2025年度、ものづくり補助金の公募継続も正式に発表されたことを受けて、申請を検討する事業者も多いのではないでしょうか。本補助金は直近の公募では早期締切が進んでいることから、準備を早めに進めることが成功の鍵となります。
そこで本記事では、ものづくり補助金【グローバル枠】について解説します。
目次
ものづくり補助金とは
ものづくり補助金は、中小企業等による生産性向上に資する革新的サービス開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資を支援する補助金です。大手企業ではない中小企業・小規模事業者が対象となり、個人事業主もこの補助金を利用できます。
【最新】ものづくり補助金とは?補助額や申請要件、採択傾向を解説!
ものづくり補助金 グローバル枠の概要
ものづくり補助金の【グローバル枠】は、海外展開を視野に入れた事業に活用することができます。
基本要件
次の要件すべてを満たす「3~5年の事業計画書」を作成し、実行する必要があります。
- 付加価値額の成長
- 給与の成長
- 最低賃金の水準
- 従業員21人以上の事業者向け要件
申請類型
「海外直接投資類型」「海外市場開拓(JAPANブランド)類型」「インバウンド市場開拓類型」「海外事業者との共同事業類型」の4つに大別されていましたが、18次公募からは「各事業要件」という名称に変更され、事業内容に応じた追加書類が必要になります。
補助率・補助上限
グローバル枠の補助上限は3000万円です。大幅賃上げ特例が適用されると、4000万円となります。補助率は中小企業で1/2、小規模事業者で2/3となります。
グローバル枠では、補助上限額が従業員数によって変動することはありません。
補助対象経費
ものづくり補助金の補助対象経費は以下のように11区分に分けられ、いずれかに該当をする必要があります。
- 機械装置・システム構築費
- 技術導入費
- 専門家経費
- 運搬費
- クラウドサービス利用費
- 原材料費
- 外注費
- 知的財産権等関連経費
- 海外旅費
※グローバル市場開拓枠のみ対象 - 通訳・翻訳費
※グローバル市場開拓枠のうち②海外市場開拓(JAPANブランド)類型のみ対象 - 広告宣伝・販売促進費
※グローバル市場開拓枠のうち②海外市場開拓(JAPANブランド)類型のみ対象
対象経費の具体例は【ものづくり補助金 対象経費と具体例を解説】で解説しています。
提出書類
海外事業の内容ごとに追加の提出書類が必要
グローバル市場開拓枠では、海外事業の種類に応じて追加の書類提出が求められます。
- 海外への直接投資に関する事業
海外子会社等の事業概要・財務諸表・株主構成が分かる資料 - 海外市場開拓(輸出)に関する事業
事前のマーケティング調査に基づく、想定顧客が具体的に分かる海外市場調査報告書 - インバウンド対応に関する事業
想定顧客が具体的に分かるインバウンド市場調査報告書 - 海外事業者と共同で行う事業
共同研究契約書又は業務提携契約書(検討中の案を含む)
ものづくり補助金 グローバル枠の活用事例
海外展示会に出展
例)海外市場獲得のため、新たな製造機械を導入し新製品の開発を行うとともに、海外展示会に出展するなどサービスの認知度および売上向上を目的とする事業など。
要は、人手不足解消のため専用設備の導入によるDX化(業務効率化、生産性の向上)を推進する取組みが幅広く対象になると考えて良いでしょう
ものづくり補助金 グローバル枠の難易度
グローバル市場開拓枠の採択率は全体の平均よりも低く、最近の第16回では30%を下回っています。この低い採択率は、審査がより厳しくなったことに加えて、補助金自体の申請の競争が激しいと考えられます。
ものづくり補助金 採択のコツ
ものづくり補助金の申請支援
補助金申請には膨大な時間と労力がかかりますが、採択されなければ意味がありません。最短で採択するためにも、補助金申請サポートを専門とする会社のサポートを受けることがおすすめです。
サポート内容
支援会社によってサポート内容は異なりますが、以下のようなパッケージで提供している会社が多く見受けられます。
- 補助金制度の選定と最新情報の提供
- 申請要件の確認と適格性判断
- 事業計画書の作成サポート
- 申請書の添削とブラッシュアップ
- 採択後のフォローアップ
料金相場
相場はサポートの内容によって着手金20~30万円、成功報酬10~20%となっている会社が多いようです。この辺は各支援会社によって異なる支援体系・報酬制度になっていますので、問い合わせしてください。
ものづくり補助金 相談窓口
ものづくり補助金の申請に関する相談窓口はこちらです。
2025年度は7大補助金を活用しよう
補助金のご活用をお考えの方に朗報です。令和7年度は7大補助金の実施が予定されています。補助金を上手く利用して新規事業やDX、省力化、GX推進を行いたい事業者は、こちらの記事を一度ご覧ください。
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PROFILE
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兵庫県出身、関西学院大学卒。調達件数100社以上、成功確率80%超。
東証プライム上場の事業会社→コンサルファームを経て2023年起業。経営者の新たな挑戦をサポートするため、事業再構築補助金やものづくり補助金、融資等を活用した資金調達支援やインキュベーション事業、イベント事業を提供しています。
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