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トップ/補助金/補助金の審査は誰がする?外部の審査委員会と書面・口頭審査の流れ
補助金

補助金の審査は誰がする?外部の審査委員会と書面・口頭審査の流れ

公開 2026/10/18専門家監修

この記事の要点

国の補助金の審査は、事務局ではなく外部の有識者などでつくる審査委員会が行います。書類だけで決まる制度と口頭審査・プレゼンがある制度の違い、審査員が計画書で見る所、結果や理由の伝わり方を公募要領で整理しました。

この記事の目次
  1. 採択を決める外部の審査委員会とは?
  2. 書面だけの審査と面接がある審査の違いは?
  3. 審査員は計画書のどこを見ている?
  4. 審査の結果や理由は教えてもらえる?
  5. 専門家から見た補助金審査のポイント
  6. 間違えやすい点
  7. よくある質問
結論

国の補助金の審査は、事務局の職員ではなく、外部の有識者などでつくる審査委員会が行います。

持続化補助金は提出した書類だけで審査し、新事業進出・ものづくり補助金や省力化投資補助金は書面審査に加えて一部の申請者にオンラインの口頭審査を行い、成長加速化補助金は書面の1次審査で選ばれた会社の経営者が外部有識者の前でプレゼンします。

AIで対象か確認する

補助金の計画書を書き始めるにあたって、誰がどんな手順で読み、採択を決めているのかを知りたい方に向けた記事です。

持続化補助金、新事業進出・ものづくり補助金、省力化投資補助金、成長加速化補助金の公募要領とよくある質問から、審査をする人と審査の段階を整理します。

採択を決める外部の審査委員会とは?

審査委員会は、補助金ごとに置かれる、中小企業の経営や技術に通じた外部の有識者の集まりです。持続化補助金などの公募要領は、審査を非公開で行うと定めています。

補助金を出す機関、審査をする委員会、申請の手続きをする事務局は、それぞれ役割が分かれています。新事業進出・ものづくり補助金の公募要領は、その分担を「補助金の交付は基金設置法人(中小機構)が行い、審査・採択は外部の審査委員会、手続きは補助金事務局が担う」と書いています1。

事務局は書類がそろっているかや要件を満たすかを確かめ、計画の中身の評価は審査委員会が受け持ちます。新事業進出・ものづくり補助金で評価される項目の全体は新事業進出・ものづくり補助金の審査項目と加点で取り上げています。

書面だけの審査と面接がある審査の違いは?

審査の段階は制度ごとに違います。書類だけで決まる制度と、書類のあとに経営者と話して決める制度があります。

制度 審査をする人 審査の段階
持続化補助金 有識者等の審査委員会 提出資料だけで非公開に審査。ヒアリングはしない
新事業進出・ものづくり補助金 外部の審査委員会 書面審査のあと、一定の基準を満たした申請者から必要に応じてオンラインの口頭審査(1事業者15分程度)
省力化投資補助金(一般型) 外部有識者の審査委員会 書面審査のあと、ソフトウェア投資など書面でわかりにくい案件を中心にオンラインの口頭審査(1事業者30分程度)
成長加速化補助金 外部審査委員・地域ブロックごとの外部有識者 1次は数字を中心にした書面審査、2次は経営者のプレゼンと質疑応答(1時間程度)

出典:持続化補助金 通常枠 第20回 公募要領 第8版(商工会議所地区) p.32『12.採択審査』台帳で見る
新事業進出・ものづくり補助金 第1回 公募要領 p.51『3-2. 口頭審査』台帳で見る
中小企業省力化投資補助事業(一般型)公募要領(第8回公募) p.34『5-3 口頭審査』台帳で見る
中小企業成長加速化補助金(3次公募)公募要領 p.20『8.(1)審査方法』台帳で見る

成長加速化補助金のよくある質問は、2次審査の外部有識者から申請者の利害関係者を除くとしています。口頭審査で聞かれやすい内容と当日の準備はものづくり補助金の口頭審査で取り上げています。

審査員は計画書のどこを見ている?

審査委員会は、公募要領に書かれた審査項目に沿って点を付けます。新事業進出・ものづくり補助金の書面審査では、自社の経営戦略と計画がつながっているか、顧客とニーズの裏付けがあるか、事業化までの道筋が明確かなどを見ます。

見落とされやすいのが「公的補助の必要性」です。公募要領の書面審査の項目には「(5)公的補助の必要性:経済波及効果・社会インフラ・雇用創出など国が補助する積極的な理由、費用対効果、地域やサプライチェーンのイノベーションへの貢献、国の補助がなくても容易に実施できる事業でないか」とあります2。自社のためだけでなく、地域や取引先、雇用にどう広がるかまで書くと、この項目に答えられます。

省力化投資補助金の一般型の審査項目には「書面審査(2) 技術面:省力化指数、投資回収期間、付加価値額、オーダーメイド設備の4つの観点」とあります。数字の根拠が書かれていない計画は、審査員が判断できずに評価が伸びません。売上の見込みを根拠つきで示す方法は補助金の事業計画で売上予測はどう作る?で取り上げています。

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審査の結果や理由は教えてもらえる?

