱で、ビジネスを拡大したい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。