【2026年最新】ものづくり補助金23次までの採択率を分析|最近の不採択傾向とは?

ものづくり補助金

この記事では、ものづくり補助金で不採択になる理由とその改善方法について解説します。

中小企業・小規模事業者の“挑戦”を後押しする補助金として、毎回高い注目を集める「ものづくり補助金」。その第24次公募が、2026年受付開始となります。今回も、通常枠に加えてグローバル枠など多様な申請枠が用意されており、最大で3,000万円の補助を受けられるチャンスもあります。

本記事では、最新の公募要領に基づいてわかりやすく解説していきます。

ものづくり補助金とは?

ものづくり補助金は、小規模事業者持続化補助金新事業進出補助金デジタル化・AI導入補助金と並び、通年で公募が行われている補助金です。年3回の公募サイクルで実施されており、申請のチャンスが複数あります。

ものづくり補助金は、中小企業等の革新的サービス開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資を支援する補助金です。

詳しくはこちら:【最新】ものづくり補助金とは?補助額や申請要件、採択傾向を解説!

ものづくり補助金の申請枠

ものづくり補助金第24次には、革新的な新製品・新サービスの開発による高付加価値化を目指す「製品・サービス高付加価値化枠」と、海外事業の実施による国内の生産性向上を目指す「グローバル枠」の2つあります。それぞれの対象や補助率・補助上限、対象経費は以下の通りです。

※1 大幅賃上げ特例を適用する場合、()内の補助金額が上限となります。
※2 最低賃金引上げ特例を適用する場合、中小企業も補助率2/3となります。
※3 以下の定義に該当する小規模事業者・再生事業者は補助率2/3が適用されますが、補助金交付候補者としての採択から交付決定までの間や、交付決定後から補助事業完了後までの間に、以下の定義に該当しなくなった場合は、補助率1/2となります。

ものづくり補助金 直近採択率

ものづくり補助金は申請したら必ず活用できる補助金ではなく、申請後に事務局から採択されなければ活用することはできません。以下では、過去のものづくり補助金の採択率を確認していきましょう。

かつては採択率50%前後の回もありましたが、直近では30〜35%程度まで低下しており、「とりあえず申請すれば通る補助金」ではなくなっています。実際、直近の第19次〜第21次公募では、高付加価値化枠の採択率は約32〜35%前後で推移しています。

Tipsまた、過去の傾向として、採択率は直近で60%前後で推移していることが分かります。ただし、申請数が増えると採択率は低下する傾向があります​。

ものづくり補助金の不採択理由

下記はものづくり補助金における不採択理由となります。

  1. 単なる設備の更新・追加: 革新性が必要で、単純な更新や追加では不十分。
  2. 競争劣位の解消: 革新性がなく、ライバルに追いつくための投資のみ。
  3. 事業内容の具体性不足: 明確な市場分析や競合分析がない。
  4. 実現可能性が疑わしい: 独自のスキルやノウハウが欠けている。
  5. 自社の強みを生かせていない: 一般的な投資では革新性を示せない。
  6. リストラを表明: 雇用の確保が補助金の目的の一つ。
  7. 財務状況が悪い: 財政難や過大な投資。
  8. 内部体制の脆弱性: 小規模企業などで、事業計画の実行に疑問がある場合。

①単なる設備の更新・追加

ものづくり補助金は「革新性」が必要です。単に設備を新しくするだけでは不足し、このような申請は無駄になる可能性が高いです。代わりに、エネルギー系の補助金など他の設備投資に使える補助金を検討することが賢明です​​。

②競争劣位の解消

競争劣位、つまり市場でライバルに出遅れている状況を解消するための追加投資は、革新性がないと見なされ、ものづくり補助金には合格しません。このようなケースでは、単にマイナスからゼロに戻るような状況改善が目的となっており、補助金の要件を満たしていないと考えられます​​。

③事業内容の具体性がない

事業計画の核となるのは「誰に」「何を」「どのように」売るかという点です。この枠組みが欠けており、抽象的な内容のみの事業計画書は不採択となります。そのため、市場分析や競合分析を行い、「どういう事業で、なぜ成功するのか」といった内容を具体的に計画書に記載することが求められます​​。

④実現可能性がない

ものづくり補助金はチャレンジを応援する補助金ではありますが、基礎となるスキルやノウハウに疑問がある場合、たとえ革新性が認められる案件であっても不採択になりがちです。ビジネスでは競合が存在するため、自社に必要なノウハウがない場合は「競合に勝てない」と審査側に判断される可能性があります​

⑤自社の強みが生かしきれていない

どの企業も導入しているような一般的なシステム投資では、革新性が出にくく、ものづくり補助金の審査を通過するのが難しくなります​​。

⑥リストラを表明

補助金の目的には「雇用の確保」が含まれており、リストラを計画していると、補助金の採択が難しくなります​​。

⑦財務状況が悪い

財務状況が悪い、特に債務超過や連続赤字の場合、補助事業への取り組みが困難になるため、不採択の理由となります​​。

⑧内部体制が脆弱

少人数の企業等で社内体制が整っていない場合、事業計画の実行が疑わしいと見なされ、不採択となることがあります​​。

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ものづくり補助金 改善方法

ものづくり補助金の採択率を向上させるためには、以下の三つの要点に注目し、それぞれの要素を充実させることが重要です。

1.革新性の強化

単なる設備の更新ではなく、市場で差別化できる革新的な要素を取り入れること。これには新技術の採用や、既存の業務プロセスの根本的な改善が含まれます。

2.具体的な事業計画の策定

抽象的な計画ではなく、市場のニーズや競合他社の分析に基づいた具体的なビジネスプランを策定すること。これには、具体的な目標市場、顧客層、販売戦略、予想収益モデルなどを明確にすることが含まれます。

3.実現可能性の明示

提案される事業計画の実現可能性を証明するために、必要なスキル、経験、リソース、技術の具体的な説明を加えること。計画の実現に向けたリスク管理や、既存のノウハウとの連携を示すことも重要です。

ものづくり補助金のよくある質問(FAQ)

Q1. ものづくり補助金の採択率はどのくらいですか?

