回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
石上車輌株式会社
| 事業者名 | 石上車輌株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 北海道 |
| 業種 | 非鉄金属製造業 |
| 技術分野 | 製造環境 |
| 設立 | 1971年 |
石上車輌は1971年に創業し、自動車リサイクルと中古部品販売を主要事業としている。使用済み車の解体処理やリビルト部品の製造を恵庭工場などで行っている。1980年代後半から中国は安い人件費を背景に、日本の使用済み自動車のワイヤーハーネスを輸入し、主に手作業で分別してマテリアルリサイクルしてきた。しかし近年は中国が廃棄物の輸入規制を進めている。
抱えていた課題
やったこと
恵庭工場に倉庫兼部品生産ラインを備えたマテリアル作業棟を新設し、ワイヤーハーネスを粉砕して銅と被覆部に選別するハーネスナゲットプラントを導入した。ナゲット処理とはハーネスの被覆を取り除き、中身の銅線をチップ化する工程である。銅ナゲットで販売すると、ハーネスのままで販売するより価格が倍以上になるという。解体作業工程では、抜き取ったハーネスがナゲット処理設備の前に落とし込まれるようにラインを組んだ。
プラントの導入により、ハーネスの被覆のプラスチックやビニールを的確かつ効率的に除去できるようになった。高品質な銅の回収が可能になり、付加価値の高い出荷ができるようになった。手作業と比べて作業の効率化と労働環境の改善が実現し、生産性も高まった。国内向け原材料として安定供給が可能になり、環境負荷低減の取り組み強化にもつながった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
1971年創業の自動車リサイクル事業の延長として、恵庭工場に解体とハーネス処理のプラントを新設しており、既存事業との一貫性が読み取れる。
銅ナゲットで販売するとハーネスのままより倍以上の価格になると記載があり、中国の輸入規制を見越して国内で高度な銅回収を行う優位性が示されている。
ハーネス被覆の処理コストや手作業分別の課題を認識し、ナゲット処理プラントの導入で効率化と高付加価値出荷につなげる流れが整理されている。
生産性向上と収益増加を掲げているが、目標とする付加価値額や賃上げの数値目標は記載がなく、実現可能性は判断しにくい。
社員教育や内部体制の再構築に触れているが、本事業を遂行する人員配置や事務体制の具体的な記述は薄い。
銅ナゲットは価格が倍以上になり、EVやハイブリッド車の普及によるモーター用銅素材の需要増を見込むなど、製品価値と需要の裏付けが示されている。
プラント導入と稼働の経緯は書かれているが、導入後の段階的な遂行方法やスケジュール、課題解決の方法は示されていない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
銅ナゲットの販売価格がハーネスのままの倍以上になるとあり、同分野の中で高付加価値化を図る取組であることが読み取れる。
国内向け原材料として安定供給が可能になり、中国の輸入規制を受けた国内資源循環の体制づくりに貢献する点が示されている。
生産性や作業効率の向上に触れているが、投入額に対する付加価値増加などの費用対効果を示す数字は記載されていない。
ハーネスの粉砕と銅の選別という設備導入は示されているが、先端的なデジタル技術や新しいビジネスモデルの記述はほぼない。
電気自動車やハイブリッド車の普及によるモーター用銅需要の増加を見据え、リサイクル材の高度回収という成長分野への対応が示されている。
道内でリサイクル事業を展開する企業であることは分かるが、地域の雇用創出や地域経済への波及効果は具体的に示されていない。
電気自動車やハイブリッド自動車の普及が進み、モーター用などの銅素材の需要増に伴うリサイクル材の価格上昇が見込まれるため、その先高感を見込んだ対応でもある。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
倉庫業務は昼間に製品の出荷と資材の受入れ・入庫を行い、夜間に生産された製品のパレット積み収納と生産機械への資材投入を行っている。
効果:倉庫業務の人数 4名→2名
既存の加工工程を検討し、工程集約と加工時間短縮を図るとともに、最小の人数で機械を長時間無人稼働させる方針を立てた。
効果:工程数 6工程→2工程