父のコーヒー店を継ぎ、パンとレストランを一つの店に
株式会社カリブコーヒー
宮城県のコーヒー豆販売店・レストラン(従業員5名)国が公開している採択事例です
この事例のポイント
- 父が営む自家焙煎のコーヒー店を継ぐにあたり、家族3人で営む新しい店の形を描いた。
- コーヒー販売、パン工房、レストランの3事業を一つの店で提供する計画を立てた。
- まず自己資金と借入で資金の目途を立て、そのうえで使える補助金を探す順番で進めた。
- 商工会議所の支援員が横について問いに答える形で、申請書と計画書を一緒につくった。
事業の経緯
1996年に父が自家焙煎のコーヒー豆の専門店を個人で始め、2017年に法人化した。現代表は飲食店の経営をめざして2013年から調理の修業を始め、薪で調理する店やフランス、東京の3つのレストランで腕を磨いた。フランスから戻ったころから、父の事業をいずれ引き継ぐことは受け入れていた。
2022年、コーヒー販売、パン工房、レストランを一つにした新店舗を構想し、商工会議所の支援を受けて事業計画と資金計画をまとめた。同年11月に事業を承継し、事業承継・引継ぎ補助金に採択された。
事業の内容
- 課題:3事業の組み立て父のコーヒー店の承継と、夫婦で始めるレストランとパン工房を組み合わせたいと考えた。ただ、3つの事業は客の使う場面が違うため、客が迷わないようブランドを一貫させる必要があった。父は親しみやすい価格の商売を続けてきており、客単価を大きく変える新事業にはすぐには納得してもらえなかった。
- 課題:大きな借入新店舗のデザインや厨房機器を含む見積もりを取ると、必要な資金のうち借入が大きくなることが分かった。
- 取り組み:新店舗の計画父の店の近くに候補地を見つけ、コーヒー販売、パン工房、薪を使った調理が特徴のレストランを一つにした店舗を計画した。新店舗のデザインと厨房機器を含む見積もりを取った。
- 取り組み:資金計画と補助金商工会議所の支援員の助言で、まず自己資金と借入で必要な資金を調達する目途を立て、そのうえで事業計画に合う補助金を探した。事業承継・引継ぎ補助金の要件に合うことが分かり、融資の計画書と補助金の申請書を支援員と対話しながら作成した。
事業の効果
- 3つのサービスを一緒に提供でき、来店の機会に幅広いサービスを届けられるようになった。
- レストランの格の高さが、ほかの2事業のイメージを高めている。
- 事業計画の3年目に予定していた、バスクのワイン生産者を店に招くイベントを実現した。
事業者の声
お客様に居心地の良い時間と空間をご提供することで、お客様から感謝や喜びのお言葉を直接いただけたことが、自分の夢と目標の出発点になりました。
フランスから帰国した時に、父と事業を将来引き継ぐことについて話をしていました。その頃には現在のようなスタイルでのお店をやるイメージは持っていませんでしたが、事業を引き継ぐということは受け入れていました。
父には父の事業へのこだわりがあり、それまでは親しみやすい価格での商売を続けていました。息子の私と一緒に事業をやっていくこと自体は前向きでしたが、事業のコンセプトや客単価を大きく変えた新事業 には納得してもらえなかった経緯もあります。
融資申請のための計画書づくり、補助金の申請書類の作成、どちらも大変でした。ただ、作ってみて良かったと思うのは、自分の成し遂げたいこと、野望を考えることができた点です。目指すべき状態の整理ができました。
宮城県のコーヒー豆販売店・レストラン(従業員5名)
出典
- 中小機構「補助金活用ナビ」の事例記事(当社が書き直し・要約。事業者の声は記事中の発言の引用です)
- 経費区分は、事業承継・M&A補助金の公募要領の区分に当社があてはめたものです
- 採択率:中小企業庁「採択結果」(15次)
相談先と計画づくり
| 商工会議所 | 仙台商工会議所 |
|---|
父の事業の承継と夫婦の新事業を組み合わせ、家族3人で営む将来の姿を父子と一緒に検討した。申請書の独自の書式にある問いに一つずつ答える形で、成し遂げたいことと、めざす状態を整理した。
今後の展望
事業計画の6年目に、仙台を美食の街にする構想を掲げている。東北の気候や食文化がバスク地方と通じる点を生かし、地域の飲食業界の発展をめざすイベントを街中で開きたいと考えている。3事業のブランドを育てることも続けて取り組む。
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