【令和6年度】GX・脱炭素に活用できる補助金・助成金を紹介!

GX・省エネ補助金 補助金

「GXって大企業が取り組むもの」「中小企業には関係ない」そう思っていませんか?

確かに、GXは壮大なテーマであり、大規模な投資が必要となる場合もあるため、中小企業にとってハードルが高いと感じるのも無理はありません。しかし、GXは中小企業にとっても、生き残りをかけ、成長を続けるために無視できない重要な経営課題となっています。そして、GX推進を後押しする様々な補助金・助成金制度が用意されていることをご存知でしょうか?

今回は、中小企業の経営者の方に向けて、GX推進に有効な補助金・助成金制度の活用方法について、分かりやすく解説していきます。

GXとは?中小企業が取り組むべき理由

まずは、GXの基礎知識と、中小企業にとってなぜGXへの取り組みが重要なのかを解説します。

GXが注目される背景

GX(グリーン・トランスフォーメーション)とは、経済産業省が提唱する「温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、すなわち脱炭素社会の実現」と「経済成長の両立」を図る取り組みのことです。地球温暖化による気候変動が深刻化する中、世界的に脱炭素への動きが加速しており、日本も2050年カーボンニュートラルの実現を目標に掲げています。

このような状況下、企業にとってGXへの取り組みは、もはや社会的責任というだけでなく、企業競争力を左右する重要な経営戦略となっています。環境意識の高まりから、環境に配慮した製品やサービスが求められるようになり、GX対応に遅れた企業は、市場競争で取り残される可能性も孕んでいるためです。

中小企業におけるGXの重要性

「GXは大企業が取り組むもの」と考える中小企業経営者の方もいるかもしれません。しかし、中小企業にとってもGXへの取り組みは、以下のような点で重要性を増しています。

  • 取引先企業からの要請:大企業を中心に、サプライチェーン全体での脱炭素化が求められており、中小企業にもCO2排出量削減などの取り組みが求められるケースが増えています。
  • 消費者からの支持:環境意識の高まりから、環境に配慮した商品やサービスを選ぶ消費者が増えています。GXに取り組むことは、企業イメージの向上、ブランド力の強化、顧客獲得に繋がりやすくなります。
  • コスト削減:省エネ設備の導入や再生可能エネルギーの利用など、GXに繋がる取り組みは、長期的に見ればエネルギーコストの削減につながる可能性があります。
  • 従業員の意識向上:GXを推進することで、従業員の環境問題への意識が高まり、企業全体の活性化や人材の確保・定着に繋がる可能性があります。優秀な人材を確保するためにも、GXへの取り組みは重要な要素と言えるでしょう。

具体的にどんなことをすればいいの?

中小企業がGXに取り組む具体的な方法としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 省エネ設備の導入:業務効率や生産性を向上させながら、エネルギー消費量を削減できる設備を導入する
  • 再生可能エネルギーの導入:太陽光発電設備の導入や、再生可能エネルギー由来の電力会社への切り替え
  • 業務プロセスの見直し:デジタル化やペーパーレス化など、業務プロセスを見直すことで、エネルギー消費量やCO2排出量の削減を目指す
  • 環境配慮型製品の開発・提供:環境負荷の低い原材料を使用したり、リサイクルしやすい素材を採用するなど、環境に配慮した製品・サービスを開発する

これらの取り組みは、コストや時間、人材の確保など、中小企業にとっては負担が大きいと感じるかもしれません。しかし、後述するようなGXを推進する中小企業向けの補助金・助成金制度を活用することで、効率的にGXを推進していくことが可能になります。

中小企業のためのGX関連補助金・助成金基礎知識

GX推進のために活用できる補助金や助成金には、どのようなものがあるのでしょうか。基本的な知識を身につけておきましょう。

補助金と助成金の違い

補助金と助成金は、どちらも事業者に対して資金を給付するという点では共通していますが、以下のような違いがあります。

項目 補助金 助成金
給付主体 国や地方公共団体 主に独立行政法人や民間団体
給付目的 特定の政策目的の達成 事業者の活動を支援
返済義務 なし なし
申請時期 事業実施前 事業実施後
採択基準 政策との整合性、事業計画の妥当性など 要件を満たしているか

