SHIFT事業(工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業)令和3年度医療、福祉栃木県

特養の空調を高効率化し太陽光も導入、CO2を3割減らす

社会福祉法人那須四季会

成果CO2排出量を377t-CO2/年から265t-CO2/年へ、年112t-CO2(29.8%)減らす計画で、エネルギーコストは年約320万円減る見込み。

設備導入に使える公募中の補助金 581件を見る

この事例のポイント

  • エネルギー診断を受けて設備ごとの使用量と改善策を把握し、計画に反映した。
  • 空調の更新に加え、屋上の空きスペースを生かした太陽光発電を組み合わせた。
  • 集中コントローラーで空調を細かく管理し、快適性と省エネを両立させる。
  • 2030年に向けて照明の間引きや太陽光の増設も視野に入れ、さらなる削減を続ける。

事業者のプロフィール

事業者名社会福祉法人那須四季会
所在地栃木県
業種特別養護老人ホーム
相談先支援機関(エネルギー診断を実施)

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 空調の故障と全体の課題把握ガスヒートポンプの故障が目立ち、電気式への更新を考えていた。ほかの設備も含めた課題を洗い出すため、支援機関のエネルギー診断を受けた。

やったこと

  1. 空調機の更新ガスヒートポンプをビル用マルチエアコン(電気式)に替えた。年67t-CO2の削減を見込む。
  2. 太陽光発電の導入診断で屋上に空きスペースがあると分かり、費用対効果も高いと判断して太陽光発電設備を設置した。年38t-CO2の削減を見込む。
  3. 運用改善集中コントローラーの機能で空調の運転を自動制御し、不要な運転を抑えた。あわせてエアフィルターを清掃して消費電力を減らした。
  4. 工夫:地域の取り組みと連携那須塩原市が環境施策に積極的であることに賛同し、福祉施設としての脱炭素化を探っていた。

補助金を使った経費

  • ビル用マルチエアコンEHP太陽光発電設備経費の区分:補助対象経費

事業の効果

  • CO2排出量を377t-CO2/年から265t-CO2/年に減らす計画で、削減量は年112t-CO2、削減率は29.8%。
  • エネルギーコストを年約320万円削減できる見込み。
  • 投資回収年数は補助ありで約10年、補助なしで約15年の見込み。
  • 最新の空調で快適性や操作性が上がり、空調管理の担当者の人件費も抑えられる見込み。
  • 太陽光パネルにより屋上の遮熱効果も期待できる。

事業者の声

社会福祉法人那須四季会が所在する那須塩原市は、全国でも率先して気候変動対策や環境マネジメントシステムに取り組んでいる。

当法人もこの取り組みに賛同し、福祉施設としてのGX(グリーン・トランスフォーメーション)を模索していた。

コロナ禍という施設運営面・財政面において非常に苦しい時期であったが、補助金の活用により前向きに取り組むことができた。

申請に当っては事前のエネルギー診断と支援機関のサポートによってスムーズに進めることができた。

今回、地域の福祉拠点として、率先してGXに取り組むことができた意義は大変大きいと感じている。

今後はCO2排出量削減に向けて、きめ細かい空調管理によって快適性と省エネ性を両立させていきたい。

それが地域の環境保全、そして施設入居者の穏やかな生活の一助になればと考えている。

栃木県の特別養護老人ホーム
出典・注記

相談先と計画づくり

その他支援機関(エネルギー診断を実施)

今後の展望

2030年までに照明の間引きや太陽光の増設を進め、CO2排出量を年100t台まで減らす。2050年を前倒しした脱炭素化を目指し、カーボンフリー電力への切替も検討する。

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