生成AIで問い合わせの返信を任せ、店長の夜の返信作業を1日20分にする

成果閉店後の返信作業:1日平均1時間40分から20分に

この事例のポイント

  • 在庫・配送・返品の同じ質問に、社長が毎晩閉店後に返信していた。
  • ChatGPTだけでは在庫数を間違えたため、在庫管理システムとつないだチャットボットを作った。
  • 過去2年分の問い合わせを社員が分類し、AIが答える元を312項目にまとめた。

事業者のプロフィール

事業内容釣具・アウトドア用品の小売店(実店舗1店とネット通販)
所在地静岡県
業種卸売業、小売業
従業員数従業員9名

課題と取り組み

抱えていた課題

  • ネット通販を始めてから問い合わせが増え、繁忙期は1日60件を超えた。中身の約7割は在庫・配送・返品の質問だった。
  • LINEとメールは社長が閉店後に返しており、週末明けは返信が翌日以降になった。通販サイトには「返事が3日来なかった」と★1のレビューが付いた。
  • 店頭の接客中に電話が鳴って説明が途切れ、勤続6年のパート従業員から「電話番が多くて品出しが終わらない」と退職の相談を受けた。

やったこと

  1. 過去の問い合わせをChatGPTに答えさせてみた。文章は8割方そのまま使えたが、売り切れの商品を「在庫あり」と答えたため、在庫データとつなぐ必要があると分かった。
  2. 入社3年目の社員が過去2年分のLINE・メール約9,000件を分類し、返品の条件や送料など店ごとに違う答えを312項目にまとめた。
  3. 在庫管理システムとつないだ生成AIのチャットボットを作り、まずLINEで1か月試してから、通販サイトと問い合わせフォームに広げた。
  4. テント選びの相談や不良品の返品など、AIが判断しにくい質問は担当者のスマホに回し、それまでのやり取りを読める形で渡すようにした。

事業の効果

  • 閉店後の返信作業:1日平均1時間40分から20分に
  • チャットボットだけで回答が終わった問い合わせ:約6割
  • 店にかかる電話:1日平均約25件から約11件に
  • 夜間・休日でも在庫と配送の質問にすぐ答えられるようになり、ネット通販の売上が前年同期比12%増えた

今後の展望

チャットボットに届く質問の記録から「よく聞かれるのに在庫が少ない商品」が分かるようになったため、次は仕入れの判断に使い、売り逃しを減らす。

同じ使い方に補助金は使える?

在庫などの自社データとつないだチャットボットの構築は、省力化投資補助金(一般型)などが対象になりえます。生成AIの月額料金だけでは対象になりにくく、御社の使い方が対象になるかは公募要領の条件で変わります。

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出典・補足

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