2025年度、ものづくり補助金の公募継続も正式に発表されたことを受けて、申請を検討する事業者も多いのではないでしょうか。本補助金は直近の公募では早期締切が進んでいることから、準備を早めに進めることが成功の鍵となります。
そこで本記事では、ものづくり補助金について解説します。
目次
ものづくり補助金とは?
ものづくり補助金は、中小企業等の革新的サービス開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資を支援する補助金です。24年度から申請枠が大幅に見直され、新たに追加された省力化枠では最大2,500万円、補助率2/3で補助されるようになりました。
2024年12月6日に発表された令和6年度補正予算案より、2025年度も引き続きものづくり補助金が実施されることが確定しています。
ものづくり補助金の概要
基本要件
次の要件すべてを満たす「3~5年の事業計画書」を作成し、実行する必要があります。
- 付加価値額の成長
- 給与の成長
- 最低賃金の水準
- 従業員21人以上の事業者向け要件
補助率・補助上限
ものづくり補助金の補助率は対象経費の1/2又は2/3で、補助上限額は3,500万円です。申請枠や従業員数によって異なります。
補助事業実施期間
交付決定日からおよそ12か月以内です。この期間内に、計画された補助事業を完了させる必要があります。
補助対象経費
ものづくり補助金の補助対象経費は、大きく5つの項目に分類されます。
ものづくり補助金の申請枠
ものづくり補助金には、革新的な新製品・新サービスの開発による高付加価値化を目指す「製品・サービス高付加価値化枠」と、海外事業の実施による国内の生産性向上を目指す「グローバル枠」の2つあります。それぞれの対象や補助率・補助上限、対象経費は以下の通りです。
-
製品・サービス高付加価値化枠
- 対象:製品・サービスの高付加価値化を目指す事業者
- 補助上限:
5人以下750万円(850万円)
6~20人1000万円(1250万円)
21~50人1500万円(2500万円)
51人以上2500万円(3500万円) - 補助率:中小企業1/2、小規模事業者2/3
- 対象経費:機械装置・システム構築費、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、原材料費、外注費、知的財産権等関連経費
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グローバル枠
- 対象:グローバル展開を企図する事業者
- 補助上限:3,000万円
- 補助率:中小企業1/2、小規模事業者2/3
- 対象経費:機械装置・システム構築費、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、原材料費、外注費、知的財産権等関連経費、海外旅費、通訳・翻訳費、広告宣伝・販売促進費。
グローバル枠のみ、海外旅費、通訳・翻訳費、広告宣伝・販売促進費も補助金の対象経費となります。またものづくり補助金の対象経費としてまず、機械装置・システム構築費は必須となります。
ものづくり補助金の補助対象経費
ものづくり補助金の補助対象経費は以下のように11区分に分けられ、いずれかに該当をする必要があります。
- 機械装置・システム構築費
- 技術導入費
- 専門家経費
- 運搬費
- クラウドサービス利用費
- 原材料費
- 外注費
- 知的財産権等関連経費
- 海外旅費
※グローバル市場開拓枠のみ対象 - 通訳・翻訳費
※グローバル市場開拓枠のうち②海外市場開拓(JAPANブランド)類型のみ対象 - 広告宣伝・販売促進費
※グローバル市場開拓枠のうち②海外市場開拓(JAPANブランド)類型のみ対象
ものづくり補助金 採択難易度
ものづくり補助金は2024年度から審査が厳格化されており、採択率が低下しています。実際、直近公募回の採択率は30%を下回っています。この低い採択率は、審査がより厳しくなったことに加えて、補助金自体の申請の競争が激しいと考えられます。
ものづくり補助金 採択のコツ
ものづくり補助金の申請支援
補助金申請には膨大な時間と労力がかかりますが、採択されなければ意味がありません。最短で採択するためにも、補助金申請サポートを専門とする会社のサポートを受けることがおすすめです。
サポート内容
支援会社によってサポート内容は異なりますが、以下のようなパッケージで提供している会社が多く見受けられます。
- 補助金制度の選定と最新情報の提供
- 申請要件の確認と適格性判断
- 事業計画書の作成サポート
- 申請書の添削とブラッシュアップ
- 採択後のフォローアップ
料金相場
相場はサポートの内容によって着手金20~30万円、成功報酬10~20%となっている会社が多いようです。この辺は各支援会社によって異なる支援体系・報酬制度になっていますので、問い合わせしてください。
ものづくり補助金 相談窓口
ものづくり補助金の申請に関する相談窓口はこちらです。
2025年度は7大補助金を活用しよう
補助金のご活用をお考えの方に朗報です。令和7年度は7大補助金の実施が予定されています。補助金を上手く利用して新規事業やDX、省力化、GX推進を行いたい事業者は、こちらの記事を一度ご覧ください。
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PROFILE

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兵庫県出身、関西学院大学卒。調達件数100社以上、成功確率80%超。
東証プライム上場の事業会社→コンサルファームを経て2023年起業。経営者の新たな挑戦をサポートするため、事業再構築補助金やものづくり補助金、融資等を活用した資金調達支援やインキュベーション事業、イベント事業を提供しています。
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