ものづくり補助金平成24年度岡山県

「ソーラーバネル内蔵の夜間避難誘導灯付き車止め支柱」の開発

日進ゴム株式会社

成果上部・下部ともに80m以上離れて15時間の発光を確認できた。

この事例のポイント

  • 停電時にも避難誘導できる車止め支柱の開発が必要だった。
  • ソーラーパネル、LED、ICタグを内蔵した夜間避難誘導灯付き車止め支柱を開発した。
  • 上部・下部ともに80m以上離れて15時間の発光を確認できた。停電時でもソーラーパネルの発電でLEDが点灯し、足元を照らして避難誘導ができるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名日進ゴム株式会社
所在地岡山県 岡山市
業種ゴム製品製造業
技術分野金型
従業員数62人
資本金8,000万円
設立1932年

事業の背景

当社はタイヤ再生ゴムを使った交通安全対策用の弾性車止め支柱(ボラード)を2004年から製造しており、業界内で性能が広く認知されている。累計出荷・販売本数は約5万本以上である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術停電時にも避難誘導できる車止め支柱の開発が必要だった。
  • 新製品・新技術災害情報を携帯端末に届ける機能を車止め支柱に加える必要があった。

やったこと

ソーラーパネル、LED、ICタグを内蔵した夜間避難誘導灯付き車止め支柱を開発した。上部のLED(点滅)に加えて下部にもLED(常灯)を配置し、下部LEDの周囲を乳白色の拡散カバーで囲んで360度方向からの視認性を上げた。発光色は色覚障害の方を考慮して青緑とした。冬場を想定し連続点灯の目標を15時間とし、試作品評価でLEDの搭載数と点滅周期を決定した。本体金型を設計して試作し、視認距離検証、実車突入試験、屈曲耐久試験、衝撃緩和試験を実施して量産品質に問題がないことを確認した。

新しい製品・サービス:ソーラーパネル内蔵の夜間避難誘導灯付き車止め支柱(商品名:NisshinFLEX-Lボラード)

事業の効果

  • 上部・下部ともに80m以上離れて15時間の発光を確認できた。
  • 冬場を想定し連続点灯の目標時間を15時間に設定した。

停電時でもソーラーパネルの発電でLEDが点灯し、足元を照らして避難誘導ができるようになった。下部発光ユニットは常時点灯で、視認距離80m以上の夜間誘導が可能になった。ICタグにより携帯端末から防災情報へ接続できるようになった。商品として販売を開始し、防災施設や自治体から引き合いを得ている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.5 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    これまでの取組との一貫性2004年から交通安全対策弾性支柱を製造し累計5万本以上出荷している実績があり、今回の防災向け開発はその延長線上にある。
  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性ボラードの業界内での性能認知と累計5万本超の出荷実績を強みとし、ソーラー・LED・ICタグ内蔵で防災用途に差別化している。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け陸前高田市や最上稲荷での試験施工に反響があり、全国の防災施設から引き合いを得ていると顧客ニーズの裏付けを示している。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性4

    2004年から交通安全対策弾性支柱を製造し累計5万本以上出荷している実績があり、今回の防災向け開発はその延長線上にある。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    ボラードの業界内での性能認知と累計5万本超の出荷実績を強みとし、ソーラー・LED・ICタグ内蔵で防災用途に差別化している。

  • 課題の認識と解決3

    停電時の避難誘導が難しいという課題を認識し、ソーラー発光で対応する解決策と防災企業・自治体への販売展開を示している。

事業の実現可能性3.2
  • 付加価値・賃上げの目標3

    連続点灯15時間、視認距離80m以上と目標値を設定し試験で確認しており、目標の実現可能性は示されている。

  • 事業を進める体制3

    金型設計から試作、各種検証試験までを自社で実施し、量産品質を確認するなど開発を遂行できる体制が読み取れる。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    陸前高田市や最上稲荷での試験施工に反響があり、全国の防災施設から引き合いを得ていると顧客ニーズの裏付けを示している。

  • 事業化までの道筋3

    今後は防災を推進する企業や自治体へ販売を展開すると販路の方向性を示しているが、具体的なスケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    防災向けの電源不要な夜間避難誘導車止めは普及が進んでおらず、色覚配慮や360度視認性を備えた高付加価値品として位置付けられる。

公的補助の必要性4.0
  • 波及効果・雇用4

    東日本大震災復興資材や今後の防災・減災への貢献を掲げ、停電時の避難誘導という社会インフラ的役割を持つ点で公的支援の理由がある。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献4

    ICタグで携帯端末から防災情報へ接続できる機能を内蔵し、防災インフラのデジタル化に貢献し得る点が示されている。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    岡山県の企業が岩手県などの被災地に製品を供給し、防災分野で地域を越えて事業を展開する点が示されている。

今後の展望

今後は災害発生時の避難場所の車止めや避難経路の道標として、防災を推進する企業や自治体へ販売を展開したいと考えている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。