和室をベッド付き和洋室に改修し、宿泊単価を約2倍に

成果宿泊単価は2019年の16,132円から2024年の32,017円へ、約99%上がった。

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山梨県の旅館・ホテル(客室48室)

この事例のポイント

  • 単価の低い和室を、ベッド付きの和洋室に変えて高単価の客室にした。
  • 改修の前にまず社員教育でサービスの水準を上げ、単価に見合う接客を整えた。
  • 離れなど高単価の客室ではなく、標準的な客室の単価を底上げして平均単価を上げた。
  • 単価向上で得た利益を、従業員の賃金の引き上げに回した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 低い単価と施設の老朽化全面改装から30年が経って施設が傷み、団体旅行向けに単価も下げていた。他施設に比べ和室の単価が低水準だった。

やったこと

  1. 和室の和洋室化和室をベッド付きの和洋室に改修し、バリアフリー化も行った。貴賓室も改修し、面会にも食事にも使える広い部屋にした。
  2. 外観・共用部の改修東京方面から見える外壁や玄関前の足場の舗装、離れへ続く回廊の塀を直し、第一印象の改善と段差の解消を進めた。
  3. サービスの質の向上地元の食材を使った食事の質向上、アメニティや無料サービスの充実、試食を交えた接遇研修を行った。好評だった従業員は朝礼で共有した。
  4. 単価方針の設定離れなど高単価の客室は据え置き、標準的な客室を約13,000円から約25,000円へ底上げして、平均単価を上げる方針をとった。

補助金を使った経費

  • 和室の和洋室への改修工事貴賓室の改修外壁の改修玄関前の足場の舗装回廊の塀の修復経費の区分:補助対象経費

事業の効果

  • 宿泊単価が16,132円から32,017円へ、約99%上がった。
  • 客室稼働率は68.8%から53.5%になった。
  • 宿泊予約サイトの満足度評価は4.2から4.7に上がった。
  • 賃金を12.5%引き上げた。
  • 団体旅行から個人旅行への転換が進み、利益率が改善して経営が自走できる状態になった。

事業者の声

当ホテルは1991年の全面リニューアルから30年が経ち老朽化していました。

もともとクオリティの高い老舗の高級宿と自負していましたが、団体旅行向けに単価を下げていましたし、大人数の宿泊で施設の傷みが加速していました。

そこで、2014年に事業承継してから、高付加価値化を検討していました。

山梨県の旅館・ホテル(客室48室)
出典・注記

今後の展望

離れの客室改修を続け、昼も一般に開放するレストランを整える予定。コロナ禍で下がった稼働率の回復にも取り組む。

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