A. 直近の採択率は30〜40%台で推移しており、厳しい状況が続いています。21次公募の「製品・サービス高付加価値化枠」では34.8%、22次公募では37.5%でした。かつての50〜60%台と比べると難化傾向にあり、要件を満たしているだけでは採択されにくくなっています。事業計画書の完成度が採否を大きく左右します。

詳しくはこちら:【2026年最新】ものづくり補助金とは?補助額・申請条件・採択率を解説

Q2. ものづくり補助金とIT導入補助金は何が違いますか?どちらを選ぶべきですか?

A. 最大の違いは「補助額」と「対象」です。ものづくり補助金は機械装置・システム開発など設備投資が主対象で補助上限は最大4,000万円と高額ですが、革新性・賃上げ要件など審査ハードルが高めです。IT導入補助金はソフトウェア導入に特化し補助額は小さいものの、要件が比較的シンプルで採択されやすい傾向があります。「新たな製品・サービス開発や大型設備投資」ならものづくり補助金、「既存業務のデジタル化・効率化」ならIT導入補助金が適しています。

詳しくはこちら:【2026年最新】IT導入補助金(デジタル化・AI導入補助金)を徹底解説

Q3. 賃上げ要件を達成できなかった場合、補助金を返還しなければなりませんか?

A. 返還義務が生じる可能性があります。賃金増加要件や事業所内最低賃金水準要件が目標未達成の場合、補助金の返還義務があります。第23次公募では給与支給総額を年率平均3.5%以上増加させることなど、より高い賃上げ目標が求められます。申請時に目標を設定するだけでなく、事業終了後も継続的に賃金管理が必要です。返還リスクを考慮したうえで申請を検討してください。

詳しくはこちら:【2026年最新】ものづくり補助金の不採択・採択取消事例まとめ

Q4. 過去にものづくり補助金を受けたことがあります。再申請はできますか?

A. 条件付きで再申請可能です。ただし制限があり、申請締切日を起点に過去3年間に1回交付決定を受けている事業者は減点対象、過去3年間に2回交付決定を受けている場合や、14ヶ月以内に採択されている場合は原則対象外となります。また不採択だった場合は制限なく再挑戦できるため、事業計画を見直して再申請することが推奨されます。

詳しくはこちら:【2026年最新】ものづくり補助金は2回目も採択される?再申請の条件と注意点

Q5. 2026年度以降、ものづくり補助金はなくなりますか?新事業進出補助金との統合はどうなりますか?

A. なくなるわけではなく、統合・発展する形に移行します。2026年度以降、新事業進出補助金とものづくり補助金が統合され「新事業進出・ものづくり補助金」として公募が予定されています。現行のものづくり補助金は第23次公募(申請締切:2026年5月8日)が進行中であり、統合後はグローバル枠の補助上限が最大7,000万円(大幅賃上げ特例時は最大9,000万円)に引き上げられる見込みです。

詳しくはこちら:【2026年最新】新事業進出・ものづくり商業サービス補助金とは?統合後の完全ガイド

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参考・引用資料

本記事は以下の公式資料をもとに作成しています。


免責事項・ご注意

本記事について

本記事は、中小企業庁およびものづくり補助金事務局が公表している公式資料をもとに、情報提供を目的として作成しています。特定の補助金申請の採択を保証・推奨するものではありません。

制度変更について

ものづくり補助金は、公募回ごとに補助率・補助上限額・対象要件・スケジュール等が変更される場合があります。また、2026年度以降は「新事業進出・ものづくり補助金」として制度再編が行われる可能性もあります。制度内容は予告なく変更される場合があるため、申請前に必ず最新の公募要領をご確認ください。

申請の際は必ずご確認ください

  • ものづくり補助金総合サイトに掲載されている最新公募要領
  • GビズIDプライムアカウントの取得状況
  • 認定支援機関または中小企業診断士等の専門家への相談

損害免責

本記事の情報に基づいて生じた損害・損失・不利益について、当社は一切の責任を負いかねます。

著作権

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PROFILE

神谷 恒一
神谷 恒一
中小企業診断士 / 資金調達・補助金コンサルタント / 外資系戦略コンサルティングファーム出身。独立後、事業再構築補助金・ものづくり補助金を中心に200社超の資金調達を支援し、採択率80%以上を継続して維持しています。補助金申請において最も難しいのは「書類を書くこと」ではなく、「審査員に刺さる事業計画を設計すること」です。戦略コンサルとしての経験を活かし、単なる申請代行ではなく、事業計画の立案から採択後の実行フェーズまでを一気通貫でサポートすることを強みとしています。これまでの支援先は製造業・小売業・サービス業など幅広く、初めての補助金申請から複数回採択の実績づくりまで対応しています。また、補助金メディアの執筆者として1,000本超の記事を執筆。最新の制度情報・審査傾向を常にアップデートしながら、読者と支援先の双方に正確な情報を届けることを使命としています。

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