採択・不採択の結果は申請者全員に通知されますが、点数や細かな理由は原則として教えてもらえません。持続化補助金の公募要領は「応募者全員に採否を通知。採択案件は事業者名・代表者名・事業名・概要・住所・業種・法人番号・交付申請額を公表することがある。審査結果の内容の問い合わせには応じない」としています3。

省力化投資補助金の一般型も、採択結果の理由の開示や異議の申し立てを受け付けていません。結果を受けて出し直すときは、公募要領の審査項目と自社の計画書を1つずつ照らし合わせて、書けていない所を探します。不採択の主な原因と直し方は補助金の不採択の理由は教えてもらえる?で取り上げています。

専門家から見た補助金審査のポイント

新事業進出・ものづくり補助金の前身にあたる新事業進出補助金は、第4回の採択率が33.9%でした。回ごとの応募数と採択率は次のとおりで、どの回も申請の過半が採択されていません。審査委員会は限られた予算の中で、計画を比べて上から選んでいます。

中小企業新事業進出補助金の採択率(公募回ごと)

新事業進出・全4回の平均35.3%
主要7制度の平均47.9%

最新の第4回は33.9%(全4回の平均は35.3%)

採択不採択採択率(右)
4,0002,0000
応募採択
37%35%35%34%
第1回第2回第3回第4回
3,0061,1182,3508321,2124231,499508
100%50%0%
公募回応募採択採択率
第4回 2026/09/301,49950833.9%
第3回 2026/07/011,21242334.9%
第2回 2026/03/312,35083235.4%
第1回 2025/10/013,0061,11837.2%
全4回の平均2,01772035.3%

出典:中小企業新事業進出補助金 事務局「採択結果」(中小企業新事業進出補助金、各回の公表資料)。採択率は採択数÷応募数で当社が計算しています。公募回の名前から各回の発表ページを開けます。

ほかの補助金の採択率と採択事例を見る

書面の計画で勝負するのが向いている会社

投資の目的と効果を、自社の数字と顧客の声で説明できる会社です。審査員は会社のことを知らない前提で読むため、業界の言葉を言い換え、図や表で投資の前後を比べると評価されやすくなります。

口頭審査やプレゼンがある制度で迷う会社

計画づくりを外部に任せきりで、経営者が中身を自分の言葉で説明できない会社です。口頭審査もプレゼンも、経営者本人が答えることが決まりで、支援者は同席できません。成長加速化補助金の審査の段階は成長加速化補助金の申請方法と審査対策で取り上げています。

間違えやすい点

審査をする人の決まりを知らずに、思わぬ所で評価を落とすことがあります。

注意

新事業進出・ものづくり補助金の口頭審査では、計画づくりを手伝った支援者・経営コンサルタント・社外顧問の対応や同席が一切認められていません。対応したのが申請者本人でないとわかると、不採択や採択の取消しの対象になります。

注意

口頭審査の対象になったという連絡は、メールで届きます。新事業進出・ものづくり補助金では予約が先着順で、受けなければ不採択になるため、申請のあとは担当者のメールを毎日確かめます。

口頭審査を含めた採択後までの流れは省力化投資補助金 一般型の審査と採択後の流れで取り上げています。

よくある質問

審査員は自社の業界にくわしい人ですか?

公募要領には、審査員の分野や名前は書かれていません。業界の外の人が読んでもわかるように、専門用語には説明を添えて書きます。

加点はだれがどこで付けますか?

加点は、審査項目による評価とは別に、公募要領で決められた条件を満たすかで付きます。条件を満たすことを示す書類がそろっていないと、加点は付きません。

審査中に事務局へ問い合わせてもよいですか?

審査の基準や進み具合の問い合わせには、どの制度も応じていません。書類の不備で事務局から連絡があったときだけ、その指示に従います。

同じ計画を出し直したら同じ審査員が読みますか?

審査員の割り当ては公表されていません。出し直すときは、前回の計画の弱い所を直したうえで、新しい申請として一から読まれる前提で書きます。

ほかの「よくある質問」を見る

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Qほかの質問も見る補助金のよくある質問→
出典(3件)
  1. 新事業進出・ものづくり補助金 第1回 公募要領 p.36『2-1. 事業のスキーム』
  2. 新事業進出・ものづくり補助金 第1回 公募要領 p.45『3-1. 書面審査』
  3. 持続化補助金 通常枠 第20回 公募要領 第8版(商工会議所地区) p.32『12.採択審査』

参考資料

  • 中小企業基盤整備機構「新事業進出・ものづくり補助金 第1回 公募要領」
  • 持続化補助金 通常枠 第20回 公募要領 第8版(商工会議所地区)
  • 中小企業省力化投資補助事業(一般型)公募要領(第8回公募)
  • 中小企業成長加速化補助金(3次公募)公募要領
  • 成長加速化補助金 3次「よくあるご質問」
  • 公募要領の台帳(新事業進出・ものづくり補助金)
  • 公募要領の台帳(持続化補助金)
  • 公募要領の台帳(省力化投資補助金)
  • 公募要領の台帳(成長加速化補助金)

確認日:2026年10月17日

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目次

  1. 採択を決める外部の審査委員会とは?
  2. 書面だけの審査と面接がある審査の違いは?
  3. 審査員は計画書のどこを見ている?
  4. 審査の結果や理由は教えてもらえる?
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