事業再構築補助金製造業愛知県専門家確認済み

小型建造船から、特殊船と中型建造船の製造へ事業を広げる

形原造船株式会社

国が公開している採択事例です

事業者のプロフィール

事業者名形原造船株式会社
所在地愛知県
業種小型船舶(漁船・旅客船・特殊船)の建造・修理
従業員数15人
資本金1,000万円

この事例のポイント

  • 木造船から鋼船、FRP船、アルミ船まで、設計から進水までの全工程を一貫して完遂できる事業者は、愛知県内では同社のみである。
  • 国内で製造できる事業者が少ない洋上風力発電作業支援船(CTV)に着手し、国産CTVの需要拡大が期待される。
  • 長年の製造実績と納期の確実性が評価され、適正価格での受注確保につながっている。

事業の経緯

アルミ軽合金船、鋼船、FRP船等の小型船舶の建造及び検査・修理を主な事業としている、1879年(明治12年)創業の造船会社である。新造船の建造では元請けとして設計から骨格・外観まで手掛けており、新造船の種類も漁船・旅客船から官公庁船・消防艇・救急艇などの特殊船まで多岐にわたっている。三河湾蒲郡港で創業以来140年余りかけて培った豊富な技術や経験を活かし、高い性能と優れた品質の船舶を国内外に送り出している。※2023年はばたく中小企業・小規模事業者300社(事業再構築・生産性向上分野)受賞。

1879年(明治12年)に三河湾蒲郡港で創業し、140年余りかけて培った技術と経験で、新造船の建造では元請けとして設計から骨格・外観まで手掛けてきた。

新型コロナウイルスの影響で、契約予定の小型旅客船の建造のキャンセルや既存船の修理の延期が出ると、環境の変化に適応するため、20トンクラスの小型建造船から、特殊船と最大200トンクラスの中型建造船の製造へ事業を広げた。この取り組みは事業再構築補助金に採択され、新たな受注の柱となっている。

事業の内容

  1. 課題:コロナの影響による受注環境の悪化新型コロナウイルスの影響を大きく受け、契約予定であった小型旅客船の建造のキャンセルや、既存船の修理の延期など、取り巻く環境が厳しい状況となった。
  2. 取り組み:特殊船と中型建造船の製造へ環境の変化に適応するため、従来の既存造船品であった20トンクラスの小型建造船から、国内需要だけでなくODA(政府開発援助)向けも市場視野に入れた「特殊船」、特に洋上風力発電作業支援船(CTV)を代表とする最大200トンクラスまでの「中型建造船」の製造に着手した。この取り組みは中小企業庁「事業再構築補助金」に採択され、同社の新たな受注の柱となる。
  3. 取り組み:国産CTVの製造CTVは荒れた海象でも安全な作業を行えることが求められており、製造工程が複雑であることから、現状国内で製造できる事業者が少ない状況にある。やむを得ず使用されているタグボートや一般的な通船に代替する船舶として、同社の持つノウハウや高い技術力を活かし、国産CTVは今後も需要の拡大が期待される。
  4. 取り組み:特殊船の造船技術と納期の体制民間向けの漁船、旅客船だけでなく、官公庁等へも取締船、消防艇、救急艇などの特殊船を多数納品している。消防艇では、①高張力鋼製の船体とアルミ軽合金製の甲板上構をクラッド鋼にて接合、②機関室を極力無人化して操舵室から遠隔操作が可能、③電動放水砲の装備(5,000L×1基と3,000L×2基など)や探照灯一体型海上監視カメラの装備などの技術を持つ。官公庁の特殊船は入札制で、民間の旅客船でも他社と競合する場合が多いが、高度な造船技術を発揮しながら、高水準の価格競争力も持っていることが決定後の調査でわかった。加えて、納期遵守の体制も構築されている。

事業の効果

  • 長年の製造実績及び納期の確実性から、適正価格での受注確保につながっている。
  • 事業再構築補助金に採択された取り組みが、同社の新たな受注の柱となる。
  • 民間向けの漁船・旅客船のほか、官公庁へ取締船・消防艇・救急艇などの特殊船を多数納品している。
  • 創業から現在まで、記録に残るだけで500隻以上、明治時代の漁船を含めるとおよそ1,000隻以上の造船に携わってきた。

審査項目とこの事例の合っていたところ

事業再構築補助金の審査項目(5項目中3項目が合致)後継の中小企業新事業進出補助金の直近(第4回)の採択率 33.9%(応募1,499件・採択508件)

◎経営戦略との整合性コロナによる環境の変化に、特殊船・中型建造船へ広げて対応する方針である。出典:公募要領 p.44この項目が◎の事例 23件
◎事業の実現可能性全工程を一貫して完遂できる体制と、1,000隻以上の実績に裏づけられている。出典:公募要領 p.44この項目が◎の事例 21件
◎新市場性・高付加価値性国内で製造できる事業者が少ない国産CTVなど、需要の拡大が期待される分野に進出する。出典:公募要領 p.44この項目が◎の事例 23件
—公的補助の必要性公開されている事例からは読み取れません。出典:公募要領 p.44
—政策面公開されている事例からは読み取れません。出典:公募要領 p.44

公募要領の審査項目に照らして当社の専門家が整理・確認したものです。実際の審査の点数や評価ではありません。事業再構築補助金は募集が終わっているため、後継の新事業進出・ものづくり補助金の審査項目で見ています。

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出典

今後の展望

高性能かつ高品質の船舶を、国内外に送り出していく予定である。

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事業再構築補助金について

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