123年続く印刷会社を親族で継ぎ、思い出のフォトアルバムを新商品に

南部屋印刷株式会社

成果同じような仕事と比べて、時間あたりの生産量が約10%上がった。

設備導入に使える公募中の補助金 581件を見る

この事例のポイント

  • 創業の精神を守るため、従業員や第三者でなく親族内での承継を選んだ。
  • 兄が60歳を迎える年を目安に、数年前から準備を進めた。
  • 企画提案の力を生かし、これまで取引のなかった呉服店や学校、ホテルに提案した。
  • フルカラー印刷機とミシン機で、ポストカード付きのアルバムをつくった。

事業者のプロフィール

事業者名南部屋印刷株式会社
所在地宮城県
業種オフセット印刷
従業員数14人

事業の経緯

宮城県で創業から123年続く印刷会社で、地域に欠かせない存在として事業を続けてきた。会社の発展と地域経済への貢献のため、兄が60歳を迎える年を目安に、数年前から承継の準備を進めてきた。

創業の精神を強く引き継ぐため、従業員や第三者ではなく親族内での承継を選んだ。

後継者は54歳で経営判断の力が高く、親族経営への思いを引き継いでいる。代表の交代を機に、企画提案の力を生かしたフォトアルバムの事業を立ち上げた。

高品質のフルカラー印刷機とミシン機を入れ、地域で初めてのアルバムを開発した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 計画的な承継創業から123年続く地域に欠かせない印刷会社で、兄が60歳を迎える年を目安に、数年前から承継の準備を進めてきた。創業の精神を強く引き継ぐため、親族内での承継を選んだ。
  • 新しい販路地元とその周辺では、呉服店や学校、ホテルなどとの取引の実績がなかった。

やったこと

  1. 思い出のフォトアルバムの開発企画提案の力を生かし、呉服店や地元の学校、ホテルなどに向けて、フルカラーの思い出のフォトアルバムと関連商品を提案・販売する事業を立ち上げた。
  2. 印刷機とミシン機の導入アルバムを作るため高品質のフルカラー印刷機を入れた。付加価値を高めるためミシン機も入れ、切り取れるポストカードを付けるなど、地域で初めてのアルバムを開発した。

補助金を使った経費

事業の効果

  • 新しい事業を立ち上げたことで、社内の共通理解が深まり、コミュニケーションが良くなった。
  • フルカラー印刷機の導入と担当者の能力向上で、同じような仕事と比べて時間あたりの生産量が約10%上がった。

審査の観点ごとの評価[1]

事業承継・M&A補助金

観点の平均3.8 / 5
15次の採択率[2]61.3%応募551件・採択338件

この事例が強かった観点

  • 4
    承継を機にした取組の目的創業123年の経営理念を守るため親族内承継を選び、兄が60歳を迎える年を目安に数年前から準備したと具体的に書かれている。
  • 4
    売上・利益の見込み時間あたりの生産量が約10%上がり、新商品で呉服店や学校、ホテルなど新規取引先を開拓したと示されている。売上増の数値は記載がない。
  • 4
    事業の継続創業の精神を継ぐ親族承継で、新事業の立ち上げにより社内の共通理解やコミュニケーションが深まったと書かれ、承継後の継続と成長の姿が読み取れる。
取組の目的・必要性4.0
  • 承継を機にした取組の目的4

    創業123年の経営理念を守るため親族内承継を選び、兄が60歳を迎える年を目安に数年前から準備したと具体的に書かれている。

実現可能性3.0
  • 計画の具体性と体制3

    数年前から承継準備を進め、フルカラー印刷機とミシン機の導入、呉服店や学校、ホテルへの提案という実行内容が示されている。ただしスケジュールの詳細は薄い。

収益性4.0
  • 売上・利益の見込み4

    時間あたりの生産量が約10%上がり、新商品で呉服店や学校、ホテルなど新規取引先を開拓したと示されている。売上増の数値は記載がない。

継続性4.0
  • 事業の継続4

    創業の精神を継ぐ親族承継で、新事業の立ち上げにより社内の共通理解やコミュニケーションが深まったと書かれ、承継後の継続と成長の姿が読み取れる。

事業者の声

代表者交代による販路の拡大などに期待している。

宮城県のオフセット印刷(従業員14名)
出典・注記
  1. [1]審査の観点の点数は、事業承継・M&A補助金の公募要領にある観点で当社が付けたもので、実際の審査の点数ではありません。
  2. [2]この事例の回が分からないため、採択率は直近の回(15次)の数字です。

今後の展望

市内や近くの市町村の中学校や高校を訪ね、アルバムの営業を続ける。学校の予算は出にくいが、保護者の会から受注できた例もある。

保護者の会は毎年世代が替わるため、認知度を上げ、年間を通じて応援に使えるグッズの開発も考えている。

事業承継・M&A補助金とは

直近の15次の採択率は61.3%(応募551件・採択338件)。いま申請できる回の締切・補助額・対象経費は、最新の公募の解説でまとめています。

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