介護記録と申し送りを生成AIで下書きし、職員の残業を減らす

成果1人あたりの記録の時間:1日約70分から約25分に

この事例のポイント

  • 辞めた職員の「利用者さんと話す時間より、パソコンに向かう時間のほうが長い」という言葉とアンケートの結果から、記録の時間を減らすことにした。
  • 主任が中心になって記録の見本をそろえ、話した内容から生成AIが記録の下書きを作る仕組みにした。
  • 記録の時間が3分の1ほどになり、この1年で辞めた職員はいなかった。

事業者のプロフィール

事業内容デイサービスと訪問介護の事業所
所在地埼玉県
業種医療、福祉
従業員数職員24名

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 記録は手書きのメモを夕方にパソコンへ打ち直していて、職員1人あたり1日70分ほどかかっていた。
  • 前の年に2人の職員が辞めた。そのうち1人は面談で「利用者さんと話す時間より、パソコンに向かう時間のほうが長い」と話した。
  • 求人を出しても半年応募が無く、残った職員の残業は月平均18時間になっていた。

やったこと

  1. 管理者が職員に無記名のアンケートを取ると、辞めたいと思った理由の1位は「記録の多さ」で、6割の職員が選んでいた。これを見て、記録の時間を減らすことを最優先にした。
  2. 勤続12年の主任が中心になり、「良い記録」の見本を職員みんなで30例選んで、事業所の書き方をそろえた。
  3. 職員がスマホに話した内容から、生成AIが事業所の書式で記録の下書きを作る仕組みを、介護記録のシステムとつないで作った。
  4. 最初の1か月はデイサービスだけで使い、主任が下書きを毎日確かめた。利用者さんの名前や病名は外に出さない設定にし、下書きは必ず職員が確かめて保存する決まりにした。

事業の効果

  • 1人あたりの記録の時間:1日約70分から約25分に
  • 残業:月平均18時間から6時間に
  • 夕方の申し送り:30分から15分に
  • この1年で辞めた職員はいなかった。空いた時間で、利用者さんと季節の行事の準備をする時間が増えた

今後の展望

記録のデータから転倒や体調の変化の兆しを早めに見つけ、ケアの質を上げることに使う。

同じ使い方に補助金は使える?

介護記録のシステムとつないだ下書きの仕組みの構築は、省力化投資補助金(一般型)などが対象になりえます。介護の分野には別の補助(介護テクノロジーの導入支援など)もあり、御社の使い方が対象になるかは公募要領の条件で変わります。

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出典・補足

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