事業再構築補助金製造業東京都専門家確認済み

クラウドファンディングで新製品を広げ、消費者向け事業を強める

株式会社村井

国が公開している採択事例です

事業者のプロフィール

事業者名株式会社村井
所在地東京都
業種靴型・靴部品の製造と、フットケア用品の販売
従業員数107人
資本金1億円
相談先帝京大学・東京工科大学

この事例のポイント

  • BtoB事業が落ち込むなか、自社で売上げや利益をコントロールしやすい一般消費者向けの事業を強化した。
  • ゴルファー向けインソールのクラウドファンディングが、そのまま営業ツールにもなった。
  • 事業再構築補助金を活用して、ECサイトの開設とギャラリーの設置を計画している。

事業の経緯

靴を作る際に必要不可欠な「靴型」、つま先・踵部分に入れる芯や足を支える土台部分などの「靴部品」を企画・製造・販売する。

靴型・靴部品のBtoB事業を中心に手掛け、2000年に一般消費者向けのフットケア事業を始めた。2020年度には全社売上高の2割をフットケア事業が占めるようになったが、感染症下で靴部品事業の売上高は2019年度比で大幅に減少した。

そこで一般消費者向けの自社製品の販売を強めるため、2021年1月にゴルファー向けインソールでクラウドファンディングを実施し、目標を大きく上回った。さらに事業再構築補助金を活用して、2022年中のECサイトの開設と、「歩く」をテーマにしたギャラリーの設置を計画している。

事業の内容

  1. 課題:BtoB事業の落ち込み靴を作る際に必要不可欠な「靴型」、つま先・踵部分に入れる芯や足を支える土台部分などの「靴部品」を企画・製造・販売する。全国の靴業界企業約700社のうち、顧客に抱えるのは400社以上である。金型や製造機械を自社で設計製造できる点などが強みであり、製品評価や開発では、帝京大学や東京工科大学などの外部の知見を得ながら課題解決に当たっている。これまで靴部品事業(BtoB)を中心に手掛けてきたが、2000年に一般消費者向けにインソールやパッドの販売を行うフットケア事業(BtoC)を始めた。徐々に市場での認知度も上がり、2020年度の全社売上高のうち、フットケア事業が2割を占めるようになった。フットケア事業は感染症の影響を比較的抑えることができたものの、感染症下で靴部品事業の売上高は2019年度比で大幅に減少した。このため、自社で売上げや利益をコントロールしやすい一般消費者向けの自社製品の開発・販売の強化が喫緊の経営課題であった。
  2. 取り組み:ゴルファー向けインソールのクラウドファンディングフットケア事業の強化のために、新製品として開発していた、飛距離アップと球筋の安定を両立させる右利き専用のゴルファー向けインソールの投入を検討した。製品のマーケティングやブランディングの方法を見直す中で、2021年1月にクラウドファンディング(CF)を実施した。メールやはがきによるDM、SNSでの広報の結果、公開から約3時間で当初の目標金額を達成した。プロジェクト終了時のサポーターは705人、応援購入金額は達成率1,300%を超える結果となった。CFの実施自体が営業ツールとなり、CF終了後に実施したゴルフ専門紙へのプレゼント企画掲載など様々なマーケティング施策も功を奏し、多くの注文が舞い込んだ。
  3. 取り組み:第2弾と新しい市場顧客の反応をダイレクトに感じられると手ごたえをつかんだ社長は、CF第2弾として産前産後の女性向けインソールのプロジェクトを企画し、新たにギフト市場への参入を狙う。
  4. 取り組み:事業再構築補助金でECサイトとギャラリーフットケア事業の販路をさらに強化するため、事業再構築補助金を活用し、2022年中に自社のECサイトを開設する。さらに、本社1階のスペースを活用し、一般消費者向けの商品の素晴らしさを感じたり、「歩く」アクションのきっかけを提供したりする、「歩く」をテーマにしたギャラリーの設置を計画している。

補助金を使った経費

事業再構築補助金の経費区分にあてはめると、次のとおりです。

機械装置・システム構築費ECサイトの開設

事業の効果

  • ゴルファー向けインソールのCFは、公開から約3時間で当初の目標金額を達成した。
  • プロジェクト終了時のサポーターは705人、応援購入金額は達成率1,300%を超えた。
  • CF終了後のゴルフ専門紙へのプレゼント企画掲載など、様々なマーケティング施策も功を奏し、多くの注文が舞い込んだ。
  • 消費者の声がより届きやすくなり、従業員の意欲向上にもつながっている。
  • 落ち込んでいた靴部品事業にも、回復の兆しが見えている。

審査項目とこの事例の合っていたところ

事業再構築補助金の審査項目(5項目中3項目が合致)後継の中小企業新事業進出補助金の直近(第4回)の採択率 33.9%(応募1,499件・採択508件)

◎経営戦略との整合性BtoB事業が落ち込むなか、自社で調整しやすい消費者向け事業を伸ばす方針を立てた。出典:公募要領 p.44この項目が◎の事例 23件
◎事業の実現可能性クラウドファンディングが約3時間で目標に達し、顧客の反応に手ごたえを得た。出典:公募要領 p.44この項目が◎の事例 21件
◎新市場性・高付加価値性産前産後の女性向けインソールで、新たにギフト市場への参入を狙う。出典:公募要領 p.44この項目が◎の事例 23件
—公的補助の必要性公開されている事例からは読み取れません。出典:公募要領 p.44
—政策面公開されている事例からは読み取れません。出典:公募要領 p.44

公募要領の審査項目に照らして当社の専門家が整理・確認したものです。実際の審査の点数や評価ではありません。事業再構築補助金は募集が終わっているため、後継の新事業進出・ものづくり補助金の審査項目で見ています。

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成果自社製品の開発が取引先から評価され、対等な関係で価格交渉ができるようになり、既存事業の利益率も上がった。

急に事業を引き継いだ社長が、よろず支援拠点の指導で経営の知識を身につけ、価格転嫁などで経営を改善した。

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自動旋盤を使う精密切削加工の技術を磨き、2017年から電動車の空調機器に使う金属部品の量産を始めた。

事業者の声

『足の悩み及び靴に関する意識調査』結果によると約75%の人が足に何らかの悩みを抱えている。そうした人々の声を拾い上げ、解決につながる商品や歩くきっかけを提供することで、もっと歩くことに積極的になってもらいたい。消費者に寄り添いながら、5年後を目途にフットケア事業の売上比率を現在の2割から5割に引き上げたい。

東京都の靴型・靴部品の製造事業者
出典

相談先と計画づくり

その他帝京大学・東京工科大学

今後の展望

5年後を目途に、フットケア事業の売上比率を現在の2割から5割に引き上げたいと考えている。

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