クリニックの事務を生成AIで下書きし、紹介状と書類づくりの時間を減らす

成果医師が書類に使う時間:1日約90分から約35分に

この事例のポイント

  • 書類は1日20通ほどあり、受け取りまで最大10日かかって受付に催促の電話が続いていた。
  • 患者さんの情報を外に出さないことを最初に決め、電子カルテの会社と院内だけで動く仕組みを作った。
  • 紹介状から1か月ずつ広げ、書類の受け取りが3日以内になった。

事業者のプロフィール

事業内容内科のクリニック
所在地千葉県
業種医療、福祉
従業員数医師2名、職員12名

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 紹介状・診断書・保険会社の書類が1日20通ほどあり、院長と副院長が午後の診察の前と夜に書いていた。
  • 書類の受け取りまで最大10日かかり、受付には「書類はまだですか」という電話が1日8件ほど入った。受付の職員は、そのたびに医師の机の書類の山を確かめに行っていた。
  • 院長は夜9時過ぎまで残る日が多く、午後の診察を15分遅れて始める日が週に2回ほどあった。

やったこと

  1. 患者さんの情報を外に出せないため、一般の生成AIのサービスは使わないと最初に決めた。電子カルテの会社に相談し、院内だけで動く仕組みを一緒に作ることにした。
  2. 副院長が、よく書く書類12種類について「この書類にはここまで書く」という見本をまとめ、院長と書き方をそろえた。
  3. 電子カルテの内容から、生成AIが紹介状・診断書・書類の下書きを作り、医師が確かめて署名する手順にした。
  4. 最初の1か月は紹介状だけで使い、医師が直した箇所を記録して見本を足していった。診断書と保険会社の書類には2か月目から広げた。

事業の効果

  • 医師が書類に使う時間:1日約90分から約35分に
  • 書類の受け取りまでの日数:最大10日から3日以内に
  • 受付への「書類はまだか」という電話:1日約8件から2件ほどに
  • 午後の診察が遅れて始まる日が無くなった。院長は週に2日、夜の勉強会に出られるようになった

今後の展望

診察前の問診の聞き取りにも広げ、待ち時間を短くする。

同じ使い方に補助金は使える?

電子カルテとつないだ書類の下書きの仕組みの構築は、省力化投資補助金(一般型)などが対象になりえます。医療法人は従業員の数で補助率が変わることがあり、御社の使い方が対象になるかは公募要領の条件で変わります。

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出典・補足

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