佐賀県 事業継続力強化支援補助金(災害型)製造業佐賀県

豪雨の浸水に止水板と定点カメラで備え、復旧の期間を縮める

株式会社中山鉄工所

成果止水板で泥の流れ込みを防ぎ、復旧の期間が短くなった。

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この事例のポイント

  • 浸水が0.5〜3メートル未満と想定される地域にあり、令和元年の佐賀豪雨では拭き掃除だけで約3か月かかった。
  • 止水板を設け、掃除用具や資料、動かせる設備を高い所に置いた。
  • 約20台の定点カメラで、事務所に行かなくても状況を確かめられるようにした。
  • 毎年全社員で防災訓練を行い、大雨のおそれがあるときは対応の約7割を実際に動かしている。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社中山鉄工所
所在地佐賀県
業種破砕機・選別機・砕石機械の製造
従業員数120人

事業の経緯

1908年に設立され、武雄市に本社を置いて100年を超える、破砕機や選別機、砕石機械のメーカーである。本社のある地域は洪水で0.5〜3メートル未満の浸水が想定されている。

令和元年の佐賀豪雨では大きな被害を受け、拭き掃除だけで約3か月かかった。

これをきっかけにBCPづくりを始め、県の補助金を使って止水板や定点カメラなどの備えを整えた。毎年の訓練で動きを確かめ、つらかった作業は次の災害までに改めることを続けている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 豪雨による浸水本社のある地域は、市の洪水ハザードマップで0.5メートル以上3メートル未満の浸水が想定されている。令和元年の佐賀豪雨で大きな被害を受け、部品を含めた拭き掃除に約3か月かかった。令和3年8月の大雨では想定を超える水位になり、浸水を防げなかった。

やったこと

  1. 平時の備え佐賀豪雨をきっかけにBCPづくりを始めた。それ以前から、指揮命令の体制や役割の分担は決めていた。止水板を設け、掃除用具や資料は高い所で管理し、設備を重要度で分けて動かせるものから高い所に置いた。
  2. 災害時の動きと遠隔での確認災害時は、動かせる機械や車両を屋上の駐車場へ移す。社員の安否などはグループのチャットで一斉に共有する。約20台の定点カメラを置き、見るためのアドレスを共有して、事務所に行かずに状況を確かめられるようにした。
  3. 訓練と改善全社員が参加する防災訓練を毎年行い、大雨が予想されるときは災害時の取り組みの約7割を実際の訓練として動かしている。過去につらかった作業は、次の災害までに代わりのやり方を考える。社員全員が災害やコロナ対策のアイデアを書き込めるチャットも設けた。BCPの取り組みには県の事業継続力強化支援補助金(災害型)を使った。

事業の効果

  • 止水板で泥の流れ込みを防ぎ、土砂のかき出しが大きく減って復旧の期間が短くなった。
  • 定点カメラの記録で、浸水の経路や止水板の高さ、排水ポンプの動きを確かめ、次の浸水対策に生かせるようになった。
  • 全社での訓練で、ブレーカーの切り忘れがなくなるなど社員の防災意識が高まり、被害を減らせた。
出典・注記

今後の展望

定点カメラの記録をもとに浸水対策を続けて強める。社員の負担が大きかった作業には、代わりのやり方を用意していく。

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