多品種・小ロット鋳造製品の生産性向上のための設備投資事業
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
有限会社ダイカテック
成果鏡面の出口温度はF0研磨の出口温度より約0.5℃低く、伝熱プレート面ではF0研磨の方が1~2℃程温水によって温められていた。
| 事業者名 | 有限会社ダイカテック |
|---|---|
| 所在地 | 徳島県 徳島市 |
| 技術分野 | 熱処理 |
| 従業員数 | 10人 |
| 設立 | 2002年 |
原子力発電が停止し、多くの産業で利用されている熱交換器の熱効率を大幅に改善することが急務となっている。会社はF研磨という鋼板表面の微細凹凸加工技術を保有しており、H18年から6年間、徳島大学と粉体付着挙動の共同研究を行い、粉体輸送用のホッパー・シュート表面に施工すると付着量や閉塞トラブルを大幅に改善できることを示した。
抱えていた課題
やったこと
ダイヤモンド研磨剤を用いて鋼板表面にμm単位の凹凸を人手で設けるF研磨を、熱交換器の伝熱プレート面に応用した。温度センサーを配置できる伝熱プレートを設計し、蒸留水を循環させる機器と組み合わせた実験装置を製作した。凹凸のない鋼板面、F研磨を施した鋼板面、鏡面を比較し、鋼材ブロック内部への熱伝達後の温度を測定して熱伝達に及ぼす面粗度の影響を調べた。
| 検査測定 | 熱伝達実験装置(温度センサー付き伝熱プレート、蒸留水循環機器) |
|---|
新しい製品・サービス:F研磨を応用した熱交換器の伝熱プレート(省エネ型熱交換器の伝熱面加工技術)
F研磨の微小凹凸により流体の流れや異物付着、伝熱面積が改善され、熱伝達効率が向上することが確認された。鏡面よりF0研磨の方が少ないエネルギーで伝熱プレート面をより高い温度に維持できており、省エネ効果が見込まれる。最適な表面粗さの確定には至っておらず、汚れ(スケール付着)を含む実機での検証と事業化が今後の課題である。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
徳島大学との6年間の共同研究やF研磨の特許取得(H20年)など過去の取組との連続性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。
既存のF研磨技術と省エネ需要の結びつきは示されるが、市場規模や競合との比較など外部環境の分析は書かれていない。
熱交換器の熱効率低下という課題は認識されているが、事業化に向けた具体的な計画や数値目標は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
従業員10人の企業で共同研究の実績はあるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の具体的記述はない。
F研磨は除鉄装置の付着軽減から生まれた技術と説明され、熱交換器での省エネというニーズは示されるが、顧客ターゲットは明確でない。
実機検証から汚れの影響を検証し、最適形状の決定へ進む段階的な方針は示されるが、スケジュールは書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
F研磨は鋼板表面にμm単位の凹凸を設ける特許技術で、熱交換器伝熱面への応用は新しい用途として具体的に示されている。
原子力発電停止に伴う熱交換器の熱効率改善は急務と明記され、省エネによる社会的必要性の理由が示されている。
試験で出口温度差が約0.5℃や1~2℃と示されるが、補助金額に対する費用対効果の記載はない。
既存装置の熱効率改善や小型化による省エネは示されるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。
省エネ技術の産業利用という方向性は示されるが、日本経済の構造転換への言及は具体的でない。
徳島県徳島市の企業であることは示されるが、地域の特性を活かした雇用創出や成長への記述は乏しい。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後は実機熱交換器で汚れ要素も含めて最も効果的な凹凸形状を決定し、それを実現するF研磨技術を構築して事業化につなげていく。
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
ガラス質の釉薬を塗った急須を730度の高温で焼成し定着させる鉄器製ホーロー処理に、コンベア式連続ホーロー焼成炉を導入した。
効果:1日あたり焼成能力 400個→800個
多品種少量生産に対応した設備にすることで、原価低減と品質向上を両立させる体制を構築した。
効果:歩留まり 70%→85%