ものづくり補助金平成24年度岡山県

新設備の導入で生産性の向上を実現

株式会社ニシモト

成果他の同型機と比較して10%程度作業性が高い

この事例のポイント

  • 短納期の案件に対して受注量が増えているが、十分に対応できていない。
  • 対話型NCフライス機を導入し、新人を補充した。
  • 他の同型機と比較して10%程度作業性が高い。対話型NCフライス機の導入により、ひと回り大きなサイズの加工が可能になり、作業性が高まった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ニシモト
所在地岡山県 倉敷市
技術分野プラスチック成形加工
従業員数18人
資本金1,200万円
設立1980年

事業の背景

1936年(昭和11年)ではなく創業は昭和47年とされる同社は、昭和57年頃から機械加工での自動車治具の製造に参入した。現在は自動車治具を中心に、産業機械や工作機械の部品も製造している。自動車治具は自動溶接ラインで使われ、ドアパネルや車体を正しい位置に固定する役割を担う。治具の品質と精度は生産コストや車の品質に大きく影響する。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力短納期の案件に対して受注量が増えているが、十分に対応できていない。
  • 品質・精度機械の老朽化で加工精度に問題が生じており、特に切削加工の精度向上が求められていた。
  • コスト・採算組立後の修正で、どこがどう悪いか、どこをどう修正すればいいかの把握に時間を要し、修正作業にも時間がかかっていた。

やったこと

対話型NCフライス機を導入し、新人を補充した。この機械はプログラム入力と加工を一人で行えるため分かりやすく、マシニングセンターより早く使えるようになる。新人を対話型NCフライス機の担当にし、ベテラン作業員は組立・調整ラインに配置した。導入機はひと回り大きなサイズの加工ができ、同型機と比べて作業性が約10%高い。

事業の効果

  • 他の同型機と比較して10%程度作業性が高い

対話型NCフライス機の導入により、ひと回り大きなサイズの加工が可能になり、作業性が高まった。その結果、生産性が確実に向上し、受注も再開した。また製造工程でのトラブルが減り、時間短縮につながった。新人とベテラン作業員の配置転換により、機械加工のマルチスキルを持つ人材を育てる体制づくりも進めている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.8 / 514観点のうち11観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決切削精度低下や修正・調整工数の多さを課題として明示し、対話型NCフライス機導入と新人配置で解決を図ったと具体的に書かれている。
  • 4
    事業を進める体制新人を補充し、ベテランを組立・調整ラインに配置する体制変更が具体的に書かれており、人材面の遂行体制が読み取れる。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標作業性が他の同型機より10%程度高いとあるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、実現可能性の判断材料は少ない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    1957年頃から機械加工で自動車治具に参入し、現在も中心事業とされており一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けの記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    溶接から機械加工、組立、検査までの一貫生産体制や熟練作業員が強みとして挙げられ、取引先から納期短縮の要求が強いと書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    切削精度低下や修正・調整工数の多さを課題として明示し、対話型NCフライス機導入と新人配置で解決を図ったと具体的に書かれている。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標2

    作業性が他の同型機より10%程度高いとあるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、実現可能性の判断材料は少ない。

  • 事業を進める体制4

    新人を補充し、ベテランを組立・調整ラインに配置する体制変更が具体的に書かれており、人材面の遂行体制が読み取れる。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    小ロットのオーダーメード治具で、取引先からの納期短縮要求が強いという顧客ニーズは読み取れるが、選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    導入から受注再開までの流れは書かれているが、中長期の検証やスケジュールに関する記述は見当たらない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性2.0
  • 新しさ・高付加価値2

    自動車治具は一般的な分野だが、小ロットのオーダーメードである点が示されるのみで、高付加価値化の水準は明示されていない。

公的補助の必要性3.0
  • 波及効果・雇用ー

    公開情報では判断できません。

  • 費用対効果3

    生産性向上で受注が再開し、トラブル減少で時間短縮につながったと書かれるが、投入額と効果の数値比較はない。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面2.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及2

    岡山県倉敷市の企業であることは書かれるが、地域特性を活かした雇用創出や地域成長への言及はうかがえる程度にとどまる。

事業者の声

機械加工の業界全体が人手不足で、一人前の職人に育てるのが難しい時代。ものづくりの基盤が揺らいでいる中、設備投資と人材育成にしっかりと取り組み、その基盤を支えていきたいと思っています。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。