ものづくり補助金平成25年度宿泊業、飲食サービス業鹿児島県

奄美の観光資源となり得る特徴あふれる新たなジェラートメニューの開発

この事例のポイント

  • 奄美の観光振興に寄与する新たなジェラートメニューを開発したいが、まだ開発できていない。
  • 高効率で生産性の高いジェラートマシンを導入し、奄美産の農産物を使った3種類の素材で試作を行った。
  • 奄美産の農産物を使った新たなジェラートメニューを開発し、来島目的の一つとなる魅力あふれる商品で店舗の利益性を向上させるとともに、奄美の観光振興に寄与することを目指している。

事業者のプロフィール

所在地鹿児島県 龍郷町
業種飲食店
従業員数5人
設立2011年

事業の背景

東京でのサラリーマン生活を終えUターンした奄美では、農業の経験も技術もない状態から農業を始めた。台風等の気象にも影響され、きれいな作物が作れず規格外品が多く出る状況が続いていた。そこで規格外品を克服するためにジェラート(アイスクリーム)店を始めた。奄美群島12市町村は農業、観光・交流、情報の3分野を強化すべき産業としており、弊社の方針とも合致する。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術奄美の観光振興に寄与する新たなジェラートメニューを開発したいが、まだ開発できていない。
  • 生産能力台風等の気象の影響もあり作物が安定せず、規格外品が多く出てしまう現状を改善する必要がある。
  • 集客・繁閑世界自然遺産登録を控え来島者の増加が予想される中、新規顧客を獲得し経営を改善・安定化させる必要がある。

やったこと

高効率で生産性の高いジェラートマシンを導入し、奄美産の農産物を使った3種類の素材で試作を行った。うち1種類はジェラートに不向きであることが判明したため、さらに1種類を追加して試作を行った。2種類(トマトソルベ、スモモ&ミキ)は即販売可能、1種類(アボカドソルベ)は農園での栽培・生産体制が整い次第、販売開始可能である。

加工機ジェラートマシン(アイスクリームマシン)

新しい製品・サービス:トマトソルベ、スモモ&ミキ、アボカドソルベの3種類の新フレーバー

事業の効果

奄美産の農産物を使った新たなジェラートメニューを開発し、来島目的の一つとなる魅力あふれる商品で店舗の利益性を向上させるとともに、奄美の観光振興に寄与することを目指している。試作した3種類のフレーバーは、今後店舗で提供して反応を確かめながら特産品として磨き上げ、将来的にはネット通販やふるさと納税の返礼品として全国販売を目指す。新規顧客を獲得し経営改善と安定化を実現することも狙いとしている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    農業と飲食の既存事業からジェラート店への展開が書かれ、過去の取組との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置づけの明示は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    奄美の観光客増加の予想や特産品の自家農園栽培が書かれ、外部環境と自社資源の関係はあるが、競争優位の説明は具体性が薄い。

  • 課題の認識と解決3

    規格外品が多い現状の課題と新フレーバー開発による利益向上の方針は書かれるが、数値を伴う事業計画は示されていない。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    利益性向上や経営改善は述べられているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員5名と試作・販売の段階的な進め方は書かれるが、補助事業を遂行する体制の詳細は示されていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    奄美産パッションフルーツやマンゴーを使う特色、来島者への提供、試作3種類の反応確認という顧客・価値の整理が読み取れる。

  • 事業化までの道筋4

    試作3種類を店舗提供で反応確認し、ネット通販・ふるさと納税への展開という段階的な遂行方法と時期の方向性が書かれている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    ジェラート分野の普及度に関する記述は薄いが、奄美産果物を使う地域限定の新メニュー開発という高付加価値化の方向性がうかがえる。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用3

    奄美の観光振興や世界自然遺産登録に伴う来島者増への寄与が書かれ、地域経済への波及の理由はうかがえる。

  • 費用対効果2

    補助金額に対する付加価値増加や費用対効果を示す数値は書かれておらず、わずかにうかがえる程度。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    奄美の特産品パッションフルーツ・マンゴーを活かし、観光振興と雇用・地域経済への寄与を目指す地域特性活用型の事業が読み取れる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今回試作した新フレーバー3種類を今後店舗で提供し、お客様の反応を確かめながら味をさらに磨き、将来的にはネット通販、ふるさと納税の返礼品に組み入れて全国販売を目指す。

事業者の声

奄美を訪れるお客様へ、特産品であるパッションフルーツやマンゴーなど自家農園で栽培した果物を主な材料としたジェラートを、自然に囲まれたゆったりとした雰囲気の中で味わっていただく事で奄美の良さを感じて頂き、観光コンテンツの一つとして認知されることで奄美の観光振興に貢献したいと考えています。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。