ものづくり補助金平成25年度製造業栃木県

レジャー用品の商品開発で自社ブランド確立と事業拡大

東京フォ-ミング株式会社

この事例のポイント

  • 釣り用具のイカ釣り仕掛け補助具は市場で13,000円〜21,000円と高額である。
  • 当社のステンレス加工技術を活用し、SUS304製で口径φ49.5、厚さ0.5mmのオールステンレス製の試作品を作った。
  • ステンレス製の試作品により使い勝手のよいイカ釣り仕掛け補助具の開発に成功した。

事業者のプロフィール

事業者名東京フォ-ミング株式会社
所在地栃木県 東京都
業種金属製品製造業

事業の背景

釣り人口は約2,000万人とされ、イカ釣りは最もポピュラーな釣りの一つである。市販のイカ角投入器は高価で、船宿や個人釣り客はホームセンターの塩ビパイプで自作している。当社はステンレス加工技術を持つ。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算釣り用具のイカ釣り仕掛け補助具は市場で13,000円〜21,000円と高額である。
  • 品質・精度市販品は樹脂製やアルミ製が主流で、ステンレス製の製品がない。
  • 人手・技能船宿や個人釣り客は塩ビパイプを購入して自作しているが、塩ビは耐久性が低く、仕掛けが滑りにくく使い勝手が悪い。

やったこと

当社のステンレス加工技術を活用し、SUS304製で口径φ49.5、厚さ0.5mmのオールステンレス製の試作品を作った。一次試作では底蓋を一体型とし、補強板A・Bを使った。二次試作では底蓋を個別形状にし、補強板Cを2枚から3枚に増やし、イカツノマットを追加した。三次試作では板厚を0.3mmに薄くし、先端にフレア加工、カール加工、ツブシ加工を施し、ゴム製底蓋の抜け防止にビード加工を施した。レイアウトを見直して多台持ちが可能な設備を開発し、全工程を一人で行えるようにした。

新しい製品・サービス:ステンレス製のイカ釣り仕掛け補助具(イカ角投入器)

事業の効果

ステンレス製の試作品により使い勝手のよいイカ釣り仕掛け補助具の開発に成功した。すべての工程を一人で行えるレイアウトを構築し、一貫生産システムを作った。安価な製造原価で補助具の製作に成功した。作業者や使用者のけがの防止にもつながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性2

    塩ビパイプを自作する現状や、ステンレス加工技術を活かす方針はうかがえるが、事業の経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    市販品は13,000〜21,000円と高額で、塩ビ製は耐久性が低いと比較し、ステンレス加工技術で安価な製品を狙う競争優位が具体的に読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    塩ビパイプの耐久性や滑りにくさという課題を挙げ、試作で板厚変更やフレア加工などに取り組んだ具体的な解決策が読み取れる。ただし成長面の記述は薄い。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    売上目標として販売価格10,000円以下、10万人の0.5%などの数字はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    プロジェクトメンバーによる現地検証や社内検討、3回の試作が書かれているが、人材や事務体制の具体的な記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    安価で使い勝手が良い製品という価値、釣り人口2,000万人のうち約10万人というターゲットと釣り人の課題が具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋3

    試作の課題と対策の流れ、展開時期の平成27年4月、販売ルートの構築方針は示されているが、中長期の検証やスケジュールは詳細が薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    市販のイカ角投入器にステンレス製はなく、主流は樹脂・アルミ製で高額という状況から、高付加価値・高価格化を狙う新規性が読み取れる。

公的補助の必要性27%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果2

    安価な製造原価で製作に成功したとあるが、補助金額に対する付加価値増加などの費用対効果の数字は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    地域の特性や雇用創出への言及はなく、釣り用品の一般消費者向け製品開発としての事業性がうかがえる程度。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

釣り人口の約0.5%にあたる10万人が興味を持つと見込み、設定価格を10,000円以下にして販売する計画である。平成27年4月の事業開発成果の展開を目指し、ネット販売で全国展開する予定である。

  • 目標:製品価格 13,000円→10,000円

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。