小規模事業者持続化補助金美容・生活関連新潟県

地震で途絶えた客足を広告で取り戻し、価格も見直す

BCPボディケアサロン

新潟県のリラクゼーションサロン国が公開している採択事例です

この事例のポイント

  • 自分の腰の痛みを和らげた施術法を学び、会社員を続けながら自宅を改装してサロンを開いた。
  • 1回目の補助金は、支援機関を知らないまま自力で申請書を書いて採択された。
  • 地震で常連客が来なくなり、紹介頼みの集客を改めて広告に取り組んだ。
  • 割引で単価が下がった反省から、価格の仕組みを回数券とキャッシュレス決済に切り替えた。

事業の経緯

市の介護予防体操の講師を務め、2004年の地震のあとは仮設住宅の高齢者を支えた。人間ドック施設で健康相談を担当するなかで、体の不調に悩む高齢者の声を多く聞いた。自身も腰の病気で苦しみ、ローラーを使う施術法で良くなったことから資格を取り、2023年に会社員を続けながら自宅を改装してサロンを開いた。

友人から持続化補助金を教わり、自力で申請して施術用の機器を入れた。2024年には親の介護のため会社を辞めてサロンに専念したが、同じ年の地震で常連客が来なくなった。地元の商工会議所の支援を受けながら災害支援枠で広告に取り組み、価格の仕組みも見直した。

事業の内容

  1. 課題:紹介頼みの集客市の職員や医療従事者など、仕事の知り合いや紹介が客の中心だった。2024年の地震で、震源から離れた市内でも震度5強を観測し、こうした客が震災対応に追われて来なくなった。客数は二桁の割合で減った。
  2. 取り組み:施術用の機器の導入友人から持続化補助金を教わり、自力で申請書を書いて採択された。施術メニューを増やすために水素吸入器と毛細血管モニターを入れ、施術時間が延びて単価が上がった。
  3. 取り組み:広告とパンフレット地震のあと、災害支援枠に申請した。一人でも多くの人に店を知ってもらうため、生活情報誌への広告掲載、リスティング広告、パンフレットの作成に使った。地元の商工会議所の経営指導員は、介護と事業を一人で両立していることから継続的な支援が必要と考え、会議所への加入を勧めた。
  4. 取り組み:価格の見直し初回半額、次回予約で30%引きにしたところ、施術数は一時的に増えたが続かず、客単価も下がった。水素吸入をすべてのコースに含めて価格を組み直し、割引付きの回数券を売り出した。キャッシュレス決済も入れてカード払いができるようにした。
  5. 取り組み:手書きのチラシ補助金に頼らず、経営指導員の助言を受けて新聞の折り込みチラシを手書きで作った。

補助金を使った経費

記事の内容から、小規模事業者持続化補助金の経費区分にあてはめた区分です。

機械装置等費水素吸入器
機械装置等費毛細血管モニター
広報費生活情報誌への広告掲載
ウェブサイト関連費リスティング広告
広報費パンフレット

事業の効果

  • 機器の導入で施術メニューが増え、施術時間が延びて単価が上がった。
  • 広告を出した直後の売上はそれまでの数十倍になり、地震前を上回る水準を保っている。
  • 回数券は客のほとんどが買うほどよく売れ、キャッシュレス決済がそれを後押しした。

事業者の声

高齢者との話題に上がるのはいつも避難生活への不安と体の不調。辛い生活を送る皆さんの体の不調だけでも和らげてあげたいとの思いが募りました。

高齢者との健康相談ではここが痛い、病院に行っても治らないといった悩みの声が多い。何とかしてあげたいとの思いはますます強まることとなりました。

座っても立っても激痛。生まれて初めての整体や鍼(はり)、マッサージ——。いろいろ試しましたが改善しませんでした。

終わった後は久しぶりに駅への階段を歩いて上ることができ、ようやく希望の光が見えたと思いました。

友人から補助金のことを教えてもらい、こうした支援策があれば機器を導入して施術メニューも増やせる。当時は商工会議所が支援してくれることを知らず、全部自分で考えて申請書を作ることにプレッシャーを感じましたが、とにかくチャレンジしてみようと考えました。

夫の転勤で各地を転々とした際、私は自治体で働くことが多く、要領や要綱を読む機会が多かったので多少慣れていたかもしれません。申請書や事業計画で求められていることを理解し、Webサイトの情報を参考にしながら何とか独力で完成させることができました。

サロンはすぐに再開できたものの客足はばったり途絶えました。来なくなった方は市役所や水道局の職員、医療従事者で、いずれも震災対応で繁忙になったようです。お客さまを仕事での知り合いや紹介に頼っていたツケは大きく、これまで集客に力を入れて来なかったことを悔やみました。

1人でも多くのお客さまに当店を知っていただけるよう、生活情報誌への広告掲載やリスティング広告、パンフレット作成などへ使えないかと考えました。

先日作成したのは手書きのチラシ。他の業種の折り込みチラシを見掛けて、真似してみようと思った。

当初は、初めて施術した方は半額、終了後すぐに次回施術の予約をした方は30%オフに設定しました。すると一時的に施術数は増えたものの長続きせず、客単価も下がっていることに気付き、これではまずいと思いました。

これからも工夫しながらお客さまの良好な関係を維持していきたい。

雪が降るとお客さまが外出できなくなるため、施術の多くがキャンセルになりました。キャンセルは仕方ないものの、当店としては売上が計上できず厳しい。経営を安定させるためには実店舗での施術だけでは難しいということを考えさせられました。

少額でもいいので、健康器具等の物販などオンラインで提供できる新たな売上の柱を立てることが次の課題です。板垣さんの協力を頂きながら一緒に考えていきたい。

新潟県のリラクゼーションサロン
出典

販路開拓の手段

  • 生活情報誌:広告を載せて新しい客に店を知ってもらう。
  • リスティング広告:検索で探している人に店を表示する。
  • パンフレット:施術の内容を伝える資料をつくる。
  • 手書きのチラシ:新聞の折り込みで近所に届ける(補助金外)
  • 回数券とキャッシュレス決済:割引付きの回数券をカードでも買えるようにした(補助金外)

相談先と計画づくり

商工会議所新潟商工会議所

紹介頼みだった集客を見直し、情報誌・ネット広告・パンフレットで新しい客に店を知ってもらう計画にした。採択後は経営指導員と価格の組み立てや販促を見直した。

今後の展望

大雪で予約の多くが流れた経験から、店での施術だけでは経営が安定しないと考えている。健康器具の販売など、オンラインでも売れる新しい売上の柱をつくることが次の課題で、地元の商工会議所と一緒に検討を進める。

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