回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社林田
成果50kgの糸の整経にかかる期間 21日→10日
| 事業者名 | 株式会社林田 |
|---|---|
| 所在地 | 福井県 坂井市 |
| 業種 | 繊維工業 |
| 技術分野 | 材料製造プロセス |
| 従業員数 | 15人 |
| 資本金 | 1,200万円 |
| 設立 | 1975年 |
株式会社林田は糸の小売を行う糸商社で、自動整経機や一本背付機などの設備を持ち、原糸の準備加工も請け負っている。織ネームの原材料となるレーヨンは吸水率が高く、天候の影響が大きい。産地組合のサイジング部門が閉鎖されたことを受け、産地の崩壊を危惧していた。
抱えていた課題
やったこと
ローラー立付け機を導入し、従来3工程あった立付け作業を1工程にまとめた。乾燥室で強制乾燥を行う方法に切り替え、天日干しと巻き返しの工程を自動化して省略した。レーヨン資材向けに機械の送り出し部のプレートを改良し、経糸を最適化した。自動整経機での巻き返し作業により連続生産が可能になった。
棚付けの自動化と強制乾燥により、整経までの期間が大幅に短縮され、予想の倍の量が生産できるようになった。品質も安定し、通年の製品生産に成功した。小ロットや太い糸の加工も可能になり、繊維業界以外の産業資材系から試作品やサンプルの依頼が増えた。自社工場を強みに新規取引先の開拓も進めている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
産地組合のサイジング部門閉鎖を受け、自社で準備加工を担う方針を決め、過去の糸加工事業を生かす位置づけが読み取れる。
自社工場での加工を強みに、糸商社で自前工場を持つ業者は全国でも稀と述べられ、強みは示されているが数値的な裏付けは薄い。
手作業3工程が1工程に、3週間かかっていた整経期間が10日前後に短縮と具体的な課題解決の効果が示されている。
レーヨン経糸の出荷量を年間2トンから2.7トンへ、広幅関連は年間0kgから500kgへ拡大する目標が数値で示されている。
職人の高齢化や産地組合の部門閉鎖は書かれているが、補助事業を遂行する人材や事務体制の具体的記述は少ない。
即日出荷や1コーンから販売、小ロット棚付けなど顧客ニーズへの対応と選ばれる理由が具体的に整理されている。
機械導入後の段階的な展開や新商品開発への期待は書かれているが、遂行スケジュールや課題解決の方法は明確でない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
小ロットや太い糸、産業資材系への応用が示されるが、同分野での高付加価値化・高価格化の水準までは読み取れない。
産地組合の崩壊を危惧し、産地を支える企業として地域に残すことを決意した点で、地域の雇用や産地維持への寄与がうかがえる。
手作業の数値化による生産性向上や受注拡大は示されるが、補助金額に対する費用対効果の数値は書かれていない。
機械による数値化や改良はうかがえるが、先端的デジタル技術やサプライチェーン全体への貢献は具体的に書かれていない。
産業資材系など新分野への応用がうかがえるが、日本経済の構造転換に資するという記述までは読み取れない。
織ネームの産地・丸岡町の発展に貢献し、地域の特性を生かして産地を支える事業であることが具体的に述べられている。
糸商社で自前工場を持つ業者は全国でも稀であり、その強みを生かして新規取引先の開拓を見据えている。緯糸向けにも使えるため新商品開発も期待される。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
多関節ロボットと次世代成型機を組み合わせ、インサート成型の全自動化や2材料成型などを実現した。
効果:加工時間 420s/サイクル→38.5s/サイクル
顧客の要求を満たすため、段取り、治具の製作、仕掛りスペース、待ち時間を減らす新型の複合加工機を導入することにした。
効果:部品1個の完成までの日数 3日→2日