親から継いだ蔵で、途絶えていた玄米焼酎を海外向けに復活させる

有限会社松下醸造場

成果玄米を芯まで蒸せるようになり、玄米焼酎を安定してつくれるようになった。

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この事例のポイント

  • 緊急事態宣言で売上が50%以上落ち、ネットや飲食店での売上も見込めなかった。
  • 先代は、従来のやり方では素早い変化に対応できないと判断した。
  • 明治の初めに途絶えた江戸時代からの製法で、玄米焼酎を復活させた。
  • 樽やタンクは輸入品が多く、海外のロックダウンで予定より少なくなった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社松下醸造場
所在地熊本県
業種焼酎の製造
従業員数1人

事業の経緯

昔から受け継がれた焼酎づくりを続ける蔵である。2020年4月の緊急事態宣言で、売上が50%以上落ちた。

従来のやり方では速く変わる環境に対応できないと先代が判断し、2020年7月に子へ承継した。

承継後は判断が速くなり、海外輸出などの新しい挑戦がしやすくなった。事業承継・引継ぎ補助金で樽、貯蔵タンク、ボイラーを入れ、途絶えていた製法で県産米の玄米焼酎を復活させた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コロナ禍での売上の急減2020年4月の緊急事態宣言で、売上が50%以上落ちた。ネットでも飲食店でも売上が見込めない状況だった。
  • 親から子への承継従来どおりの経営と営業では、速く変わる環境に対応できないと68歳の先代が判断し、2020年7月に33歳の子へ親族内で承継した。

やったこと

  1. 玄米焼酎の設備明治の初めに途絶えた江戸時代からの製法で、県産米を使った玄米焼酎を海外向けに復活させる。樽と貯蔵タンクを入れ、玄米を蒸すためのボイラーも新しく据えた。
  2. 製造と輸出の準備11月から新しい米で焼酎づくりに入った。輸出商社と商談し、海外輸出に向けて本格的に動き出した。

補助金を使った経費

事業の効果

  • 新しいボイラーで、これまで蒸せなかった玄米を芯まで蒸せるようになり、玄米焼酎を安定してつくれるようになった。
  • 小さなタンクや樽を入れたことで、さまざまな味わいの焼酎をつくれるようになった。

審査の観点ごとの評価[1]

事業承継・M&A補助金

観点の平均3.3 / 5
15次の採択率[2]61.3%応募551件・採択338件

この事例が強かった観点

  • 4
    承継を機にした取組の目的コロナで売上が50%以上減り、従来のやり方では対応できないと先代が判断して2020年7月に承継した経緯が明確に書かれている。
取組の目的・必要性4.0
  • 承継を機にした取組の目的4

    コロナで売上が50%以上減り、従来のやり方では対応できないと先代が判断して2020年7月に承継した経緯が明確に書かれている。

実現可能性3.0
  • 計画の具体性と体制3

    11月から新米で仕込み、輸出商社と商談を進めた実績があり、承継後の取組は具体的に進んでいる。ただし体制は従業員1名である。

収益性3.0
  • 売上・利益の見込み3

    海外向け玄米焼酎の商品化と輸出商談が書かれ売上増の方向性は読み取れるが、売上や利益の増加額・見込みの数字は示されていない。

継続性3.0
  • 事業の継続3

    親族内承継で先代から子へ継がれ、伝統製法の復活と海外向け商品化で事業を続けて成長させる計画が示されている。

事業者の声

事業承継により海外輸出など新たな挑戦がやりやすくなっている。スピードが以前より早くなっており一つ一つ確認してやっていると対応が遅くなり判断が早くなったことが非常に大きい。

熊本県の焼酎の製造(従業員1名)
出典・注記
  1. [1]審査の観点の点数は、事業承継・M&A補助金の公募要領にある観点で当社が付けたもので、実際の審査の点数ではありません。
  2. [2]この事例の回が分からないため、採択率は直近の回(15次)の数字です。

今後の展望

古いものを新しくしてつなぐという理念のもと、伝統の焼酎づくりを今の人に合った商品にしていく。地域の焼酎の長い歴史を後の世代に伝えられるよう、輸出に取り組む。

事業承継・M&A補助金とは

直近の15次の採択率は61.3%(応募551件・採択338件)。いま申請できる回の締切・補助額・対象経費は、最新の公募の解説でまとめています。

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