この事例のポイント
- 積算ができるのは社長と63歳の積算担当の2人だけで、見積の遅れで1年に11件の工事を逃していた。
- 図面をAIに読ませる使い方はやめ、積算担当の「AIには過去の見積を思い出させればいい」という一言から、過去の見積をもとに下書きを作る形にした。
- 入社2年目の社員が見積を出せるようになり、積算担当の退職後も見積の遅れは出ていない。
事業者のプロフィール
| 事業内容 | 内装・改修工事の会社 |
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| 所在地 | 神奈川県 |
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| 業種 | 建設業 |
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| 従業員数 | 従業員14名 |
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課題と取り組み
抱えていた課題
- 見積の依頼は月40件ほど。積算ができるのは社長と、勤続28年の積算担当(63歳)の2人だけだった。
- 依頼が重なると返事まで1週間以上かかり、ある元請けの担当者からは「見積が来る前に施主さんが決めてしまった」と電話があった。この年、見積の遅れで流れた工事が11件あった。
- 積算担当からは「来年の春で辞めさせてほしい」と言われていた。材料の単価や手間の見方は、本人のExcelと頭の中にしか無かった。
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やったこと
- 最初は図面のPDFをそのまま生成AIに読ませたが、天井の高さや開口の寸法を読み違え、そのまま出せる見積にはならなかった。積算担当は「数量は人が拾う。AIには過去の見積を思い出させればいい」と言った。
- 入社2年目の社員が積算担当と2人で、過去5年分の見積書約2,300件を工事の種類ごとに整理し、品目・単価・手間の表にまとめた。整理には3か月かかった。
- 拾った数量を入れると、生成AIが過去の似た工事から見積の下書きを作る仕組みを作った。最初の2か月は、積算担当の見積と下書きを並べて比べ、ずれが大きい品目を直した。
- 下書きの単価を直したときは理由を一言残す決まりにし、次の下書きに反映した。
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事業の効果
- 見積を出すまでの日数:平均6日から3日に
- 社長が見積に使う時間:週12時間から5時間に
- 入社2年目の社員が、下書きを直して1人で見積を出せるようになった。積算担当は予定どおり春に退職したが、その後も見積の遅れは出ていない
- 見積の返事が早くなり、元請けからの依頼が前年より15%増えた
今後の展望
下書きを直した理由の記録を新人の教材にも使い、積算ができる社員を3人に増やす。
出典・補足
この一覧には、採択事例のほかに参考事例も含まれています。