建築設計事務所が、法規の確認を生成AIで下準備し、申請直前の手戻りを減らす

成果1件の法規の確認:約6時間から約2時間に

この事例のポイント

  • 法規の確認に1件6時間かかり、申請の直前の手戻りが年に5件ほどあった。
  • 「月額料金を補助金で」という考えを専門家に相談し、事務所の仕事に合わせた法規の確認の仕組みを作ることにした。
  • 確認の時間が3分の1ほどになり、受けられる設計が年8件ほど増えた。

事業者のプロフィール

事業内容住宅と店舗の設計をする建築設計事務所
所在地滋賀県
業種学術研究、専門・技術サービス業
従業員数従業員9名

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 設計のたびに、建築基準法や市の条例を確かめる作業に1件6時間ほどかかっていた。
  • 確認の漏れで、申請の直前に窓の大きさや高さを直す手戻りが年に5件ほどあった。直すたびに、お客さんに説明して謝っていた。
  • 所長は「生成AIの月額料金を補助金で払えないか」と考えていたが、どう申請すればいいか分からなかった。

やったこと

  1. 所長が補助金の専門家に相談すると、「月額料金だけでは対象になりにくい。事務所の仕事に合わせた仕組みを作り、その期間中の利用料として計画するなら考えられる」と言われた。そこで、事務所で一番時間のかかる法規の確認に絞った。
  2. 過去の設計の確認の記録と市の条例の資料、手戻りになった5件の経緯をまとめた。
  3. 敷地の条件と図面の情報を入れると、生成AIが確かめるべき法規と条例の項目を一覧にし、怪しい所に印を付ける仕組みを作った。
  4. 最終の判断は必ず建築士がする決まりにした。条例が変わったときは、入社6年目の建築士が資料を入れ替える担当になった。

事業の効果

  • 1件の法規の確認:約6時間から約2時間に
  • 申請の直前の手戻り:年約5件から年1件に
  • 確認の時間が減り、受けられる設計の件数が年に8件ほど増えた
  • 印の付いた所をお客さんに先に説明できるようになり、打ち合わせで「安心できる」と言われることが増えた

今後の展望

確認の記録を、新しく入る建築士の教育にも使う。

同じ使い方に補助金は使える?

生成AIの月額料金だけでは、補助金の対象になりにくいです。自社の仕事に合わせた仕組みを作り、補助事業の期間中の利用料として計画すれば、省力化投資補助金(一般型)などで考えられます(クラウドの利用料は期間中の分だけ)。御社の使い方が対象になるかは公募要領の条件で変わります。

AI導入に使える補助金を見る

補助金を使ったAIの採択事例を見る ›

ほかの生成AIの事例

生成AIの事例をすべて見る
出典・補足

この一覧には、採択事例のほかに参考事例も含まれています。