異業種から戻った5代目が、洋上風力発電向けの特殊ボルトに挑む

株式会社中野ボールト工場✓ 経産省などの認定・選定

成果精度の高いボルトや、熟練の職人でも難しかった複雑な加工ができるようになった。

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この事例のポイント

  • 4代目は10年以上代表を務めたが、その間、後継者がいなかった。
  • 長男は20年以上九州を離れ、製薬メーカーで働いていた。
  • 会社の100周年を前に、製造業を支えたいという思いで戻ることを決めた。
  • フライス盤を入れ、機械メーカーの支援で社員の教育訓練を行った。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社中野ボールト工場
所在地福岡県
業種ボルトの製造(熱間鍛造)
従業員数19人

事業の経緯

福岡県で、熱間鍛造によるボルトの製造を続け、100周年を迎えようとしている会社である。4代目は10年以上代表を務めたが、その間、後継者がいなかった。

社員の高齢化や機械の老朽化も進んでいた。

長男は20年以上九州を離れて製薬メーカーで働いていたが、ボルトの仕事で納品先と日本の製造業を支えたいと戻ることを決めた。2019年9月に入社し、2021年4月に5代目の代表に就いて、熱間鍛造の技術でアジアに打って出るという目標を掲げた。

承継を機に、洋上風力発電機用の特殊ボルトの開発に取り組んでいる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 長い後継者不在4代目は74歳で、10年以上代表を務めたが、その間、後継者がいなかった。社員の高齢化や機械の老朽化も進んでいた。

やったこと

  1. 5代目の就任長男は20年以上九州を離れて製薬メーカーで働いていたが、会社が100周年を迎えるのを前に、ボルトの仕事で日本の製造業を支えたいと戻ることを決めた。2019年9月に入社して準備を進め、2021年4月に5代目の代表に就いた。
  2. フライス盤の導入洋上風力発電機に使う特殊ボルトの開発に向けて、10月に数値制御のヒザ形立フライス盤を入れた。
  3. 教育訓練と試作11月には機械メーカーの技術支援を受けて社員の教育訓練を行い、12月から洋上風力発電用のボルトの試作を始めた。

補助金を使った経費

事業の効果

  • 数値制御のフライス盤で、精度の高いボルトを作れるようになった。
  • 剛性と耐久性の高い機械で、高い加工の精度を出せるようになった。
  • 数値を設定すれば、これまで熟練の職人でもできなかった複雑な加工ができるようになった。

審査の観点ごとの評価[1]

事業承継・M&A補助金

観点の平均3.8 / 5
15次の採択率[2]61.3%応募551件・採択338件

この事例が強かった観点

  • 4
    承継を機にした取組の目的10年以上の後継者不在と74歳の4代目という事情を示し、100周年を前に製造業を支える思いで戻ったと目的と必要性が明確。
  • 4
    計画の具体性と体制2019年9月入社、2021年4月代表就任、10月フライス盤導入、11月教育訓練、12月試作と時期つきの具体的な段取りが示されている。
  • 4
    事業の継続100年近い社歴を持つ会社を後継者が引き継ぎ、機械の老朽化や社員の高齢化に対応して設備更新と社員教育を進めており、継続と成長の計画が読み取れる。
取組の目的・必要性4.0
  • 承継を機にした取組の目的4

    10年以上の後継者不在と74歳の4代目という事情を示し、100周年を前に製造業を支える思いで戻ったと目的と必要性が明確。

実現可能性4.0
  • 計画の具体性と体制4

    2019年9月入社、2021年4月代表就任、10月フライス盤導入、11月教育訓練、12月試作と時期つきの具体的な段取りが示されている。

収益性3.0
  • 売上・利益の見込み3

    洋上風力向け特殊ボルトの開発と複雑加工の実現が示され、新たな受注機会による売上増が読み取れる。ただし売上や利益の数値目標はない。

継続性4.0
  • 事業の継続4

    100年近い社歴を持つ会社を後継者が引き継ぎ、機械の老朽化や社員の高齢化に対応して設備更新と社員教育を進めており、継続と成長の計画が読み取れる。

受けた国の認定・補助金

認定・届出

事業者の声

後継者不在の期間が長く、社員の高齢化や機械の老朽化が進んでいたが、これらの問題を解決できる点に期待がある。

福岡県のボルトの製造(熱間鍛造)(従業員19名)
出典・注記
  1. [1]審査の観点の点数は、事業承継・M&A補助金の公募要領にある観点で当社が付けたもので、実際の審査の点数ではありません。
  2. [2]この事例の回が分からないため、採択率は直近の回(15次)の数字です。

今後の展望

これからも熱間鍛造に特化した会社をめざし、時代が求めるものを作る姿勢を続ける。新しい市場に入れるよう品質を高め、自動化や無人化ができる工程を見極めながら、設備への投資と職人の育成、技術の継承に力を注ぐ。

事業承継・M&A補助金とは

直近の15次の採択率は61.3%(応募551件・採択338件)。いま申請できる回の締切・補助額・対象経費は、最新の公募の解説でまとめています。

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