簡単に言うと、補助金は「国や地方公共団体が、特定の政策目的を達成するために、事業者に資金を給付する制度」、助成金は「事業者の取り組みを支援するために、資金を給付する制度」と言うことができます。

GX関連補助金・助成金の種類

GX関連の補助金・助成金には、具体的に以下のようなものがあります。時期によって公募内容が変わりますので、最新の情報を調べるようにしてください。

種類 内容
設備導入補助金 省エネ設備や再生可能エネルギー設備などの導入費用を補助 グリーンIT導入促進事業費補助金
省エネ設備導入支援事業 工場や事業所などで使用する設備を、省エネ性能の高い設備に更新する費用を補助 省エネルギー投資促進に向けた支援事業費補助金
再生可能エネルギー導入支援事業 太陽光発電設備や風力発電設備など、再生可能エネルギー設備の導入費用を補助 再生可能エネルギー発電促進賦課金
事業効率化支援事業 業務プロセスを改善し、エネルギー効率を高めるためのコンサルティング費用やシステム導入費用を補助 省エネルギー診断事業
人材育成支援事業 GXを推進するための知識や技術を習得するための研修費用やセミナー参加費用を補助 エネルギー使用合理化等推進事業費補助金

補助金・助成金を受けるメリット

補助金・助成金を受けるメリットは、資金調達面だけではありません。以下のように、様々なメリットが期待できます。

  • 資金調達:返済不要な資金を調達できるため、自己資金が少なくても新たな取り組みを始めやすくなる
  • 企業価値向上:環境に配慮した企業であることをアピールすることで、企業価値向上やブランドイメージ向上に繋がる
  • 競争力強化:最新技術や設備を導入することで、生産性や品質が向上し、競争力強化に繋がる
  • 人材育成:従業員のスキルアップやモチベーション向上に繋がる
 

今すぐ無料相談

申請の流れ

補助金・助成金の申請の流れは、以下のようになります。

  1. 情報収集:最新の公募情報をチェックし、自社に合った補助金・助成金制度を見つける
  2. 相談:公的機関の窓口や専門家に相談し、申請方法や必要書類を確認する
  3. 申請書類作成:必要な書類を収集し、申請書類を作成する
  4. 申請:申請書類を提出する
  5. 審査:審査機関による書類審査や面接審査が行われる
  6. 採択・不採択:審査結果が通知される
  7. 事業実施:採択された場合は、事業計画に基づいて事業を実施する
  8. 実績報告:事業完了後、実績報告書を提出する
  9. 補助金・助成金交付:実績報告の内容が承認されると、補助金・助成金が交付される

【最新版】中小企業におすすめのGX関連補助金・助成金

数あるGX関連補助金・助成金の中から、中小企業におすすめの制度を具体的にご紹介します。2024年度の公募情報は、随時更新されるため、最新情報を確認するようにしましょう。

設備導入補助金

省エネ設備や再生可能エネルギー設備など、設備導入を検討している中小企業におすすめです。補助対象となる設備や補助率などは、公募要領で確認しましょう。

例:グリーンIT導入促進事業費補助金

省エネ設備導入支援事業

工場や事業所などで使用する設備を、省エネ性能の高い設備に更新する費用を補助する制度です。設備の性能要件や補助率などは、公募要領で確認しましょう。

例:省エネルギー投資促進に向けた支援事業費補助金

再生可能エネルギー導入支援事業

太陽光発電設備や風力発電設備など、再生可能エネルギー設備の導入費用を補助する制度です。設備の規模や設置場所など、要件を確認しておきましょう。

例:再生可能エネルギー発電促進賦課金

事業効率化支援事業

業務プロセスの見直しやデジタル化など、抜本的に事業効率化に取り組む中小企業におすすめです。補助対象となる費用や補助率などは、公募要領で確認しましょう。

例:IT導入補助金

人材育成支援事業

GXに関する専門知識やスキルを習得するための研修費用などを補助する制度です。従業員のスキルアップやモチベーション向上を目指したい企業におすすめです。

例:人材開発支援助成金(事業主向け)

