ものづくり補助金平成24年度大阪府

プラスチック製品製造業向け生産管理システム「多言語版AsPLAs」の試作開発

株式会社アスコット

この事例のポイント

  • 海外進出を考える中小企業が現地で日本国内と同等の業務効率化や在庫管理を行えるよう、生産管理ソフトの多言語対応が求められていた。
  • 「AsPLAs」の多言語対応版の試作開発を行った。
  • 試作した多言語対応版を2015年6月の設計製造ソリューション展で発表し、参加企業からおおむね好評を得た。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社アスコット
所在地大阪府 大阪市
業種情報通信機械器具製造業
技術分野金型
従業員数81人
資本金5,000万円

事業の背景

同社は1996年から戦略的卸売業総合情報システム「ASPACシリーズ」を中堅・中小企業向けに販売し、導入企業は数百社にのぼる。主力のプラスチック製品製造業向け生産管理ソフト「AsPLAs」は国内に70社以上で導入されている。近年、中小企業の海外進出が積極化している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術海外進出を考える中小企業が現地で日本国内と同等の業務効率化や在庫管理を行えるよう、生産管理ソフトの多言語対応が求められていた。
  • 販路・情報発信営業力は同社の大きな課題のひとつであった。

やったこと

「AsPLAs」の多言語対応版の試作開発を行った。利用者ごとの表示言語の切換や通貨の変換などの課題に対し、翻訳方法を検討し、多通貨対応の仕様を備えることで克服した。2015年6月に東京・大阪で開催された設計製造ソリューション展で成果を発表した。

新しい製品・サービス:多言語対応版「AsPLAs」

事業の効果

試作した多言語対応版を2015年6月の設計製造ソリューション展で発表し、参加企業からおおむね好評を得た。現在は日本企業向けに新規ニーズを開拓し、要望をヒアリングしながら製品化に向けたカスタマイズを行っている。対応言語は中国語や英語を想定し、タイやベトナムでの利用を狙っている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.2 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性ASPACシリーズは導入数百社、AsPLAsは国内70社以上導入の実績があり、業種特化の完成度の高さが強みとして示されている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け多言語化のニッチなニーズへの対応を重視し、タイ・ベトナムなど成長市場を狙い、ヒアリングで製品化を進めている。
  • 4
    新しさ・高付加価値多言語対応のプラスチック生産管理ソフトは他にない商品として位置付けられ、『他にないものを』が開発姿勢として明示されている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標賃上げや付加価値向上の目標値は記載がなく、海外進出支援による効果の期待が述べられているだけである。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    1996年からのASPACシリーズ展開やASPACをベースにしたAsPLAsの開発経緯があり、既存事業の延長に多言語化を位置付けている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    ASPACシリーズは導入数百社、AsPLAsは国内70社以上導入の実績があり、業種特化の完成度の高さが強みとして示されている。

  • 課題の認識と解決3

    海外進出中小企業の業務効率化・在庫管理の課題に対し、多言語版で対応する方向性が示されており、課題と解決策が対応している。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標2

    賃上げや付加価値向上の目標値は記載がなく、海外進出支援による効果の期待が述べられているだけである。

  • 事業を進める体制3

    SEの技術開発力や社内体制の強化に努める方針が示され、開発と展示会発表を行った実績がある。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    多言語化のニッチなニーズへの対応を重視し、タイ・ベトナムなど成長市場を狙い、ヒアリングで製品化を進めている。

  • 事業化までの道筋3

    中国語・英語対応を想定し、ヒアリングに基づくカスタマイズと展示会での発表を経て製品化を進める段階が示されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    多言語対応のプラスチック生産管理ソフトは他にない商品として位置付けられ、『他にないものを』が開発姿勢として明示されている。

公的補助の必要性3.0
  • 波及効果・雇用3

    海外進出中小企業の業務効率化を通じて、中小企業の海外展開を後押しする波及効果が見込まれると述べられている。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献3

    海外工場を含む企業全体の経営情報を本社で把握できる体制の実現を目指し、グローバル企業体制への寄与が示されている。

政策面3.0
  • 成長分野への進出3

    中小企業の海外進出という成長分野への対応を通じ、製造業のグローバル展開を支える役割が示されている。

  • 地域経済への波及ー

    公開情報では判断できません。

今後の展望

プラスチック業界とのコミュニケーションを取りながら機能を充実させ、新商品の開発や新規営業力の強化を組織をあげて進める予定である。

事業者の声

補助事業を活用することで、中小企業では資金面などでハードルの高い新ビジネスに取り組むことができ、新技術の習得や経験も得られ、その先にはより新しい取組みへの可能性が広がります。また、補助事業を活用した開発が、新規市場の開拓にもつながります。今後も、“他にはない

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

宮城県平成24年度

超抗菌ニッケルめっきの事業化

神戸製鋼所の抗菌めっき技術を導入し、自社で性能検証を行ったうえで、試作設備(100L槽と付帯設備)を設置・稼働させた。

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。