プレス部品の打痕検査をAIに替え、1個8秒を2秒に

成果打痕の検査:1個8秒から2秒に

この事例のポイント

  • 受注が2年で1.5倍になり、1個8秒の目視の打痕検査が追いつかず、土曜出勤が続いていた。
  • 油の光りを打痕と判定してしまう問題を、県の産業技術センターと照明を変えて解いた。
  • AIが怪しいと見た品だけを人が見る2段の検査にし、1個2秒になった。

事業者のプロフィール

事業内容農機や建機の部品をつくる金属プレスの会社(プレス機30台)
所在地山口県
業種製造業
従業員数従業員56名

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 建機向けの受注が2年で1.5倍になったが、出荷前の打痕検査は1個8秒の目視で、検査が追いつかず土曜出勤が続いた。
  • 油の付いた部品は光り方が毎回ちがい、新人は打痕と油のしみの見分けに半年かかった。
  • 品質保証の課長は「検査の人を増やしても、見逃しは減らない」と悩んでいた。

やったこと

  1. 展示会で見たAIの検査装置を試したが、油の光りを打痕と判定してしまい、そのままでは使えなかった。
  2. 県の産業技術センターに相談し、照明の角度と色を変えて油の光りを抑える撮り方を2か月かけて見つけた。
  3. 不良の多い3品番から始め、AIが「怪しい」と判定した品だけを人が見る2段の検査にした。
  4. 1年かけて品番を増やし、検査の結果をプレス機の番号とひもづけて日ごとに残すようにした。

事業の効果

  • 打痕の検査:1個8秒から2秒に
  • 土曜出勤:月3回から0回に
  • 打痕の多い日がプレス機の金型のすり減りと重なると分かり、金型の手入れを早めるようにした
  • 新人が検査を任されるまで:半年から2週間に

今後の展望

検査で集まった打痕の場所のデータを金型の設計に戻し、打痕が出にくい型を作る。

同じ使い方に補助金は使える?

AIの画像検査の装置と照明・搬送の改造は、ものづくり補助金や省力化投資補助金(一般型)などが対象になりえます。装置の値段だけでなく、検査の工程がどう変わるかを数字で示すのが計画のかなめで、御社の使い方が対象になるかは公募要領の条件で変わります。

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出典・補足

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