全自動の人工降雪機を入れ、雪不足と人手不足に備える

株式会社尾瀬岩鞍リゾート

成果降雪機の見回りがほとんど要らなくなり、1時間あたりの電力量も大きく減った。

設備導入に使える公募中の補助金 581件を見る

この事例のポイント

  • 前代表は若い経営感覚が必要と考え、コロナ禍を転機に長男へ代表を譲った。
  • 温暖化による雪不足が集客に大きく響き、地域の関連業者にも影響していた。
  • 新しい降雪機は温度と湿度を自動で測り、雪をつくれる条件になると自動で動く。
  • 古い設備の更新や新しい客、海外の客の開拓を、代替わりで素早く進められるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社尾瀬岩鞍リゾート
所在地群馬県
業種スキー場と宿泊施設の運営
従業員数36人

事業の経緯

群馬県でスキー場と宿泊施設を営む会社で、従業員は36名いる。前代表は、若い人が求める時代のニーズに応えるには若い経営感覚が必要だと考え、承継の時期を計っていた。

コロナ禍で社会や暮らしが大きく変わるなかでここが転機だと判断し、専務の長男を代表にして自らは会長になった。

古い設備の更新や、若い客と海外の客の開拓が必要で、代替わりによって判断が速くなった。温暖化による雪不足が集客と地域に大きく響いていたため、補助事業では最新型の人工降雪機と電源の工事を入れた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 代替わりの時期前代表は、若い人が求める時代のニーズに柔軟に応えるには若い経営感覚が必要だと考え、承継の時期を計っていた。コロナ禍で社会や暮らしが大きく変わるなかでここが転機と判断し、専務の長男を代表にして、自らは会長になった。
  • 温暖化による雪不足物価の高騰や人材確保の難しさに加え、温暖化による雪不足が集客に大きく響き、地域の関連業者の売上も落ちて地域全体に影響が及んでいた。以前の降雪機は、スタッフが気温や湿度を測って起動・停止・水量の調整を手で行い、定期的な見回りも必要だった。

やったこと

  1. 最新型降雪機の導入雪質と雪量、省エネと省人化に優れたイタリア製の最新型降雪機を3台入れた。動かすには400Vの電源が要るため、ゲレンデ内に配電盤を置き、ケーブルを地中に埋める工事も行った。

補助金を使った経費

  • 最新型人工降雪機3台配電盤の設置・ケーブル地中埋設工事経費の区分:設備費同じ区分の事例 ›

事業の効果

  • 新しい降雪機は温度と湿度を自動で測り、条件に合わせて水量と空気量を調整するため、見回りがほとんど要らなくなり省力化できた。
  • 1時間あたりの電力量が従来機の1,380kWhから120kWhになり、最大で1,260kWh減った。

審査の観点ごとの評価[1]

事業承継・M&A補助金

観点の平均4.0 / 5
15次の採択率[2]61.3%応募551件・採択338件

この事例が強かった観点

  • 5
    承継を機にした取組の目的コロナ禍を転機と判断し、専務の長男を代表に据え前代表は会長へ移った経緯が具体的に書かれ、承継の目的(若い経営感覚)が明確である。
  • 4
    計画の具体性と体制承継後に降雪機3台と配電盤・地中ケーブル工事を実施し、設備導入という具体的な取組と体制が示されている。
  • 4
    事業の継続古い設備の更新や新客・海外客の開拓を代替わり後に素早く進められる体制になったと書かれ、承継後の成長に向けた取組が読み取れる。
取組の目的・必要性5.0
  • 承継を機にした取組の目的5

    コロナ禍を転機と判断し、専務の長男を代表に据え前代表は会長へ移った経緯が具体的に書かれ、承継の目的(若い経営感覚)が明確である。

実現可能性4.0
  • 計画の具体性と体制4

    承継後に降雪機3台と配電盤・地中ケーブル工事を実施し、設備導入という具体的な取組と体制が示されている。

収益性3.0
  • 売上・利益の見込み3

    集客への影響や新しい客・海外客の開拓が進むとあるが、売上や利益の増加額・割合など数字での見込みは示されていない。

継続性4.0
  • 事業の継続4

    古い設備の更新や新客・海外客の開拓を代替わり後に素早く進められる体制になったと書かれ、承継後の成長に向けた取組が読み取れる。

事業者の声

古くなった設備や施設の更新に加え、若年層などの新たな顧客やインバウンドの開拓が必要であった。これらの取り組みを迅速に実施するには、迅速な意思決定と新しい経営感覚が求められる。事業承継によりこの速度が速まったことは事業承継による大きな長所であった。

群馬県のスキー場と宿泊施設の運営(従業員36名)
出典・注記
  1. [1]審査の観点の点数は、事業承継・M&A補助金の公募要領にある観点で当社が付けたもので、実際の審査の点数ではありません。
  2. [2]この事例の回が分からないため、採択率は直近の回(15次)の数字です。

今後の展望

スキーシーズン以外の誘客、リフト券のオンライン販売などのデジタル化、環境への負荷を減らす経営に取り組む。アクティビティやスキーをしない人向けの体験施設で違いを出し、リピーターを増やして付加価値を高める。

広いゲレンデ全体をカバーする電気工事と降雪機の拡充も進める。

事業承継・M&A補助金とは

直近の15次の採択率は61.3%(応募551件・採択338件)。いま申請できる回の締切・補助額・対象経費は、最新の公募の解説でまとめています。

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