合板の節と割れをAIで判定し、等級分けを1人に

成果等級分けの人員:4人から1人に

この事例のポイント

  • 等級分けの中心だった70歳の検査担当が退職を控え、若手は等級の境目が分からなかった。
  • 退職までの2年で、その人が判定した板を約2万枚撮って等級を付け、AIに学ばせた。
  • 等級分けが1人で回るようになり、等級のずれによる損も大きく減った。

事業者のプロフィール

事業内容県産のスギで合板とパネルをつくる木材加工の会社
所在地青森県
業種製造業
従業員数従業員38名

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 合板の等級分けは、表面の節と割れを見て4人で決めていた。中心は勤続42年、70歳の検査担当だった。
  • その人から「あと2年で辞める」と言われたが、若手は等級の境目が分からず、同じ板でも人によって等級が1つずれた。
  • 上の等級を下にすれば損、下の等級を上にすればハウスメーカーから返品になり、年に約400万円の損が出ていた。

やったこと

  1. 退職までの2年を使うと決め、70歳の検査担当が判定した板を1枚ずつ撮り、約2万枚の写真に等級を付けた。
  2. 写真をもとにAIが等級を出す装置を作り、最初の半年はAIの判定を検査担当が毎日見直した。
  3. AIと判定が分かれた板は、検査担当が理由を声で残し、その声を若手が聞いて覚える決まりにした。
  4. 判定が9割以上そろったのを確かめ、等級分けをAIに任せ、人は最後の確かめだけにした。

事業の効果

  • 等級分けの人員:4人から1人に
  • 等級のずれによる損:年約400万円から約60万円に
  • 70歳の検査担当は退職後も月2回来て、AIの判定を見直す役になった
  • 等級ごとの写真の記録を見せられるようになり、ハウスメーカーから上の等級の注文が増えた

今後の展望

節の位置まで分かるようになったので、節の少ない部分を切り出して家具用の板として売る。

同じ使い方に補助金は使える?

AIの判定装置と搬送の改造は、省力化投資補助金(一般型)やものづくり補助金などが対象になりえます。ベテランの判定を写真で残す作業の費用の扱いは補助金ごとにちがい、御社の使い方が対象になるかは公募要領の条件で変わります。

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出典・補足

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