金型用圧縮バネ等の電着塗装化の試作と小型・多色対応可能な専用設備の開発
水溶性の塗料に電気を流して金属の代わりに塗料を付ける、めっきと同じ原理の電着塗装を導入した。
株式会社興洋
成果同芯度 0.03mm→0.015mm
| 事業者名 | 株式会社興洋 |
|---|---|
| 所在地 | 福島県 いわき市 |
| 技術分野 | 熱処理 |
| 従業員数 | 49人 |
| 資本金 | 3,000万円 |
| 設立 | 1948年 |
当社は漁業用省力機械や周辺機器を中心に、さまざまな産業機械の製造・開発を行っている。石英ガラスの加工に使う小型ガラス加工旋盤は、半導体製造プロセスに不可欠だが、小型のガラス加工旋盤メーカーは国内にほぼない。当社は約20年前から受注生産を行ってきた。
抱えていた課題
やったこと
高回転精度スピンドルを搭載した次世代小型ガラス加工旋盤を開発した。部品の切削工具の振れ精度、径寸法、長さ寸法を管理するためツールプリセッターを導入し、切削工具の事前寸法設定を可能にした。各部品の直角度・平行度などの精度を確認するため三次元測定器を導入し、高精度な寸法管理を実現した。これらの測定器を使いこなすことで高精度な小型ガラス加工旋盤の製造技術を構築した。
| 検査測定 | ツールプリセッター |
|---|---|
| 検査測定 | 三次元測定器 |
新しい製品・サービス:高回転精度スピンドル搭載の次世代小型ガラス加工旋盤
ツールプリセッターと三次元測定器の導入により高精度の寸法測定が可能になり、装置全体の高精度化が実現した。目標には届かなかったものの、同芯度は従来品の0.03mmから0.015mmへ格段に向上した。社内の寸法管理への意識も高まり、あらゆる部品の精度が上がって製品全体の品質レベルが向上した。顧客のさらなるニーズに対応できる技術の蓄積にもつながった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
漁業用省力機械の開発から約20年前に小型ガラス加工旋盤の受注生産を始め、今回の次世代機をその延長として位置づけている。
国内に小型ガラス加工旋盤メーカーがほぼないことと、設計から製造まで自社で行える強みを挙げている。市場シェア拡大の見込みも述べている。
要求精度の高まりと顧客要望を課題として挙げ、同芯度0.03mmから0.01mm以下を目指す高精度化で対応する計画を示している。
同芯度の数値目標はあるが、付加価値額や賃上げの目標は書かれていない。同芯度は0.015mmで目標に届いていない。
社員の多能工化、若年技術者の育成、ユースエール認定を挙げ、設計から製造まで自社内で実施できる体制が示されている。
半導体装置メーカー、大学、光ファイバー・半導体の研究機関を顧客層として挙げ、顧客ニーズに応える高精度化を説明している。
人手不足と人材育成を中長期の課題とし、多能工化やNC工作機械の導入で対応する方針は示されている。ただしスケジュールは書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
国内にほぼ小型ガラス加工旋盤メーカーがないことを挙げ、従来比で格段に向上した高精度化を競争力として示している。
石英ガラス加工が半導体製造に不可欠であることや、日本の半導体産業の活性化への貢献を述べているが、経済波及効果は数値で示されていない。
補助金額や付加価値額の増加など費用対効果を示す数字は書かれていない。寸法精度の向上のみ記載されている。
高精度測定器の導入が挙げられているが、デジタル技術の活用や新しいビジネスモデルについては書かれていない。
半導体装置の市場が今後も拡大すると見込まれる分野への進出であることが述べられているが、具体的な規模や構造転換の記述は少ない。
地域の特性を活かした取組や地域経済への波及については、事例の中で具体的に述べられていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
半導体装置メーカーや研究機関などの市場は今後も拡大が見込まれ、シェア拡大のチャンスは十分にあると考えている。当面は現社員の技術の拡大をはかり多能工化を推進し、NC工作機械の新規導入で作業効率向上を目指す。
「開発型企業」としてさらなる飛躍を目指す
公式の事例集より(原文のまま)
水溶性の塗料に電気を流して金属の代わりに塗料を付ける、めっきと同じ原理の電着塗装を導入した。
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
多品種少量生産に対応した設備にすることで、原価低減と品質向上を両立させる体制を構築した。
効果:歩留まり 70%→85%