地元銘菓の饅頭を買い取って守り、高効率ボイラーで県外へ売り込む

阿部幸製菓株式会社

成果饅頭のラインをフルに動かせるようになり、業務用でも適正な単価に抑えられた。

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この事例のポイント

  • 地元銘菓の歴史が途絶えることを憂い、2020年3月に買収した。
  • 生産能力が足りない主な原因はボイラーだった。
  • 県外の人が家でも店と同じ味を楽しめる冷凍の饅頭を開発し、県外に販路を広げる計画にした。
  • コロナ禍でも県外のイベントに出店し、ニーズを確かめた。

事業者のプロフィール

事業者名阿部幸製菓株式会社
所在地新潟県
業種饅頭などの菓子製造
従業員数22人

事業の経緯

新潟県で饅頭などの菓子を製造販売する会社で、従業員は22名いる。地元で長く親しまれてきた銘菓の饅頭の歴史が途絶えることを憂い、その製造ラインにも高い可能性を感じて、2020年3月に買収した。

コロナ禍という経験のない状況のなかで、サービス業としての本質を学んだ。

饅頭のラインは生産能力が足りず、その主な原因はボイラーだった。補助事業では高効率のボイラーを入れ、業務用の販路に詳しい人を迎えて、県外への販路開拓を進めた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 銘菓の存続地元で親しまれてきた銘菓の饅頭の歴史が途絶えることを憂い、その饅頭と製造ラインに高い可能性を感じて、2020年3月に買収した。
  • 足りない生産能力饅頭の製造ラインは生産能力が足りず、その主な原因はボイラーにあった。

やったこと

  1. 高効率ボイラーの導入燃焼効率に優れた高性能のボイラーを入れ、饅頭のラインの能力を上げた。
  2. 販路の開拓県外の人が家でも店と同じ味を楽しめる冷凍の饅頭を開発し、県外への販路を開く。業務用の販路に詳しい人を外から採用して販路開拓に加えた。コロナ禍のなか大阪・埼玉・東京のイベントに出店してニーズを確かめ、県内外の菓子問屋や宿泊施設、イベント施設と商談を進めた。

補助金を使った経費

事業の効果

  • 高効率ボイラーを入れたことで、能力が足りなかった饅頭のラインをフルに動かせるようになった。
  • ラインのバランスが整ってコストが下がり、これまで難しかった業務用の適正な単価に抑えられた。
  • 隣の県の高速道路のサービスエリアで、再加温式の容器に入れた新製品が採用された。

審査の観点ごとの評価[1]

事業承継・M&A補助金

観点の平均3.8 / 5
15次の採択率[2]61.3%応募551件・採択338件

この事例が強かった観点

  • 4
    承継を機にした取組の目的地元銘菓の歴史が途絶えるのを憂い、2020年3月に饅頭と製造ラインを買収したと目的が明確に書かれている。
  • 4
    計画の具体性と体制ボイラー導入、業務用販路に詳しい人材の採用、大阪・埼玉・東京でのイベント出店と商談など、取組内容と体制が具体的に書かれている。
  • 4
    売上・利益の見込みラインをフルに動かせるようになり、業務用でも適正単価に抑えられ、高速道路のサービスエリアで新製品が採用された事実から売上増が読み取れる。
取組の目的・必要性4.0
  • 承継を機にした取組の目的4

    地元銘菓の歴史が途絶えるのを憂い、2020年3月に饅頭と製造ラインを買収したと目的が明確に書かれている。

実現可能性4.0
  • 計画の具体性と体制4

    ボイラー導入、業務用販路に詳しい人材の採用、大阪・埼玉・東京でのイベント出店と商談など、取組内容と体制が具体的に書かれている。

収益性4.0
  • 売上・利益の見込み4

    ラインをフルに動かせるようになり、業務用でも適正単価に抑えられ、高速道路のサービスエリアで新製品が採用された事実から売上増が読み取れる。

継続性3.0
  • 事業の継続3

    地元銘菓の存続と県外販路の拡大を計画しており、承継後も事業を続け成長させる方向性は示されているが、後継体制や長期的な計画の記述は薄い。

事業者の声

コロナというこれまで経験のない状況で、サービス業としての本質を学ばせられた。人材育成にも繋がったと思う。

新潟県の饅頭などの菓子製造(従業員22名)
出典・注記
  1. [1]審査の観点の点数は、事業承継・M&A補助金の公募要領にある観点で当社が付けたもので、実際の審査の点数ではありません。
  2. [2]この事例の回が分からないため、採択率は直近の回(15次)の数字です。

今後の展望

サービスエリアでの採用のような事例を広げて販路を伸ばす。県内の野球チームの補食として提供する公式パートナーとなり、球場でのイベント出店で県外の客にも知ってもらう機会が増えている。

同じラインを使い、地元の特産品と組み合わせた酒まんじゅうや若い人向けの新しい饅頭も開発している。冷凍品を増やすには急速冷凍機や冷凍庫の増強が必要になる。

事業承継・M&A補助金とは

直近の15次の採択率は61.3%(応募551件・採択338件)。いま申請できる回の締切・補助額・対象経費は、最新の公募の解説でまとめています。

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