佐賀県 小規模事業者事業継続力強化支援補助金(災害型)製造業佐賀県

豪雨の浸水に備え、乾燥機も入れて有田焼の生地を届け続ける

辻製陶所

成果佐賀豪雨のあと浸水は起きておらず、生地を安定してつくれている。

設備導入に使える公募中の補助金 581件を見る

この事例のポイント

  • 有田焼の分業のなかで生地づくりを担い、供給が止まると地域の暮らしに大きな影響が出る。
  • 令和元年の佐賀豪雨で近くの用水路があふれ、陶土を形づくる石膏型が水につかった。
  • ブロック塀の増設、止水板と排水ポンプの設置、社員の多能工化を決めて実行した。
  • 県の補助金で生地の乾燥機を購入し、さらに安定して生地を届けられるようにした。

事業者のプロフィール

事業者名辻製陶所
所在地佐賀県
業種有田焼の生地の製造
従業員数7人
相談先佐賀県

事業の経緯

武雄市で、有田焼の生地をつくって窯元に届けている製陶所である。有田焼は陶土から商社までの分業で成り立ち、生地が止まると地域の暮らしに大きな影響が出る。

令和元年の佐賀豪雨では近くの用水路があふれ、石膏型が水につかった。

これを受けて全社でBCPをつくり、浸水を最大のリスクと見定めて、ブロック塀や止水板、排水ポンプを整え、社員の多能工化も進めた。県の補助金で生地の乾燥機も購入し、安定して生地を届けている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 浸水による生地の供給停止のおそれ有田焼は陶土、型、生地、窯元、商社の分業で成り立ち、ここでは陶土を形づくって乾かした生地をつくって窯元に届けている。有田町は住民の約3割が窯業に関わる人とその家族で、生地が止まると地域の暮らしに大きな影響が出る。令和元年の佐賀豪雨では近くの用水路があふれ、石膏型が水につかって製造の一部に支障が出た。拠点は市のハザードマップで危険な渓流に指定され、台風も年に数回通る。

やったこと

  1. BCPづくりとリスクの絞り込み佐賀豪雨を受けて、生地を安定して届けることと早く再開することの大切さを全社で確かめ、BCPをつくった。時間をかけて検討し、浸水が事業に最も大きな影響を与えると判断した。用水路の幅が狭いことから、浸水対策は自社で行う必要があると考えた。社員が出勤できないときの人の体制も整える必要があるとした。
  2. 浸水対策と多能工化社内の検討会議で決め、用水路と工場の間にブロック塀を増やした。工場には止水板を2か所、排水ポンプを1か所設けた。生地づくりのすべての工程で、いつも代わりの人がいる体制にした。
  3. 乾燥機の購入県の小規模事業者事業継続力強化支援補助金を使って生地の乾燥機を購入し、さらに安定して生地を届けられるようにした。

補助金を使った経費

  • 生地の乾燥機経費の区分:補助対象経費

事業の効果

  • 令和元年の佐賀豪雨のあと、浸水は起きていない。
  • 生地を安定してつくれている。
  • 同業者などの見学を受け入れ、地域の防災意識を高めることにつながっている。
出典・注記

相談先と計画づくり

県などの公的支援機関佐賀県

時間をかけて検討し、浸水が事業に最も大きな影響を与えるリスクだと絞り込んだ。用水路の状況から自社で浸水対策を行うことにし、社員が出勤できないときの人の体制もあわせて考えた。

今後の展望

社員の多能工化を続けて進める。乾燥機の導入も含め、さらに安定して生地を届けていく。

製造業のほかの採択事例

製造業の事例をすべて見る