ものづくり補助金平成24年度福島県

多品種少量生産実現事業

株式会社富樫縫製

成果延反・裁断の自動化で縫製ラインの工数が削減され、およそ20%の生産性向上が実現した。

この事例のポイント

  • 多品種小ロットの案件が増えてきたため、増産と多様化に対応する必要があった。
  • 延反と裁断を自動化した縫製ラインを新設した。
  • 延反・裁断の自動化で縫製ラインの工数が削減され、およそ20%の生産性向上が実現した。延反・裁断の自動化により縫製ラインの工数が削減され、生産性はおよそ20%向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社富樫縫製
所在地福島県 二本松市
業種繊維工業
技術分野繊維加工
従業員数60人
資本金3,000万円
設立1970年

事業の背景

当社は大手メーカーとチームMD(マーチャンダイジング)を組み、サプライチェーンマネージメントや海外ネットワークの構築、アパレル・スポーツメーカーの新カテゴリ・新ブランド立ち上げのプロジェクトに携わっている。近年は多品種小ロットの案件が増えてきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力多品種小ロットの案件が増えてきたため、増産と多様化に対応する必要があった。
  • 人手・技能延反・裁断の作業負担が重く、女性や高齢者では反物をセットできなかった。
  • コスト・採算延反から裁断への移行時に耳揃えが必要で、工数がかかっていた。

やったこと

延反と裁断を自動化した縫製ラインを新設した。導入したのは自動延反機と自動裁断機で、自動延反機はバイブレーターをかけながら無テンションで生地を置いていく方式のため、伸びが少なく仕上がり寸法の精度が向上した。自動延反機の反物投入口は床から0.7mの位置にあり、女性や高齢者でもセットできるようになった。延反と裁断が一貫作業となったため耳揃え工程が省け、工数を軽減できた。自動裁断機はエアーテーブル、ブラシとピックアップ爪を改良し、メーカーに検収期間の改善を申し入れたことで、薄物と厚物の両素材を裁断できるようになった。

加工機自動延反機
加工機自動裁断機

事業の効果

  • 延反・裁断の自動化で縫製ラインの工数が削減され、およそ20%の生産性向上が実現した。

延反・裁断の自動化により縫製ラインの工数が削減され、生産性はおよそ20%向上した。多品種少量生産が可能になり、国内メディカル・新縫製品分野などの短納期受注にも対応できるようになった。裁断精度が上がり、薄物から厚物まで裁断できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    大手メーカーとのチームMDや新カテゴリ・新ブランド立ち上げに携わった実績があり、縫製一貫体制との連続性は読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    多品種小ロットの増加や国内メディカル・新縫製品分野への短納期対応に触れるが、市場データや競合に対する強みの記述は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    多品種小ロット増加という課題を挙げ、延反・裁断自動化ラインで工数削減と生産性向上を図る計画が具体的に示されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    「およそ20%の生産性の向上」という数値はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員60名、代表者が事業を説明し、チームMDへの参画実績はあるが、補助事業の遂行体制の具体的記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    パターン作成からグレーディングまでの一貫対応や小ロット対応が特長と書かれ、顧客ターゲットの記述は限定的。

  • 事業化までの道筋2

    導入後の成果は述べられているが、中長期の課題検証や遂行スケジュールについての記述はうかがえる程度にとどまる。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    靴・革製品・工業用素材まで扱うことや縫製の高付加価値化に触れるが、分野の普及度や高価格化の水準は示されていない。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用2

    新たな雇用創出や川上・川下への波及効果は明記されていないが、国内メディカル分野などの需要創出にわずかに触れる。

  • 費用対効果4

    自動延反機・裁断機導入で工数削減や約20%の生産性向上が示され、投資に対する効果が具体的に読み取れる。

  • イノベーションへの貢献3

    自動延反機・裁断機による省力化と品質向上は読み取れるが、先端デジタル技術やサプライチェーン全体への貢献は薄い。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    福島県二本松市の企業であることは分かるが、地域特性を活かした経済成長への言及は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

海外向けは市場が厳しいが、コスト競争力で勝ち抜く戦略を打ち立てていく。

事業者の声

鉄以外なんでも縫えます

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。