SHIFT事業(工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業)令和6年度製造業富山県

空調熱源をハイブリッド化し、CO2を約5割減らす

田中精密工業株式会社

成果事業所全体のCO2排出量を5,291t-CO2/年から2,586t-CO2/年へ減らす計画で、エネルギーコスト削減額は年間約1,720万円となる。

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この事例のポイント

  • 全面電化が難しい工場で、電化とガス熱源を組み合わせて対応した。
  • コジェネの排熱を冷房にも暖房にも使い、熱を無駄にしない構成とした。
  • ヒートポンプチラーを優先して動かす順序を決め、CO2をさらに抑えた。
  • 取引先から得た補助金情報をきっかけに、対策の幅を広げた。

事業者のプロフィール

事業者名田中精密工業株式会社
所在地富山県
業種輸送用機械器具製造業

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 更新時期を過ぎた熱源LPG焚吸収冷温水機が更新時期を超えていた。低炭素な電気熱源チラーを考えたが、生産設備との兼ね合いで全面電化は難しかった。

やったこと

  1. 排熱投入型冷温水機への更新性能が落ちた機器を高効率な排熱投入型のLPG焚吸収冷温水機(1台)に替えた。熱効率とCOPを高め、コジェネの排熱を冷房時にも使う。
  2. マイクロコジェネの導入マイクロコジェネ(3台)を入れた。冷房時は排熱を冷温水機に送り、暖房時は温水を直接使って冷温水機の稼働を減らす。発電した電力は全量を自家消費する。
  3. 空冷ヒートポンプチラーの導入高COP型の空冷ヒートポンプチラー(2台)を採用した。冷房時はコジェネより先に動かし、暖房時はコジェネの次に動かす運用とした。
  4. 自主対策の併用空調機ファンと排気ファンにインバータを設置し、パッケージエアコンも採用した。

補助金を使った経費

  • 排熱投入型冷温水機1台マイクロコジェネ3台空冷ヒートポンプチラー2台経費の区分:補助対象経費

事業の効果

  • 事業所全体のCO2排出量を5,291t-CO2/年から、2025年に4.3%削減の5,062t-CO2/年とする計画である。
  • 排熱投入型冷温水機で、CO2を年126t削減し、エネルギーコストを年6,481千円削減する。
  • コジェネの採用で、CO2を年18t、エネルギーコストを年3,214千円削減する。
  • 空冷ヒートポンプチラーで、CO2を年125t、エネルギーコストを年3,584千円削減する。
  • エネルギーコスト削減額は年間約1,720万円で、投資回収年数は補助ありで約11.6年、補助なしで約15.1年となる。
  • コジェネの発電による購入電力とデマンドの削減、ヒートポンプチラーによる保守費の削減も期待できる。

事業者の声

弊社はCO2排出量を2030年度目標として2019年度比46%削減と掲げており、今回補助金を活用し、設備導入および更新することで目標達成に近づきました。

今後も国の環境方針に沿って更なる活動を推進し、2050年カーボンニュートラルに向けた取り組みを継続的に努めてまいります。

富山県の輸送用機械器具製造業
出典・注記

今後の展望

2030年に2019年度比46%削減を目指し、今回の実績を他の事業所の空調設備へ広げることを検討する。2050年には工場のCO2排出量ゼロを目指す。

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