GX関連補助金・助成金を活用する際の注意点

GX関連補助金・助成金を活用する際には、以下の点に注意が必要です。

補助対象となる要件

補助金・助成金には、それぞれ申請要件が定められています。従業員規模や業種、事業内容、設備の性能などが要件を満たしていない場合、申請しても採択されないため、事前に確認することが重要です。

申請書類の準備

申請書類は、正確かつ分かりやすく作成する必要があります。不備や不足があると、審査に不利になる可能性もあるため、注意が必要です。また、申請書類の提出期限が定められており、期限を過ぎると申請できないため、余裕を持って準備を行いましょう。

申請期限

補助金・助成金には、それぞれ申請期限が設定されています。期限を過ぎてしまうと申請できないため、注意が必要です。公募要領で申請期限を確認し、余裕を持って準備を行いましょう。

補助金の不正受給

補助金の不正受給は、法律で禁止されています。虚偽の申請や不正な会計処理を行った場合は、補助金の返還を求められたり、刑事罰が科せられる可能性もあるため、注意が必要です。

GX関連補助金・助成金に関するよくある質問

GX関連の補助金・助成金について、よくある質問をまとめました。

Q. 複数の補助金・助成金を併用することはできますか?

A. 組み合わせによっては、複数の補助金・助成金を併用できる場合があります。しかし、併用が認められない組み合わせもあるため、事前に確認が必要です。公的機関の窓口や専門家に相談することをおすすめします。

Q. 申請手続きは複雑ですか?

A. 補助金・助成金制度によっては、申請手続きが複雑な場合があります。特に、初めて申請する場合には、公的機関の窓口や専門家に相談しながら進めることをおすすめします。

Q. 採択されるためのコツはありますか?

A. GXへの取り組み意欲や事業計画の具体性、実現可能性などが審査のポイントとなります。審査側の視点に立って、説得力のある事業計画書を作成することが重要です。

まとめ|GX関連補助金・助成金を活用して、未来を見据えた事業へ

今回は、中小企業がGX推進に取り組むべき理由や、活用できる補助金・助成金制度について解説しました。GXは、中小企業にとっても避けては通れないテーマになりつつあります。GX関連の補助金・助成金制度を有効活用することで、自社の成長、そして持続可能な社会の実現に貢献していきましょう。

「自社に合った補助金・助成金制度を見つけたい」「申請手続きが不安」という方は、ぜひ一度無料相談をご利用ください。

まずは無料相談からお問い合わせください。採択率80%の実績を持つ補助金のプロが直接お話をお伺いします。お気軽にご相談ください。


DL推奨!R6年補正予算&R7年度版 補助金ガイド

【令和6年度補正予算・令和7年度の最新補助金情報も完全網羅】中小企業・個人事業主が即活用できる5大補助金を一挙公開!補助金を上手に活用して最大75%の支援を受け、ビジネスを加速させましょう。「絶対に損をしたくない」方は、今だけ限定配布中の無料ガイドブックを今すぐダウンロードしてください!

 

今すぐ無料で受け取る

公式LINEで最新公募情報をGET!!

最新の補助金公募情報を収集しよう!公式LINEから補助金の専門家に24時間無料でチャット相談(通常5分以内)もできます。今なら友達追加で豪華特典プレゼント!?

  友だち追加

PROFILE

稲野 健夫(代表取締役)
稲野 健夫(代表取締役)
兵庫県出身、関西学院大学卒。調達件数100社以上、成功確率80%超。
東証プライム上場の事業会社→コンサルファームを経て2023年起業。経営者の新たな挑戦をサポートするため、事業再構築補助金やものづくり補助金、融資等を活用した資金調達支援やインキュベーション事業、イベント事業を提供しています。

関連記事

カテゴリー