SHIFT事業(工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業)令和6年度医療、福祉石川県

蒸気式の熱源を電気式に更新し、CO2を約2,200t減らす

国立大学法人金沢大学

成果対象システムでCO2を年2,197t減らし、エネルギーコストを年約7,783万円下げた。

設備導入に使える公募中の補助金 581件を見る

この事例のポイント

  • 蒸気を熱源とする冷温水設備を、電気主体の熱源システムに置き換えた。
  • 電化で蒸気の使用量が減るため、ボイラーも小型に替えて能力を需要に合わせた。
  • ポンプの圧力設定を見直す自主対策も組み合わせ、熱を運ぶ効率を上げた。
  • 遠隔監視の導入で故障の兆候をつかめるようになり、熱源の運用が安定した。

事業者のプロフィール

事業者名国立大学法人金沢大学
所在地石川県
業種大学附属病院(医療業)

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 設備の老朽化と低効率蒸気吸収式冷凍機とボイラーが古くなって効率が落ち、ポンプによる熱の搬送効率も下がっていた。

やったこと

  1. 熱源の電化蒸気吸収式冷凍機と熱交換器の一部をヒートポンプに置き換え、熱回収高温HPチラー、ターボ冷凍機、熱回収水冷HPチラーを入れた。熱回収チラーの一部は給湯にも使い、全体の効率を高めた。
  2. 蒸気ボイラーの見直し電化で蒸気の消費が減るため、3,000kgの蒸気ボイラーを2,000kgの小型貫流ボイラーに替え、低負荷時の蒸気づくりの効率を上げた。
  3. ポンプ設定の変更二次ポンプのヘッダー間差圧の設定値の上下限を小さくし、流量の少ない領域での熱搬送効率を上げた。
  4. 情報の入手:事業者からの提案ESCO事業者から提案を受けて補助事業の情報を得た。

補助金を使った経費

  • 熱回収高温HPチラーターボ冷凍機熱回収水冷HPチラー小型貫流ボイラー経費の区分:補助対象経費

事業の効果

  • 熱源システムの電化でCO2を年2,197t減らした。
  • 蒸気システムの高効率化でCO2を年102t減らした。
  • ポンプの圧力設定変更でCO2を年24t減らした。
  • 主要システム系統のエネルギーコストを年約7,783万円下げた。
  • 投資回収年数は、補助ありで約7.2年、補助なしで約8.5年となる。
  • 遠隔監視システムで故障の兆候を事前に把握でき、熱源システムを安定して運用できるようになった。

事業者の声

ガス主体の空調システムから高効率の電気主体の空調システムへの変更を行い病院運営の安定化及び光熱費削減を実施することができた。

補助金を活用することで、経済性と環境性の両立が可能となり、本学の2030年目標及び2050年目標のカーボンニュートラルの実現に向け前進することができた。

今後は、建物のZEB化改修や創エネ設備の導入等を目指す。

石川県の大学附属病院
出典・注記

今後の展望

建物のZEB化改修や創エネ設備の導入を目指す。

医療、福祉のほかの採択事例

医療、福祉の事例をすべて見る