SHIFT事業(工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業)令和7年度その他山形県

工業団地でLNG設備を共用し、重油・灯油から天然ガスへ転換

さくらんぼスマートエナジー合同会社

成果年間のCO2排出量を合計1,637.0t-CO2削減し、エネルギーコストを約406万円/年減らす計画である。

設備導入に使える公募中の補助金 581件を見る

この事例のポイント

  • 燃料使用量が少なく単独では投資判断が難しい企業が、4社で連携して課題を乗り越えた。
  • LNGサテライト設備を団地内で共用し、設置コストを分担した。
  • 地方の大規模なCO2削減の方法として評価され、SHIFT事業で連名申請として初めて採択された。
  • 天然ガスは安全性が高く、すすも出にくいため、機器の効率低下を防げる。

事業者のプロフィール

事業者名さくらんぼスマートエナジー合同会社
所在地山形県
業種熱供給業

課題と取り組み

抱えていた課題

  • ガス導管未延伸団地内には天然ガスへ転換したい企業が複数あったが、ガス導管が来ていないためLNGサテライト設備の建設が必須だった。その費用の重さから、各社の投資回収が難しかった。

やったこと

  1. LNG設備の共用工業団地内にタンク容量100kLのLNGサテライト設備を設置し、事業者が共用してA重油や灯油から天然ガスへ一体で転換する。
  2. 蒸気ボイラーの更新エネルギーサービス事業で、重油焚きの蒸気ボイラーを小型貫流蒸気ボイラー(1.5t×3台、2t×2台、合計8.5t)に更新する。
  3. 各社の設備更新各需要家がA重油や灯油の利用設備を更新し、気化した天然ガスを使う。小型貫流ボイラーは2t×4台(合計8t)と2t×2台(合計4t)を導入する。
  4. きっかけ:情報の入手公募要領から補助金情報を得た代表企業が、団地内の連名各社に紹介し、活用を検討した。

補助金を使った経費

  • LNGサテライト設備タンク容量100kL小型貫流蒸気ボイラー1.5t×3台、2t×2台小型貫流ボイラー2t×4台小型貫流ボイラー2t×2台経費の区分:補助対象経費

事業の効果

  • A重油焚き蒸気ボイラーの燃料転換で、年間798.7t-CO2を削減する。
  • 灯油焚き蒸気ボイラーの燃料転換で、年間159.6t-CO2を削減する。
  • A重油バーナーの燃料転換で、年間454.9t-CO2を削減する。
  • 灯油焚き貫流ボイラーの燃料転換で、年間223.8t-CO2を削減する。
  • エネルギーコストを約406万円/年削減する。
  • 事業所全体のCO2排出量を、現状の5,317t-CO2/年から2027年に3,681t-CO2/年へ減らし、30.8%削減する。

事業者の声

当社は、山形県東根大森工業団地における大幅なCO2削減を後押しする目的で、ガス会社3社が共同出資して新たに設立した合同会社になります。

同工業団地内の近隣事業所が連携して、同一のLNGサテライト設備を共用し一斉に天然ガスへの燃料転換を実施する本事業は、地方における大規模なCO2削減の有効なスキームとして高くご評価いただき、SHIFT補助金での連名申請として初めて採択された事例となりました。

今後とも、団地内の連名各社様に環境性の高いエネルギーをお届けし、地域社会への貢献に努めて参ります。

山形県の熱供給業
出典・注記

今後の展望

2030年度にCO2排出量30%削減や50%削減を目指す。e-メタン混合のLNGへの転換も進め、2050年のカーボンニュートラルを見据えてロードマップを策定する予定である。

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