承継に向けてバリ取りを自動化し、次の工場へ切り替える

株式会社カキモト

成果バリ取りの速さと品質が上がり、工場の安全性と省エネも進んだ。

設備導入に使える公募中の補助金 581件を見る

この事例のポイント

  • 76歳の経営者から長男へ、約5年後の承継を目指して計画を立てた。
  • 受注が増えている半導体加工機の部品と工芸品のバリ取り工程に、新しい加工設備を入れた。
  • 電気配線とLED照明の工事で、安全性と省エネを高めた。
  • 承継の計画を立てたことで、後継者と従業員の意識が変わった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社カキモト
所在地奈良県
業種金属加工・金属製工芸品の製造
従業員数20人

事業の経緯

鉄やステンレスの製品を中心につくってきた金属加工の会社で、半導体加工機の部品とオリジナルの工芸品の受注が増えている。現経営者は76歳になり、経営を続けるには承継が必要だった。

そこで長男への承継を約5年後の2029年9月と決め、具体的な計画を立てた。

承継を機に、事業承継・引継ぎ補助金でバリ取り工程に新しい加工設備を入れ、工場の電気配線とLED照明を整えた。承継はまだ先だが、計画を立てたことで後継者と従業員の意識が変わり、後継者を中心とした組織づくりが進みつつある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 経営者の高齢化現経営者は76歳で、経営を続けるためには承継が必要だった。準備と移行の期間をとり、2029年9月の承継を目指す。経理のデジタル化や製造工程の改善を進めながら、業務を少しずつ後継者に移していく。
  • バリ取り工程の負担受注が増えている半導体加工機の部品とオリジナルの工芸品で、バリ取りの工程を改善する必要があった。

やったこと

  1. 新しい金属加工設備の導入部品や金属製の工芸品の品質を高めるため、最新の金属加工設備を入れて製造ラインを効率化した。これにより、販売先への速く効率的な供給を実現している。
  2. 電気配線とLED化の工事本社工場を次の世代の製造施設に切り替えるため、電気配線の系統を整え、作業場の照明をLEDにした。安全性の向上、省エネ、作業環境の改善をねらった。

補助金を使った経費

  • バリ取り用の金属加工設備電気配線工事作業場のLED化工事経費の区分:設備費同じ区分の事例 ›

事業の効果

  • 新しい加工設備でバリ取りの工程が想定どおり効率化し、生産の速さと品質が確実に上がっている。
  • 作業の自動化で作業環境が良くなり、安全性も上がった。
  • 工場の照明をLEDにしたことで、作業場の安全性と作業環境が良くなり、省エネも進んだ。
  • 設備と電気工事の効果が重なり、生産とエネルギーの効率が上がって、次の世代の工場への切り替えが進んだ。

審査の観点ごとの評価[1]

事業承継・M&A補助金

観点の平均3.8 / 5
15次の採択率[2]61.3%応募551件・採択338件

この事例が強かった観点

  • 4
    承継を機にした取組の目的76歳の経営者から長男へ約5年後(2029年9月)の承継を目指す計画で、準備期間を取り経理デジタル化や工程改善を進める目的と必要性が明確。
  • 4
    売上・利益の見込み受注増の半導体加工機部品でバリ取りを効率化し、生産の速さと品質が確実に上がったとあり、省エネとあわせて収益向上の見込みが読み取れる。
  • 4
    事業の継続承継後も事業を継続できるよう、後継者と従業員の意識が変わり、業務を少しずつ後継者に移す計画で、次の世代の工場への切り替えが進んでいる。
取組の目的・必要性4.0
  • 承継を機にした取組の目的4

    76歳の経営者から長男へ約5年後(2029年9月)の承継を目指す計画で、準備期間を取り経理デジタル化や工程改善を進める目的と必要性が明確。

実現可能性3.0
  • 計画の具体性と体制3

    設備導入と電気・LED工事の内容、承継までの業務移管の方針は示されているが、具体的な体制やスケジュール詳細は薄い。

収益性4.0
  • 売上・利益の見込み4

    受注増の半導体加工機部品でバリ取りを効率化し、生産の速さと品質が確実に上がったとあり、省エネとあわせて収益向上の見込みが読み取れる。

継続性4.0
  • 事業の継続4

    承継後も事業を継続できるよう、後継者と従業員の意識が変わり、業務を少しずつ後継者に移す計画で、次の世代の工場への切り替えが進んでいる。

事業者の声

未来の承継であるため承継はまだ先ではあるが、事業承継に向けた具体的な計画を策定したことで後継者や従業員の意識改革になった。また、後継者を中心とした組織体制が構築されつつある。

奈良県の金属製品の製造業(従業員20名)
出典・注記
  1. [1]審査の観点の点数は、事業承継・M&A補助金の公募要領にある観点で当社が付けたもので、実際の審査の点数ではありません。
  2. [2]この事例の回が分からないため、採択率は直近の回(15次)の数字です。

今後の展望

銅、アルミ、真鍮などの特性を生かしたものづくりにも広げていく。下請けに頼る体質から抜け出すため、自社製品の開発と販路の開拓を活発にし、環境保全の活動を交えた展開を進める。

事業承継・M&A補助金とは

直近の15次の採択率は61.3%(応募551件・採択338件)。いま申請できる回の締切・補助額・対象経費は、最新の公募の解説でまとめています。

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