SHIFT事業(工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業)令和5年度製造業兵庫県

電流計のDXで炉の待機電力を減らし、CO2を20.2%削減

三陽金属株式会社

成果事業所全体のCO2排出量を20.2%削減し、エネルギーコストを年約741万円減らす計画である。

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この事例のポイント

  • ポータブル通信電流計による監視を常時行う仕組みを、計画策定支援のなかで取り入れた。
  • 設備を替えず、運用の見直しだけでCO2削減とコスト削減を両立する計画である。
  • 夜間・休日の保温停止と、生産前の昇温開始という運用ルールを定めた。
  • IoTの実績ができ、社内でDXを進める際の抵抗が小さくなる見込みである。

事業者のプロフィール

事業者名三陽金属株式会社
所在地兵庫県
業種金属製品製造業
相談先株式会社エネルギーソリューションジャパン

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 夜間・休日も続く保温金属加工炉の熱源を夜間や休日も連続して保温しており、運用管理が難しいため電力消費の削減が進まなかった。

やったこと

  1. 電流計によるDX監視ポータブル通信電流計を使うDXシステムを常時配置し、連続熱処理炉ヒーター、油槽ヒーター、真空炉の電気使用量と稼働状態を測って見える化した。
  2. 対策:連続熱処理炉ヒーターの停止昇温・均熱・出口の各ヒーターが夜間や休日も高温を保っていたため、計測結果をもとに不要な時間帯の温度保持を止める。
  3. 対策:油槽ヒーターと真空炉の待機削減油槽ヒーターは平日なら生産の5時間前、休日なら12時間前にオンにして昇温する運用に改める。真空炉も夜間・休日の不要な運転を止める。
  4. 追加対策:エア漏れの削減エア漏れを減らす自主対策も計画に加えた。

補助金を使った経費

  • ポータブル通信電流計を用いたDXシステム経費の区分:補助対象経費

事業の効果

  • 事業所全体のCO2排出量を636t-CO2/年から508t-CO2/年へ、20.2%削減する計画である。
  • エネルギーコストを年約741万円削減する見込みである。
  • 連続熱処理炉ヒーターの夜間・休日停止で、CO2を年53t、コストを年304.8万円減らす。
  • 真空炉の待機電力削減で、CO2を年74t、コストを年423万円減らす。
  • 従業員の環境意識が高まり、海外顧客に環境対策企業としてPRできる。

事業者の声

当社は金物のまち兵庫県三木で機械用刃物を開発から製造、販売を一貫して行っております。

製造現場では熱処理の電力費削減が大きな課題となっており、今回SHIFT事業の計画策定に応募をしました。

実施にあたり、DXシステムによる測定をうまく取り入れて現場が効率よく稼働できるようにしたいと思っています。

CO2削減のため、コスト改善と排出削減を両立できる対策を優先して実施していく。

結果、海外の企業から評価を受ける企業を目指す。

今回実施を見送った太陽光発電もコストで合えば今後検討をする。

2030年の活動を経て、2050年には更なるCO2排出量削減を図る。

兵庫県の金属製品製造業
出典・注記

相談先と計画づくり

民間の専門家株式会社エネルギーソリューションジャパン

今後の展望

コスト改善と排出削減を両立できる対策を優先して進める。今回見送った太陽光発電も、コストが合えば検討する。

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