SHIFT事業(工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業)令和5年度製造業宮城県

冷却水ポンプをインバータ化し、対象設備のCO2を6割減らす

株式会社佐藤製線所

成果対象設備のCO2排出量を61.8%削減する計画で、エネルギーコストは年間約34万円減る。

設備導入に使える公募中の補助金 581件を見る

この事例のポイント

  • ON-OFF制御で電力を多く使っていた冷却水ポンプを、インバータ機に替えた。
  • 出力15kWのポンプ1台を、合計7.4kWのポンプ2台に更新した。
  • 導入後は水温・流量・製品品質を測り、品質に問題のない範囲で圧力設定を下げていく。
  • 設備の提案は取引先の設備会社から受けた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社佐藤製線所
所在地宮城県
業種鉄鋼業(鋼材伸線)
相談先弘栄設備工業株式会社

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 冷却ポンプの出力が不安定で電力が多い伸線機の冷却工程のタービンポンプは圧力スイッチによるON-OFF制御だった。必要な冷却水量に対して出力が安定せず、電力消費が大きかった。

やったこと

  1. 背景:余裕を見込んだ高めの設定外気条件で冷却能力が落ちる場合を考え、伸線機の全台稼働時に必要な循環量より大幅に高く設定していた。
  2. インバータポンプへの更新出力15kWのタービンポンプ1台を、合計出力7.4kWの省エネインバータポンプ2台に更新した。必要な圧力と流量に合わせて制御できる。
  3. 運用:測定しながら圧力設定を下げる導入後は冷却水温度、流量、製品品質を定期的に測定・記録する。冷却に問題が出ない範囲でポンプの圧力設定を下げ、電力使用量とCO2を減らす。

補助金を使った経費

  • 省エネインバータポンプ2台経費の区分:補助対象経費

事業の効果

  • 対象設備のCO2排出量を61.8%削減する計画である。
  • CO2削減量は年間7t-CO2の見込みである。
  • エネルギーコストは年間約34万円削減できる。
  • 投資回収年数は補助ありで約6.2年、補助なしで約8.3年である。
  • 設備の近代化が事業活動の改善につながるという成功体験を得た。

事業者の声

弊社は、近年のSDGs等の環境問題や消費生産の持続可能性の高まりにより、あらゆる産業で環境負荷低減,生産エネルギーの低減が求められていることから、環境負荷や生産エネルギーの少ない線材二次製品の開発に注力している。

今後も各補助金を活用しながらそれらの開発を通じCO2削減にもつなげていきたい。

今回の補助事業の活用を通じ、設備の近代化による投資効果が当社の事業活動の改善に貢献できるという成功体験につながった。

引き続き問題を問題として捉え改善につなげる活動を続けていく。

宮城県の鉄鋼業(鋼材伸線)
出典・注記

相談先と計画づくり

民間の専門家弘栄設備工業株式会社

今後の展望

補助金を活用しながら、環境負荷や生産エネルギーの少ない線材二次製品の開発を進め、CO2削減につなげていく。

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